歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

去り逝く人へ

2013-01-08 23:44:09 | Weblog


晩秋から骨折入院していた方が亡くなられた。
退院できると病院から受け入れを打診されたその日に、内科的な病の発症で延期。
それどころか集中治療室であった。

もともと持病の多い方ではあるが、
「あまり長くない。と、言われました」と、ご家族から伺った。

やがて、食事も、服薬も、点滴も拒否されたそうだ。
内科の集中治療室に転室してから1ヶ月もたっていない。

納得できない死である。
いったい何が起きたのだろう?

病院からは、2月末で転院してもらうと打診されてもいたらしい。
治療拒否なら、さもありなんと思ってはいたが、死去という形で退院なさるとは・・・。

重症者ばかりの部屋に移って、生きる気力をなくされたのかもしれない。
笑うと眼がくりくりした、かわいらしい方だった。
意思も強い方だったので、自分で選択なさったのかもしれない。



わたしが看取りにかかわった中で、数人の方が自分で生の結末を決めた、と思われます。


連れ合いを亡くされて1年、がんが再発したのが分かってから、飲食を一切拒否なさった方。認知症ではありませんでした。
飲み物でさえ、勧めても、黙って首を横に振られた・・・。
その方の人生の最後の一息を吐く瞬間まで立ち会いました。

施設に入居していながら、重症の認知症だったお連れ合いを残して自ら旅立たれた方。
その方の手作りの折り紙のカーネーションが、形見になりました。

特に内科的な悪いところはなかったのに、飲食を受け付けなくなって枯れるように去った方。


わたしがケアしているのは高齢者が主なので、現役世代とは違うかもしれませんが、生きたいという意欲が消えたとき、この世に未練がなくなるのかもしれません。


大いに未練たらたらで、しぶとく生きましょうね!

こいつぁ春から・・・

2013-01-06 00:39:32 | Weblog


縁起、いえ運がよかった!としておきましょう。

仕事帰りに、運良く来合わせたバス。
「あ、ついてる!」
と、思いきや、10分も走らないうちに通行止め。
何事?と私たち乗客と運転手さん。

出会い頭と思われる事故でした。
主道路を走る車に、わき道から来た車が突き当たったらしい。
あ~ぁ、前を見ていなかったのか?
どちらも前方が大破して、片方はタイヤもどこかへ・・・。

待つこと90分。レッカー移動するまでかかりました。

勤務先は不便な場所なので、到底駅まで歩けません。道も分からないし・・・。
正月早々、事故なんて・・・。
でも、もう少し早くそこを通っていたら、このぶつかってきた車に遭遇していたのはバスかもしれません!

そう考えると、運が、縁起がいいわい!!!


物事は、考え方、見直し方で受け取り方が変わるものです。
ストレスもありますが、楽天的に捉えようとしているだけです。
いいたいこといってるように思われているかもしれませんけど、そうでもないんですよ。

本音100%だったら、コワ~イかもしれないですよ!(笑い)
マ、八つ当たりはしない方だと思いますので、ご安心を。

でも、ちょっと風邪引いたかも・・・。(さむっ)

仕事始めです!

2013-01-02 20:49:34 | Weblog


施設は365日、生活していますので現場にいる限り長期の休みはありません。
必要とされているのはありがたいことです!

開設2年ともなると、ご入居者のレベルダウンが顕著です。
そのスピードにスタッフが着いていけるか?
少々、不安になります。

看取り、ターミナル、というと、寝たきりになり動かなくなって、食べられなくなり弱っていく。
典型的パターンに当てはまる場合ばかりではないのです。
特に、私たちが生活支援をしている施設は、認知症介護施設なのですから。

今日も一日、3食作りながら傍に引き付けてお相手をしていました。
まだ2日なので、お正月メニューです。
といっても、考え出さないと!

昼:・黒豆の炊き込みご飯 ・さいころ餅入りぜんざい ・飾り盛り ・麻婆豆腐 ・紅白なます
夕:・ご飯 ・干ししいたけ出汁の味噌汁 ・さわら西京漬け ・高野豆腐、花にんじん炊き合わせ ・いちごヨーグルトかけ
明朝:ご飯 ・味噌汁 ・大根の炊き合わせ ・温泉卵 ・黒豆

お餅は一切れを8個に切りました。副菜3品は作ります。
何事も慣れだなあ・・・。
職業に慣れはいけないと思うのですが、調理は慣れないと手早く大量にはできないですよ!ホンと・・・。

これでも神経は張り詰めてますから!(いつ転ぶか分からない)


こうして傍で見ていると、自分がこの方々の年齢まで生きていたら、この方のように思いやる言葉がかけられるだろうか?
ふと、口に出してしまいました。
甘い飲み物を介助しつつ飲んでいただいていたら、
「あなたもどうぞ・・・。」
「一緒に頂いてますよ。」と応えると、安心した顔になります。

わたし、自分勝手ですから、言えないかもしれない・・・。

みんな、そうなってみないと分からないのです。


昨夜、というか、今朝の夢が初夢。
亡くなった母が、ずっと付いてくる夢でした。
何かを言っていたけど、覚えていません。
とても疲れた、気分が重くなる夢でした。

皆さまは初夢、いかがでしたか?