特にワイン好きというわけでもなかった私が開眼してしまった1本のワイン。
あのね、びっくりしたのよ、なんだか何度も書いているけれど、
液体ではなくあれは生命体よ、命がつまっているっていう感じ。
開けたのがこの瓶でなかったら、第三次ワインブームはこなかったに違いない。
過去記事はこちら よろしければ どうぞお読みください 第三次ワインブーム到来
で、その記念すべき1本目 ピースポーター・ゴールドトロッフェン リースリング・シュペトレーゼ 2002。
ピースポート村の黄金の雫という名前の白ワイン。
リースリングはブドウの品種、シュペトレーゼは等級。
これがハマってしまったんだな、しかし。
なんでブドウからできているのに白い花(私にはニセアカシアやシナノキの花が浮かびました)の匂い、
あの輝かしい光と風に乗り流れてくる愛らしい花の便り、
おまけにリンゴが入っているのかとおもうほどフルーティーで、
今まで私が口にしてきたワインの常識をがばーっと覆されたのでした。
あまりの感動につきブドウ畑まで飛んでしまった、あの過去記事はそちら。
よろしければどうぞお読みください 産地探訪
写真は撮ったし、ラベルも解読できたけど、
この記念すべき黄金の雫の瓶を捨ててしまうのは忍びない、
せめてラベルだけでも剥がせないものかと検索してみたら、
お風呂のお湯に沈めれば剥がせる(すべてのラベルとまではいかないが)という情報を得、
昨夜さっそくやってみました。
入浴中に隣にバケツを置き、ワインの瓶にお湯を注ぎ、放置すること20分あまり。
あっさりペロンと剥げるじゃありませんか。あっけないほどに。
ただ、3本中1本がなかなか頑固でペロンといかず、
じわじわじりじり指先で丁寧に引っ張ってゆくと、破けず無事剥がしに成功。
一夜明け、ほぼ乾いた状態のラベル。
アイロンかければパピっとなるかも。まぁそこまではしないけど。
これがその記念すべきピースポーター・ゴールドトロッフェン。
同じリースリングでも、こちらはぐっと力強くしなやかな筋肉を彷彿させた、
ワイングート・ビーボ ミッテルハイマー・ゴールドベルク リースリング ハルプトロッケン 2004。
通称質実剛健君。そんな味。
「葡萄の汁は人に力を与える」と小さな文字で書きこまれています。
これがなかなか剥がれなかった、
オッペンハイマー・クローテンブルンネン ドクター・ダーレム・エルベン 2002
上手い具合にモーゼル、ラインガウ、ラインヘッセンのリースリングを飲んだことになるけれど、
やっぱり最初のあの感動は緑色の瓶以外に考えられない。
こうなります。
よく破れずに剥げてくれた。苦労の跡が残っている。
この方法がすべてのワインのラベル剝がしに通用するといいのですが、。
この剥がしたラベルをどう扱うか、いい保存保管方法はないかと考え中です。
ポケットファイルか、あ、ハガキホルダーがいいサイズかも。メモも一緒に。
こう簡単に剥がれるのなら、それに平面になったら読みやすいし、スキャンもできる。
この記念すべき3本だけじゃなく、気が済むまで空き瓶剥がし続けてみるか(笑)。
今、一昨日病院帰りに買ってきたコノスルのリースリング レゼルバを飲んでいるんだけど、
この初心者の私でも、リースリングとわかってしまいましたわ。
シャルドネ・セミヨン、ゲヴュルツトラミネールと、違う品種を2本飲んできたのですが、
リースリングはやっぱりチリでもリースリングだ!
最初のあの味には劣るけれど、白い花の香りもリンゴのフルーティーさもないけれど、
この酸味と口当たりのふくよかさはリースリングなんだろな。そうか。
あ、今ちょっと花の香りが口の中で、した。
あと何年生きられるかわからないけれど(いえ、全然深い意味はありません)、
こうやってほわんと一口一口味わいながら過ごす時間ってのもなかなかいいかも。
ワインに目覚めてしまうと、逆に家で眠っているワインを飲んでしまうのがもったいなくなって、
手頃に買える場所と価格の好みのワインはないかと探すのがたのしくて、
でもそれって、逆にもったいないことをしてるのかな?
一人でも多く、ワイン好きが増えればいいなと思っています。
美味しいですから。これはご褒美ですね。なんの?