【Live Information】
ハモンド・オルガンの音は大好きです。
ハード・ロック、ファンク、R&B、ジャズ、ゴスペル。。。なんにでも合う。
優しさ、激しさ、黒っぽさ、温かさ、それらすべてを包み込んだ音色だと思います。
オルガン・トリオのライブに行ったことあったけ、、、いや、ないな~
じゃ、行ってみようか。メンバーの組み合わせにも興味津々だし。
と、いう理由もあって、トニー・モナコ、小沼ようすけ & ジーン・ジャクソンのライブに行ってまいりました。
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「炎のオルガニスト」の異名を取るトニー・モナコは、名前から察するに、ラテン系でしょうか。
ステージに現れるや否やハイ・テンションで「Everybody Say Yeah~!♪」と客席をあおります。思いきり陽気で、とてもフレンドリーな感じ。
演奏も、感情をほとばしらせながらのアツいものでした。
ほとんど顔芸と言えるくらい表情の変化が豊かで、それはつまり自分の演奏に魂を込めているということに他ならないと思います。
オルガンを、まるで声のように操り、多彩な音色を繰り出すのですが、ソロの流れの作り方や、盛り上げ方、テーマの歌い方、どこを聴いても圧倒的な存在感がありました。
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トニーは、あのジミー・スミスの弟子です。
少し師匠についての思い出も語ってくれました。
師の訃報を聞いた時のショックはとても大きかった、と。そして、その時に作った曲も披露してくれました。タイトルは「I'll Remember Jimmy」。チャーリー・パーカーの「Confirmation」のコード進行を借りて作った曲です。
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小沼ようすけは、いわずと知れた日本の音楽シーンを代表する名ギタリスト。ジャズに限らず幅広い音楽性を持っているコンテンポラリーなギタリストです。
ブルースなんかを聴いていると、内なる自分から湧き出るものをギターで紡ぎ出しているかのようでした。
トニーのバックにまわっている時のバッキングなんかも、とっても味のあるものだったと思います。
また、演奏中にメンバーと目が合った時の笑顔がとても気持ち良さそうで、見ているこちらまで楽しくなります。
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ジーン・ジャクソンを初めて見たのは「マウント・フジ」のビデオの中でした。ハービー・ハンコック、デイブ・ホランドとのトリオで「カンタロープ・アイランド」を演奏していたのですが、そのグルーヴィーなドラミングは強烈に印象に残りました。
ジーンも茶目っ気があって、トニーがセッティングに少し時間を使っている時に、「ショウショウオマチクダサイ」。トニーの準備が整うと、「オマタサシマシタ」と言って客席を笑わせていたのがカワイかったです。
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ジーンの凄さはファンク系の曲でひしひしと感じました。なにせ聴いているぼくの勝手に体が動くんです。とにかく超ゴキゲン!、凄まじくグルーヴィー!
なんとなく顔つきがつのだひろさんに似ていたような気がしたところにも親近感を覚えました。
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演奏前に、「写真撮影はOKです。動画の撮影も良識の範囲内でOKです。ただし(SNSにアップして)シェアすること」とのアナウンスがあって、客席から笑いと拍手が起きました。
もちろんバンドのPRになるというメリットもあるからでしょうけど、お客さんみんなにより楽しんでほしいという旺盛なサービス精神を感じました。
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このトリオは、2011年の東日本大震災がきっかけ、というか、その時の安否を気づかう連絡がもとで生まれたそうです。
音楽的コミュニケーションもきっと風通しが良いに違いない、そんなことも感じました。
当たり前のことではありますが、三人とも自分以外の人の出す音にとても神経を張り巡らせているんです。その時その時にできうる限り最良の音を出そうとしているんですね。
ライブは2セット。時にトニーの歌をまじえながらの実にアツいステージでした。
最後は、熱烈なスタンディング・オベーション。
ステージと客席が一体となった、フレンドリーで温かいライブだったと思います。
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