ここんとこ「自分的ベストテン」のお題にハマっています(^^)
先日はピアノ曲を取り上げたので、今回は鍵盤つながりということで、「オルガンが印象的な曲 マイ・ベスト・テン」を選んでみました。
ジャズにどっぷりと浸かっていた頃、あるジャズ・ピアノ弾きの方と話していて、「楽器はアコースティックの方が究極的には飽きないし気持ちが疲れない」という結論に達したことがあります。今思うとこれは極論だと思いますが、その時、例外の音色としてあがったものが二つありました。ひとつはフェンダーのエレクトリック・ピアノ「ローズ」。そしてもうひとつがハモンド・オルガン(もちろんレスリー・スピーカーに繋いだもの)だったんです。
ぼくの育った家には姉が習っていたためにエレクトーンが置いてありました。ぼくも幼稚園の頃、オルガンを習いに行かされましたが、わずか一日で脱走した思い出があります。でもオルガンがキライだったわけではなく、ピアノやオルガンを習う子がみな女子であることに抵抗があったんですね。だからちょくちょく家のエレクトーンはイタズラ弾きしてました。
オルガンとひとくちに言っても、教会にあるパイプ・オルガンを始めとして、クラシックで使われるオルガン、ジャズ・オルガン、ロック系統で使われるオルガン、R&Bで使われるオルガン、それぞれに持ち味があります。また、それらオルガン曲の数も膨大なもので、そのすべてを聴いたのか、というとそういう訳でもなく、ぼくが聴いて好きになったごく一部の曲群から自分的10大オルガン曲を挙げてゆきたいと思います。ただしクラシック系、ジャズ系は省き、ロック・ポップス系統のものだけにしぼってみました。
といいつつも、例外として「G線上のアリア」はあげておこうかな。これ、もともとは弦楽器のための曲なんですが、オルガンで弾かれる例も多く、そのメロディの素晴らしさと雰囲気にはとても心惹かれるものがあります。
次点 翳りゆく部屋(荒井由実)
スモーキン/Smokin'(ボストン)
「翳りゆく部屋」、日本のポピュラーから唯一選んでみました。このイントロの教会風オルガンは松任谷正隆氏が弾いているのかな。本当に光と影の鮮やかなコントラストが目に浮かんでくるような曲だと思います。ユーミンのレパートリーの中でも好きな曲。
「スモーキン」はギタリストのトム・ショルツがオルガンを弾きまくっているハードなブギー・ナンバー。めっちゃカッコいいですよ!
⑩ギミ・サム・ラヴィン/Gimme Some Lovin'(スペンサー・デイヴィス・グループ)
映画「ブルース・ブラザーズ」の中でも演奏されていますよね。当時弱冠16歳だか17歳だかのスティーヴィー・ウィンウッドが作り、オルガンを弾きながら歌っていた曲です。オルガン主体のサウンドに乗ったソウルフルな歌声が良いですね~
⑨ライク・ア・ローリング・ストーン/Like A Rolling Stone(ボブ・ディラン)
ディランはそんなに深くは聴いてないのですが、歌詞がとても文学的なんですよね。なんでもノーベル賞にノミネートされたこともあるとか。フォークのカリスマとして偶像視されていただけに、彼がエレキ・ギターを持ったことは大きな事件だったようです。その「エレクトリック・ディラン」の放ったビッグ・ヒット、「ライク・ア~」はバックに流れるオルガンが印象的。このオルガンを弾いているのがアル・クーパーです。彼はほとんどオルガンを弾いたことがなかったそうなんですが、この曲のレコーディングで適当なキーボード・プレーヤーがいなかったため、半ば強引に申し出て演奏したんだそうです。そのプレイはとても個性的だったので、このディランとのセッションによってアルはオルガン奏者として認められました。
⑧ハートに火をつけて/Light My Fire(ドアーズ)
ドアーズのオルガンの音色も実に個性的ですよね~ 一聴しただけで、「あ、レイ・マンザレクだ」と分かります。この曲はシングル・ヴァージョンもあるんですが、オルガンを堪能しようと思ったら、やはりアルバムに収められているロング・ヴァージョンをオススメしたいです~
⑦ショットガン/Shotgun(ヴァニラ・ファッジ)
オルガンの音色も目立ちますが、どちらかといえばこの曲はメンバーそれぞれのソロをフィーチュアすることで成り立っています。とはいえマーク・スタインの弾くオルガンは攻撃的で存在感バッチリ! オルガンがハード・ロックの中でも充分雰囲気をヒート・アップさせることができることを証明している感じですね。目立つといえば、この曲ではカーマイン・アピスのドラムも印象的。
⑥男が女を愛する時/When A Man Loves A Woman(パーシー・スレッジ)
いや~、この曲は名曲ですね。そしてパーシーの熱唱も名唱のうちに数えられるべきでしょう。いわゆる3連のロッカ・バラードです。派手なオルガンのソロはないですけれど、全編バックで流れるオルガン・サウンドは実にシブくて黒っぽく、曲の印象を決定づけていますよね。この曲はマイケル・ボルトン版も好きで、カラオケで無謀なチャレンジを繰り返しては、その度に自滅しています(^^;)
⑤七月の朝/July Morning(ユーライア・ヒープ)
10分以上にも及ぶ大作。ハード・ロック・バンドの作るバラードには美しいものが多いですが、この曲もメロディアス。オルガンを弾いているのはケン・ヘンズレーです。歪み系のエフェクターをかけた音色が個性的。中間部のソロはメロディックでしかも弾きやすいので、コピーしてカセット・テープをバックによく弾いて遊んでいました。
④聖地エルサレム/Jerusalem(エマーソン・レイク&パーマー)
もともとはこの曲、賛美歌だそうです。オルガン、ベース、ドラムスのオルガン・トリオで演奏されている、まさにオルガン曲。アレンジもオルガンもキース・エマーソンが担当しています。キースはロック界屈指のキーボード・プレーヤーとして有名ですね。ドラマティックで、そのうえ荘厳な雰囲気を湛えているこの曲、「プログレは難解だから」と思って二の足を踏んでいる方々にもオススメの名曲です。
③朝日のあたる家/The House Of The Rising Sun(アニマルズ)
1960年代を代表する名曲のひとつです。8分の12拍子で、トラディショナル・フォークをアレンジしたものです。エリック・バードンの歌声が実にソウルフル。エリックのヴォーカルと並んでバンドの売り物だったのが、アラン・プライスのオルガンです。この曲のソロはとても有名。オルガンがまるですすり泣いているように聴こえます。当時の日本のGSもこぞってこの曲をレパートリーに取り入れていたようですが、その中で唯一このアランのオルガンを完コピーしていたのが大野克夫氏だった、というのを何かで読んだことがあります。
②紫の炎/Burn(ディープ・パープル)
バッハのコード進行をモチーフにしたと言われている曲です。ギターとオルガンがハモるリフもかっこいいし、ヴォーカルもとっても渋カッコいい! ジョン・ロードの弾く間奏部分、実にドラマティックです。スピード感はあるし、メロディもクラシカルで実に美しいです。初期の頃の「ハッシュ」「ヘイ・ジョー」などの曲で聴かれるオルガンもサイケで良いですよね。
①にして別格 青い影/A Whiter Shade Of Pale(プロコル・ハルム)
もう万人が知っている名曲中の名曲でしょう。ぼくの好きな曲ベストテンにももちろん入ります。ぼくが「レット・イット・ビー」に続いて弾けるようになりたいと思った曲です。頑張ってマシュー・フィッシャーの弾くオルガン・パートを全編コピーしました~ この曲はエレクトーンの教材にも使われているんですよね。ゆるやかな8ビートに乗って雰囲気満点のオルガンが終始流れています。当時、「クラシックとR&Bが結婚した曲」だと評されていた通り、荘厳ながらもどことなく黒っぽい響きのする曲だと思います。過去にCFに使われたことも多く、有名なイントロ部分などは、ほとんどの人が知っているのではないでしょうか。
ロック・ポップス系のオルガンだけでなく、ジャズ・オルガンも好きですよ~ とくにやはりジミー・スミス御大! ジャズ・オルガンってブラス・セクションにも合うし、ギターとの絡みを聴いても楽しいんですよね。
もちろんクラシック系のオルガンも大好き。やはり教会音楽で使われているオルガンが荘厳で良いです。コントラバスとオルガンのデュオ・アルバムも何枚か持ってますが、クラシックの名曲をたくさん取り上げているので聴きやすく、よくCDをトレイに乗っけてます。
さて、「自分的ベスト10」、まだネタがありますので、まとまり次第記事にしてみたいと思います~(^^)
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っていうか、記事を読むまで、青い影しか頭に浮かばなかったもんね。(笑)
僕も、ダントツの一位だと思います。
それにしても、このベストテン企画、実に面白いですね。
世代が同じせいか、懐かしい曲をたくさん思い出して、嬉しい事です。
ちょっと興味があって見に来ました。
どんな曲か聞いてみたいですね。youtubeとかで探せばあるのかな。
探してみます。
歌であの味を出すのはちょいと難しすぎますけど、演奏だけならなんとか手が届きます。演奏するのはやさしいけれど奥の深い、素晴らしい曲だと思います。
この曲もバッハからインスパイアされてできたものらしいですね。
「青い影」ばかりでなく、ハード・ロック系のジョン・ロードやジャズ系のジミー・スミスもお忘れなく!(^^)
オヤジさんも気が向けば「マイベストテン」、ぜひ~
名曲ぞろいなので、youtubeで検索するとどっさり出てくると思いますよ。
邦題より原題で検索した方がヒットする可能性が高いと思うので、急遽原題も付記しておきました~ ぼくってなんて優しい!(自画自賛 ^^)
「青い影」「朝日のあたる家」「男が女を愛する時」あたりはおそらくmakiさんもお馴染みなのでは。
気に入る曲がたくさんあるといいですね~
スペンサー・デイヴィス・グループ、ドアーズ、ヒープ、プロコル・ハルムはそれぞれ、この曲がきっかけで聴き始め、大好きになりました。
一曲聴いて、好きになると、その曲がはいったオリジナル・アルバムを買ってしまうという、ヘンな癖があり、興味が広がっていきました。
それにしても、私の好きな曲がこんなに沢山ランクアップされ嬉しいかぎりです。
そういえば、私の楽器初体験はカワイオルガン教室でしたわ♪
という事で、原点とも言えるオルガンの音色もかなーり好きです♪
もちろん「青い影」も大好き!このブルーのオジサンジャケットの方を持ってます。
CDも欲しいところですが、プロコルハルムはこの1曲でお腹いっぱいなのでどうしよう・・・(悩)
それにしても、こうやって見ると、オルガンの良いバンドは怪しいバンドが多いですね・・・(汗)
私も来週ピアニストベストテンをやりますわ♪
ぼくは最初に買ったCD(レコード)がプロコル・ハルムの「青い影」でしたよ。ヒープも地元のセミプロ・バンドが「七月の朝」を演奏しているのを聴いて、レコードを買ったり。
いやいや、ヘンな癖ではないです~(^^) ぼくも同じですよ。むしろシングル・ヴァージョンよりLPヴァージョンの方が長くてお得感(?)があるのに気づきました(笑)。
ベストテンネタ、もう少しあるのでお楽しみに~
おお、Nobさんも出発点はオルガン教室でしたか。もちろんぼくのように逃げ出したりはしなかったんですよね(汗)。
オルガンは家にエレクトーンがあったし、小学校の時は教室に一台ずつ置かれてあったりで、とても身近な楽器でした。ある意味ぼくにとっても原点かも。
「青い影」、やはりお好きでしたか。でもプロコル・ハルムというとあまりにそのイメージが強すぎますよね。他のアルバムもなかなか渋いものが多いんですが、「青い影」のイメージからはちょいと違うかも。
怪しいバンド・・・(汗) あえて否定はいたしませぬ(汗)
おお、ピアニスト篇ですか、それは楽しみ~♪ ぜひ覗かせて頂きます~
当時は、ピアノレッスン受けていました…
エレクトーンがある家が、羨ましく感じました。
17才の時に、エレクトーンハウスで、イニシャルレッスン受けて、青い影が弾けた時は、嬉しくなってしまいました。