♪今日の動物(そんなコーナーないですけど)。貴婦犬。
どの分野や業界にも隠語や符牒はあるものですね。
「目線」「おあいそ」「王手をかける」などはもう一般化していて、ふだん誰しも当たり前のように使っています。
「おあいそ」は、お寿司屋さんの隠語だそうです。だから、喫茶店なんかで「おあいそ」なんて言うのは、お寺で「アーメン」って言うのと同じくらいヘンなんだそうです。しかも、お店の人が使う言葉なので、例えばおかみさんがご主人に「あちらのお客さん、おあいそです」と言うことはあっても、お客さんが「オアイソ~」なんて言うのは本当はおかしな使い方なんですね。でも、それくらい言葉が定着しているってことなんでしょう。
新聞業界には「カクザイ持ってタタク」と言う隠語があります。「角材で叩く」。ブッソウですって? いやいや、ご心配なく。本当は「拡材持って叩く」です。拡張材料、つまり購読して貰えるように景品などを持って(各家庭のドアを)叩く(ノックする)、ってことなんだそうです。
さて、もちろん音楽の世界にも隠語や専門用語はあります。
「カラオケ」や「ドサまわり」なんて、もうかなり広まってるんじゃないかなあ。
直接音楽には関係ないけれど、ニューヨークのことを「ビッグ・アップル」なんて言うのも、一種の隠語ですね。また、ジャム・セッションなんかに飛び入りすることを「シット・イン」と言いますが、こういう隠語を知らない人が翻訳したために、
「彼はニューヨークで飛び入りに参加した」という文が、
「彼は大きなリンゴの中で座り込んだ」
なんていうワケの解らないものになってしまって、読んでた人がとっても不思議がった、という話を聞いたことがあります。さぞかし大きなリンゴを連想したんでしょうね~。
「ケツを掻く」 (上品でスミマセン)なんてのがあります。「ケツ」というのは「おしり」(関西では『おいど』)のことでございます。これは、「人の仕事を横取りする」という意味であります。久保田が不調で二軍落ちしている間に、藤川球児がクローザーの座を確保した。これを「藤川が久保田のケツを掻いた」と言うんですね。阪神ファンじゃなければわかりにくいかも…
阪神が出たついでに「トラ」。ヨッパライのことじゃないですよ。仕事が重なったりした時、自分が行くことのできない方に代役を入れますが、これが「トラ」です。語源は「エキストラ 」。この「トラ」にあまり上手い人を入れると、自分が「ケツを掻かれる」ことになりかねなかったするワケですね。
山下洋輔氏の著作やテレビなどで紹介されたことがあるので、知っている人は知っている、知らない人は全く知らないのが、「言葉のひっくり返し」です。
「ジャズ」→「ズージャ」
「オンナ」→「ナオン」
「クスリ(特殊方面のクスリです)」→「スリク」・・・。
ああ、どんどん上品になっていく・・・
【例文】 「ピアノが好きで、ジャズばっかりやって、お金を家に入れないんで、奥さんに逃げられちゃった」
「ヤノピ好きで、ズージャばかりやって、ネーカーをチーウーに入れないんで、チャンカーにゲーニーされた(ゲルニされた、でも可)」
となるわけです。
悲惨な話のはずなのに、あまり悲惨には聞こえないですねぇ。 ・・・ははぁん、さては、それがこの隠語の長所なのかもしれないな(笑)。
名前だってひっくり返しちゃいます。著名なジャズ・ピアニストの佐藤允彦さんの綽名は「トーサ」。知り合いの安田カオリちゃんは「ダーヤス」。名ドラマーのジョージ大塚さんは「ジージョ」。ところが、同じく名ドラマーの故・ジョージ川口さんは「ジョージ」でした。ああややこしい。
クラシックの声楽家はイタリア式の「ド・レ・ミ~」を使ったりしますが、ジャズは英語で「シー・ディー・イー~」。ドイツ音名の「ツェー(C)、デー(D)、エー(E)、エフ(F)、ゲー(G)、アー(A)、ハー(H)」を使う人も多いようです。
ある年配のバンド・マスター(バンマス)がおられます。『テッペンにとまったハエが滑り落ちた』とまで言われた、見事な禿げ頭がトレードマークのお方です。ある時、そのバンマスがメンバーに楽譜を配りました。渡された楽譜を見ていたピアニストがバンマスに、「ここの小節、音が見にくいんですが、B♭、G、B♭、G(ベー、ゲー、ベー、ゲー)でいいんですか?」と尋ねました。するとそのバンマス、澄ました顔で
「いや、H、G、H、G(ハー、ゲー、ハー、ゲー)だよ」
と言ったので、その場が大爆笑に包まれた、そうです。
長くなりそうですので、この続きはまたいずれ。
最近好きな動画です。油断しちゃいけないよ。
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どの分野や業界にも隠語や符牒はあるものですね。
「目線」「おあいそ」「王手をかける」などはもう一般化していて、ふだん誰しも当たり前のように使っています。
「おあいそ」は、お寿司屋さんの隠語だそうです。だから、喫茶店なんかで「おあいそ」なんて言うのは、お寺で「アーメン」って言うのと同じくらいヘンなんだそうです。しかも、お店の人が使う言葉なので、例えばおかみさんがご主人に「あちらのお客さん、おあいそです」と言うことはあっても、お客さんが「オアイソ~」なんて言うのは本当はおかしな使い方なんですね。でも、それくらい言葉が定着しているってことなんでしょう。
新聞業界には「カクザイ持ってタタク」と言う隠語があります。「角材で叩く」。ブッソウですって? いやいや、ご心配なく。本当は「拡材持って叩く」です。拡張材料、つまり購読して貰えるように景品などを持って(各家庭のドアを)叩く(ノックする)、ってことなんだそうです。
さて、もちろん音楽の世界にも隠語や専門用語はあります。
「カラオケ」や「ドサまわり」なんて、もうかなり広まってるんじゃないかなあ。
直接音楽には関係ないけれど、ニューヨークのことを「ビッグ・アップル」なんて言うのも、一種の隠語ですね。また、ジャム・セッションなんかに飛び入りすることを「シット・イン」と言いますが、こういう隠語を知らない人が翻訳したために、
「彼はニューヨークで飛び入りに参加した」という文が、
「彼は大きなリンゴの中で座り込んだ」
なんていうワケの解らないものになってしまって、読んでた人がとっても不思議がった、という話を聞いたことがあります。さぞかし大きなリンゴを連想したんでしょうね~。
「ケツを掻く」 (上品でスミマセン)なんてのがあります。「ケツ」というのは「おしり」(関西では『おいど』)のことでございます。これは、「人の仕事を横取りする」という意味であります。久保田が不調で二軍落ちしている間に、藤川球児がクローザーの座を確保した。これを「藤川が久保田のケツを掻いた」と言うんですね。阪神ファンじゃなければわかりにくいかも…
阪神が出たついでに「トラ」。ヨッパライのことじゃないですよ。仕事が重なったりした時、自分が行くことのできない方に代役を入れますが、これが「トラ」です。語源は「エキストラ 」。この「トラ」にあまり上手い人を入れると、自分が「ケツを掻かれる」ことになりかねなかったするワケですね。
山下洋輔氏の著作やテレビなどで紹介されたことがあるので、知っている人は知っている、知らない人は全く知らないのが、「言葉のひっくり返し」です。
「ジャズ」→「ズージャ」
「オンナ」→「ナオン」
「クスリ(特殊方面のクスリです)」→「スリク」・・・。
ああ、どんどん上品になっていく・・・
【例文】 「ピアノが好きで、ジャズばっかりやって、お金を家に入れないんで、奥さんに逃げられちゃった」
「ヤノピ好きで、ズージャばかりやって、ネーカーをチーウーに入れないんで、チャンカーにゲーニーされた(ゲルニされた、でも可)」
となるわけです。
悲惨な話のはずなのに、あまり悲惨には聞こえないですねぇ。 ・・・ははぁん、さては、それがこの隠語の長所なのかもしれないな(笑)。
名前だってひっくり返しちゃいます。著名なジャズ・ピアニストの佐藤允彦さんの綽名は「トーサ」。知り合いの安田カオリちゃんは「ダーヤス」。名ドラマーのジョージ大塚さんは「ジージョ」。ところが、同じく名ドラマーの故・ジョージ川口さんは「ジョージ」でした。ああややこしい。
クラシックの声楽家はイタリア式の「ド・レ・ミ~」を使ったりしますが、ジャズは英語で「シー・ディー・イー~」。ドイツ音名の「ツェー(C)、デー(D)、エー(E)、エフ(F)、ゲー(G)、アー(A)、ハー(H)」を使う人も多いようです。
ある年配のバンド・マスター(バンマス)がおられます。『テッペンにとまったハエが滑り落ちた』とまで言われた、見事な禿げ頭がトレードマークのお方です。ある時、そのバンマスがメンバーに楽譜を配りました。渡された楽譜を見ていたピアニストがバンマスに、「ここの小節、音が見にくいんですが、B♭、G、B♭、G(ベー、ゲー、ベー、ゲー)でいいんですか?」と尋ねました。するとそのバンマス、澄ました顔で
「いや、H、G、H、G(ハー、ゲー、ハー、ゲー)だよ」
と言ったので、その場が大爆笑に包まれた、そうです。
長くなりそうですので、この続きはまたいずれ。
最近好きな動画です。油断しちゃいけないよ。
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