■ミスティ (Misty)
■作詞…ジョニー・バーク(1955年)
■作曲…エロール・ガーナー(1954年)
■ミスティ サラ・ヴォーン
■ミスティ エラ・フィッツジェラルド
「ミスティ」は、ユニークなピアノ・スタイルで高い人気のあった黒人ジャズ・ピアニスト、エロール・ガーナーが作曲した、バラード・タイプのとても美しい曲です。ガーナーの作ったものの中で最も広く愛されている名曲です。
1954年のある日、ニューヨークからシカゴへ向かう飛行機の中で、霧深い窓の外を眺めているうちに、ガーナーの脳裏にひとつのメロディーが浮かびました。ガーナーは、そのメロディーを忘れないように反芻し、空港へ到着後すぐにホテルに駆け込んで、そこにあったピアノで曲をまとめ上げました。記譜の苦手なガーナーは、うまい具合にこの曲をテープに収めることができたので、「ミスティ」は失われずに済んだのです。また一説には、霧だけでなく、飛行機の中から虹を見て感激しているうちに曲が浮かんできた、とも言われています。
エロール・ガーナーは3歳の頃からピアノに親しんでいました。彼は、ジャズやクラシックのレコードを聴きながら、ピアノで真似をし始めたといいます。7歳の頃には、近所の人々が彼のピアノを聴くために集まってきたそうです。
ガーナーの母は、彼に正式なレッスンを受けさせようとしましたが、2度のレッスンでピアノ教師は逃げ出してしまいました。それというのもガーナーが楽譜を読もうとせず、自分の思いついたコードや、メロディの創作だけに熱中するからだったんですね。というわけで、ガーナーは生涯、楽譜を読んだり書いたりすることは不得手のままだったのです。しかしその代わり、あふれ出るほどの感性でピアノを弾きこなし、偉大なエンターテイナーとして名を残しました。
1954年7月にエロール・ガーナー・トリオが録音したのが「ミスティ」の最初のレコードです。あとからジョニー・バークが歌詞をつけて、翌55年に出版されました。自分でも不確かながら恋をしているような気分、霧に包まれたような夢うつつ状態を歌詞にしています。
56年にはガーナーがミッチ・ミラー指揮のオーケストラと共演したレコードが大ヒット。59年にはジョニー・マティスのレコードがミリオン・セラーとなっています。以後も多くのミュージシャンが好んで取り上げています。
この曲も、ジャズ・ミュージシャンなら必ず一度や二度は演奏したことがあるでしょう。ガーナー一世一代の不朽の名作です。
ジャズ通で知られているクリント・イーストウッドの初監督作品「恐怖のメロディ」(1971年)に、重要な役割でこの曲が登場します。そのヴァージョンは、数ある「ミスティ」の中でも最も有名なガーナー本人の演奏です。
『恐怖のメロディ』
【ミスティ】
私を見て
私は木の上で降りられずにいる仔猫のよう
雲にすがりついているような気持ち
なぜだかあなたの腕に抱かれていると霧に包まれてしまう
道を歩けば何千というヴァイオリンが奏で始める
それともそれはあなたの「ハロー」という声なのだろうか
私には音楽が聴こえる
あなたが側にいると私は霧に包まれてしまう
「ついておいで」と言っておくれ
それは私の望むこと
あなたが告げてくれなければ私には希望はない
これがあなたについて行く理由なのだ
ひとりでこの不思議な国を歩いて行けば
右足と左足の出し方も分からない
帽子も手袋も分からない
私は霧に包まれすぎた
そしてあなたを愛しすぎている
オマケ~眠るハムスター
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勝手ながらリンクもさせていただきましたので報告いたします^^;
なるほど、写真は後で追加が出来るのですか? 知りませんでした^^
ハム太郎がおまけですね^^ 可愛いですね☆
まだ若かったのでジャズの良さが余り解らなかった頃の事です。スタンダードナンバーってスタンダードだからこそ難しいです。
この曲は永遠の憧れでもあります。
>新しいアドレスで~
>リンクも~
了解いたしました。ありがとうございます。
また後ほど遊びに行かせて頂きますね。(^^)
ハム君は順調に育っておりますよ。
夜中じゅう水車みたいなやつに乗ってガラゴロいわせております。ウルサイです~。(^^;)
そんな時に「ジャズは小難しいばかりじゃない」ことを教えてくれたのが、この「ミスティ」です。ほんとうに美しいメロディですよね。(^^)
「ミスティ」のようなメロディアスな曲のおかげで、ジャズを身近なものに感じることができました。
たしかにスタンダードってスタンダードならではの難しさがあると思います。(^^)
この曲を自己流アレンジでよく弾いてました♪
ダーイ好きでございます。
曲もム~ディ~だし、やはり歌詞もロマンティックだったんですね。
どうも私にシックリ来ると思ったわ♪
で?ハムちゃんの名前は?
おお、この曲をピアノで弾いてたのですか~
やっぱり鍵盤楽器ができる人は弾いてみたくなるような曲なんでしょうね。(^^)
メロディは美しくてある意味ポップですけど、コードの響きがジャズの香りを漂わせているんですよね。
>どうも私にシックリ来ると思ったわ
さすがは永遠の少女Nobさん!ん?歌詞もシックリくるとゆーことは未だに(失礼)恋をなさっている、とか。。。
ハム吉の名前はどうやら「ポテチ」に決まったようです。
再見~
作曲される方は楽譜スラスラの方ばかりかと思っておりました。
昼間はどうも寝てばっかりいるようです~(^^)
譜面が読めないのは、いわば音楽的文盲ですが、ジャズの世界では意外な大物が譜面を読めなかったりします。
ただ、いわゆる作曲家という方々は、頭の中にとめどもなくメロディーが湧きでてくるらしいですよ~。スゴイですねぇ。
名曲中の名曲デスね~。
スローでチーク向け、だけじゃワンパターンすぎるかも。
そういえば、ぼくもボサノヴァでミスティ演ったことがありました。
良い曲っていうのはどういう料理法でも素材の良さが失われることはありませんよね。(^^)