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晩秋から骨折入院していた方が亡くなられた。
退院できると病院から受け入れを打診されたその日に、内科的な病の発症で延期。
それどころか集中治療室であった。
もともと持病の多い方ではあるが、
「あまり長くない。と、言われました」と、ご家族から伺った。
やがて、食事も、服薬も、点滴も拒否されたそうだ。
内科の集中治療室に転室してから1ヶ月もたっていない。
納得できない死である。
いったい何が起きたのだろう?
病院からは、2月末で転院してもらうと打診されてもいたらしい。
治療拒否なら、さもありなんと思ってはいたが、死去という形で退院なさるとは・・・。
重症者ばかりの部屋に移って、生きる気力をなくされたのかもしれない。
笑うと眼がくりくりした、かわいらしい方だった。
意思も強い方だったので、自分で選択なさったのかもしれない。
わたしが看取りにかかわった中で、数人の方が自分で生の結末を決めた、と思われます。
連れ合いを亡くされて1年、がんが再発したのが分かってから、飲食を一切拒否なさった方。認知症ではありませんでした。
飲み物でさえ、勧めても、黙って首を横に振られた・・・。
その方の人生の最後の一息を吐く瞬間まで立ち会いました。
施設に入居していながら、重症の認知症だったお連れ合いを残して自ら旅立たれた方。
その方の手作りの折り紙のカーネーションが、形見になりました。
特に内科的な悪いところはなかったのに、飲食を受け付けなくなって枯れるように去った方。
わたしがケアしているのは高齢者が主なので、現役世代とは違うかもしれませんが、生きたいという意欲が消えたとき、この世に未練がなくなるのかもしれません。
大いに未練たらたらで、しぶとく生きましょうね!