たまりまくっているMDやCD-Rなどを整理するついでに、カセット・テープをMDに落としておこうと思いたち、先日、物置きの奥深く眠っていたカセット・テープ収納ラックを引っ張り出してみました。
すると、小学校時代から高校時代まで愛聴していたカセット・テープが数本混じっているのを発見。もちろん昭和時代のテープです。
小・中学校時代のぼくのお小遣いの額は、当然限られていました。
当時のLPレコードは1枚2500円。その頃のぼくにはとても気軽に買える金額ではありません。
新品のLPレコードを買うなんてことは、年にわずか数回です。時々シングル・レコードを買うほかは、あとはもっぱら中古レコード店を利用していました。
ほかにはFMが強い味方でした。FMからエア・チェックしたテープは、いわば貴重な「財産」だったんです。
あとは友人どうしで貸し借りしたレコードをこまめに録音して、「マイ・ライブラリー」を増やしていったわけです。
そんな苦労をして増やしたテープも、レコードをCDに買い直したのをきっかけにたくさん処分したり、古くなって捨てたり、どこかへ紛れたりして、いつの間にか少なくなってしまいました。多い時は、おそらく少なくとも500本以上はテープがあったはずですが、今では数十本しか残っていません。
今回見つけたテープは、ラジオから録音したものや、たいへんなロック通だったぼくの従兄のレコードから選りすぐって録音した「セルフ・オムニバス」テープなどでしたが、この中に、高校時代の文化祭での演奏を録音したテープが混じっていたんです。
今日、久しぶりにそのテープをじっくりと聴いてみました。
録音されていたのは高校2年の時の文化祭の様子です。
同じクラスの同級生と作ったバンドでの演奏と、当時所属していた吹奏楽部での演奏の両方がテープに入っていました。
聴いているうちに、懐かしさを通り越して、ちょっと感激してしまいました。
吹奏楽部での演奏の時のぼくは、エレキ・ベースを弾いています。
「インスタント・コンサート」(クラシックの名曲のメドレー)、「黒いジャガーのテーマ」、「愛のテーマ」、「宇宙のファンタジー」、「踊り明かそう」の5曲を演奏しています。
聴いていると、いろんな先輩のことが思い出されました。3年生から1年生まで、部員みんなが仲良かったので、吹奏楽部に関しての思い出は楽しいものばかりなのです。もちろん辛いことや、部員間のトラブルもありましたが、それさえも良い思い出です。
同級生と組んだバンドのメンバーは10人。男4人(フォーク・ギター&歌が2人、エレキ・ギター、ドラムス)、女6人(サックス&歌、フォーク・ギター&歌、ピアノ、キーボード2人、ベース)の大所帯です。ぼくは、このバンドではドラムを叩いていました。この頃はまだドラムもやってたんです。
演奏を聴いて、しみじみ思いました。
・・・なんてヘタクソなんだろう。。。(^^;)
演奏した曲は、アリスやサザン・オール・スターズ、イルカなどの、いわゆるニュー・ミュージックです。
体育館に集まったのは全校生徒約1300人。2600本の手から起こる拍手、今聞いてもやっぱり気持ちいいですね。
なぜかぼくがメンバー紹介の時だけMCをとっています。
ドラムの位置は一番うしろだったのに、そこからノコノコ出てきて(^^;)喋ってるんです。思いっきりシロウトくさいしゃべりです。やっぱりこの頃から目立ちたがりだったんですね~。それにしても、われながら声が若い!
メンバーの名前を言うごとに、下級生や同級生たちの「にわかファン」からメンバーそれぞれに、大きな歓声が飛んでいます。ぼくの時には(自分でしゃべっている手前、自己紹介みたいになってますが)、「ツバメ~~!!」というヤジの合唱が・・・。実はこの頃ぼくは、女子大生と付き合っていたんです。吹奏楽部の先輩だった人です。(*´▽`*)
しかし、※※年前の自分の声を聴くって、なにかヘンな感じがしますね。
曲間ではギター兼ボーカルのタカギ君がMCをとっています。野球部では内野手兼ピッチャーだった強気のタカギ君ですが、「リハーサルでみんなにボロカスに言われました」とか、「この曲は合うかどうか自信がありません」など、ヘタレな発言が目立ちますな~(^^)。
このバンドは文化祭のための寄せ集めだったので、練習不足でした。練習でうまく行かないことからケンカになりかけたこともありました。でも日曜ごとに誰かの家に集まって練習したり、その合い間にはいろんな話をしたり、時にはメンバーみんなで遊びに行ったり、ちょっとした恋バナが咲いたり・・・。テープを聴きながら、そんなことも思い出すことができました。楽しい思い出です。
みんなどうしてるんだろう・・・。家業を継いだ人、会社員、アナウンサー、テスト・ドライバー、公務員、薬剤師などなど、みんなさまざまな人生を歩んでいるはずです。
この時のメンバーとは、もう10年、15年、いやもっと会っていないなあ。
そのほかにも、別のテープを聴いていたら、テープの空いているところに、曲の断片の数十秒ほどですが、偶然この時のバンド練習の録音が残されているのを発見(゜Д゜*)。もうビックリです。
そういうわけで、今日は思いがけず懐かしい気分を浸りました。
「自分も年取ったんだな~」という気分をしみじみ味わってます。(*´∀`*)
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私が高校に入った頃、CDが出始めで中学生までカセットテープでしたよ。
中学3年のときに、親にねだって買ってもらった松任谷由美さんの『Delight Slight Light KISS』は未だ持っております。当時2,800円也。
今でこそ何でもありですが、あまり買えない分FMで録音したり努力はしましたよね。
雑音に気をつけながら・・・・
悲しいことに、テープは聴けば聴くほど伸びてしまう・・・・・
文化祭の懐かしい思い出、是非MDなどにおとして大事にしてくださいね。
あの時代の思い出は、キラキラしたものだと思うのですよ。
今日の日記を読んで何とも言えない、グッとくるものがありました。
昔の演奏とか写真とかに触れると「青春カムバック!」と言いますか、とても甘酸っぱい気持ちになりますね。
私も高校の時の吹奏楽コンクールのCDが自宅にあります。
時々、ふと聴いてみたりすると、忘れてると思ってた当時の事をいっぱい思い出して恥ずかしさや後悔でのた打ち回っちゃいますゴロゴロゴロ~~~!
吹奏楽部での演奏曲目も中々選曲がシブイですね~。何だか今のMINAGIさんがこの曲たちをそのままステージで演奏しても全然違和感がないくらいに!
僕はテープの曲目を今MINAGIさんがステージでやったらどんなのになるのか興味津々です~(^^)
折角高校生のころの音源が出てきたことですし、一度企画されてみてはいかがですか~(笑)
カセット・アルバムもありましたね。LPレコードとほぼ同じ値段じゃなかったかな。
>雑音
そうそう、そうでした。当時はNHK-FMとFM大阪くらいしかなくて、音楽番組はFM大阪が充実していたにもかかわらず、うまく受信できなかったんです。
ひとまずMDに落としたのですが、マザー・テープはいつまでも取っておくつもりです。(^^)
ところで、「つばめ」って、たいてい「若い」っていう接頭語が付きますよね。つまりぼくはもうつばめにすらなれないのです。ワハハ~・・・
>「青春カムバック!」
いや~、まさにそれです、このテープを聴いた気分。
このテープも、貰った直後は聴くたびに羞恥のあまり絶望してましたが、今となっては手放せないですね。
taechiさんのコンクールのCDも、もう10年もしたらきっと宝物になりますよ。(*´∀`*)
吹奏楽部の選曲は、当時の時代背景でしょうか(;^ω^)。たぶんあんまり合同練習しなくてもいい曲を選んでるような気がします。
>全然違和感がないくらいに
自分でもそんな気がするんでよ、これが。(^^)
けっこう好きな曲ばかりですしね。
企画かぁ、、、当時のメンバーが集まって演奏する機会があれば、懐かしくて涙するかもしれないな~
かつてFM東京では、新譜をそのままノーカットで放送するという大胆不敵な番組があり、よくエアチェックしてました。
LPが買えなかった時代…、それだけに音楽に飢えていた時代だったような気がします。
FMは、音質はもちろん、曲のイントロにしゃべりが被らないし、1曲フルコーラス流してくれるし、ほんとうにありがたい存在でしたよね。
>音楽に飢えていた時代
そうでしたね。そして、飢えていたからこそ貪欲に聴いてたんですよね。
今はほんとうにありがたい時代です。(*´▽`*)