♪お気に入りアーティスト48(海外篇その35)
ベースを弾いていると、時々「好きなベーシストは?」なんていう質問を受けます。
実は、以前は「好きなベーシスト」ってなかなかいなかったので、この質問の返事には、わりと困っていたのです。
とくにジャズをやっていると、ロック系ベーシストの名(ジャック・ブルースやピート・セテラ、ジョン・ポール・ジョーンズ、ポール・マッカートニー、ティム・ボガートなんかは好きです)を挙げると意外そうな顔をされたり、「ポール・チェンバースとかレイ・ブラウンなんかは好きじゃないんですか?」なんて重ねて訊かれることも多かったのです。チェンバースにしろ、ブラウンにしろ、偉大なベーシストには違いありません。でも、お手本になるベーシストと、好きなベーシストは、微妙に違っていたりするんですね。
今では、好きなベーシストというと、ジャコ・パストリアス、ゲイリー・ピーコック、ロン・カーター、ミロスラフ・ヴィトウス、金澤英明、北川潔、そして、ブライアン・ブロンバーグなどの名前を挙げることができます。
ベース弾きのはしくれとしては、見聞を広めるために、バックで鳴っているベースの音に集中してCDを聴いたり、時々はベーシストのリーダー・アルバムを聴いたりしています。
そういう時に一番興味を抱くのは、そのベーシストの作り出す音楽ぼくの好みかどうか、というところです。
対象がどの楽器でも言えることだと思いますが、例えば、演奏者がいくらうまくても、その音楽が心に響かないことがあるし、逆にとつとつとした語り口だけれども、とても味のある良い演奏になっている場合があります。
ブライアン・ブロンバーグは、テクニックも凄いし、作り出す音楽もカッコいい。つまり、「うまくて、良い」のです。
ブライアンは、ウッド・ベース、ピッコロ・ベース(ウッド・ベースのチューニングを高く設定したもの)、エレクトリック・ベース、エレクトリック・フレットレス・ベースなど、あらゆるベースを流暢に弾きこなします。
アコースティック・ジャズ、エレクトリック・ベースを使った8ビート・16ビート系音楽、ウッド・ベースを使った8ビート・16ビート系音楽と、さまざまな音楽に取り組んでいます。
『ウッド』 (2000年)
『ポートレイト・オブ・ジャコ』 (2002年)
ブライアンの弾くウッド・ベ-ス、凄いです。凄すぎます。
ブライアンのリーダー作の帯にこんなコピーが書かれています。「私はこのアルバムを聴いて三日間、ひざを抱えてしまいました(某ベーシスト)」
このコピー通りでした。
スピード感充分に弾きまくるブライアンのウッド・ベースは、カミソリのような切れ味、とでも言ったらいいのでしょうか。音がグイグイとうねりながら押し寄せてくるようです。そのうえそのフレーズの歌いまくること。強引な速弾きだけで押し通しているわけではないんです。
エレクトリック・ベースを弾かせると、これまた超人的。まるで右手の指だけで10本あるんじゃないか、左手は人の倍速く動くよう生まれついているんじゃないか、と思えるほどです。スラップ、タッピングなど、特殊奏法も自由自在。
ベースだけを多重録音して曲に仕上げる、なんてこともやっています。「ポートレイト・オブ・ジャコ」の中に収められている「スラング」という曲がそれです。強烈なグルーヴに乗って、華麗かつ驚異的なテクニックで音を積み重ねています。でも、決して無機質ではないのです。とにかく凄くてカッコいい。
『ダウンライト・アップライト』(2006年)
ブライアン・ブロンバーグは、テクニックと音楽性のバランスが見事に取れているスーパー・ベーシストなのです。
ベースを好きな人には、ブライアンの世界もぜひお薦めしたいです。
そういえば、5月に大阪ブルー・ノート(10~11日)と名古屋ブルー・ノート(12~13日)、6月にはブルー・ノート東京(11~14日)でライブがあるんですね。メンバーは、ジェフ・ローバー(Keyb)、デイヴ・ウェックル(Drs)、ゲイリー・ミーク(sax)です。
うーむ、これは食指の動くイベントだなぁ~
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ベースを弾いていると、時々「好きなベーシストは?」なんていう質問を受けます。
実は、以前は「好きなベーシスト」ってなかなかいなかったので、この質問の返事には、わりと困っていたのです。
とくにジャズをやっていると、ロック系ベーシストの名(ジャック・ブルースやピート・セテラ、ジョン・ポール・ジョーンズ、ポール・マッカートニー、ティム・ボガートなんかは好きです)を挙げると意外そうな顔をされたり、「ポール・チェンバースとかレイ・ブラウンなんかは好きじゃないんですか?」なんて重ねて訊かれることも多かったのです。チェンバースにしろ、ブラウンにしろ、偉大なベーシストには違いありません。でも、お手本になるベーシストと、好きなベーシストは、微妙に違っていたりするんですね。
今では、好きなベーシストというと、ジャコ・パストリアス、ゲイリー・ピーコック、ロン・カーター、ミロスラフ・ヴィトウス、金澤英明、北川潔、そして、ブライアン・ブロンバーグなどの名前を挙げることができます。
ベース弾きのはしくれとしては、見聞を広めるために、バックで鳴っているベースの音に集中してCDを聴いたり、時々はベーシストのリーダー・アルバムを聴いたりしています。
そういう時に一番興味を抱くのは、そのベーシストの作り出す音楽ぼくの好みかどうか、というところです。
対象がどの楽器でも言えることだと思いますが、例えば、演奏者がいくらうまくても、その音楽が心に響かないことがあるし、逆にとつとつとした語り口だけれども、とても味のある良い演奏になっている場合があります。
ブライアン・ブロンバーグは、テクニックも凄いし、作り出す音楽もカッコいい。つまり、「うまくて、良い」のです。
ブライアンは、ウッド・ベース、ピッコロ・ベース(ウッド・ベースのチューニングを高く設定したもの)、エレクトリック・ベース、エレクトリック・フレットレス・ベースなど、あらゆるベースを流暢に弾きこなします。
アコースティック・ジャズ、エレクトリック・ベースを使った8ビート・16ビート系音楽、ウッド・ベースを使った8ビート・16ビート系音楽と、さまざまな音楽に取り組んでいます。
『ウッド』 (2000年)
『ポートレイト・オブ・ジャコ』 (2002年)
ブライアンの弾くウッド・ベ-ス、凄いです。凄すぎます。
ブライアンのリーダー作の帯にこんなコピーが書かれています。「私はこのアルバムを聴いて三日間、ひざを抱えてしまいました(某ベーシスト)」
このコピー通りでした。
スピード感充分に弾きまくるブライアンのウッド・ベースは、カミソリのような切れ味、とでも言ったらいいのでしょうか。音がグイグイとうねりながら押し寄せてくるようです。そのうえそのフレーズの歌いまくること。強引な速弾きだけで押し通しているわけではないんです。
エレクトリック・ベースを弾かせると、これまた超人的。まるで右手の指だけで10本あるんじゃないか、左手は人の倍速く動くよう生まれついているんじゃないか、と思えるほどです。スラップ、タッピングなど、特殊奏法も自由自在。
ベースだけを多重録音して曲に仕上げる、なんてこともやっています。「ポートレイト・オブ・ジャコ」の中に収められている「スラング」という曲がそれです。強烈なグルーヴに乗って、華麗かつ驚異的なテクニックで音を積み重ねています。でも、決して無機質ではないのです。とにかく凄くてカッコいい。
『ダウンライト・アップライト』(2006年)
ブライアン・ブロンバーグは、テクニックと音楽性のバランスが見事に取れているスーパー・ベーシストなのです。
ベースを好きな人には、ブライアンの世界もぜひお薦めしたいです。
そういえば、5月に大阪ブルー・ノート(10~11日)と名古屋ブルー・ノート(12~13日)、6月にはブルー・ノート東京(11~14日)でライブがあるんですね。メンバーは、ジェフ・ローバー(Keyb)、デイヴ・ウェックル(Drs)、ゲイリー・ミーク(sax)です。
うーむ、これは食指の動くイベントだなぁ~
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それはそうと、5月26日のコジカナツル@京都、遠征決定!初めて京都のライブハウスに行きま~す。
う~責任重大ですね~(笑) 金澤さんのベースとはまた違ったタイプですが、凄いベーシストだと思います。
今回のライブ、メンバーから見ると、ストレート・アヘッドな4ビートよりは、8ビート・16ビート系をやりそうな気がしますが、さてさてどういう選曲になるのでしょう。
ひげさん京都行き決定ですか!(^^)
ぼくももう少ししたら予定が決まります。う~、無事その日が都合つきますように。。。
(-人-)ナムナム
京都、ご一緒できるといいですね♪
至福の時間、ですね(^^) 今日もお疲れさまでした。
で、金澤さんのアルバムを聴いてみたいと思って探したんですが仲々見つかりません。残念だけど気長に探しますね。
といっても、ぼくもそんなに詳しい方ではないのですよ。。。(^^;)
B・ブロンバーグの「ウッド」は、ぼくの愛聴盤です。ストレートなジャズですよ。
「ポートレイト・オブ・ジャコ」は作りこんだ感があるので好みが分かれるかも、です。8ビート・16ビート系主体の、ジャコ・パストリアスのカバー集です。
新作はまだ聴いてないのですが、ウッド・ベースで8ビート・16ビート系をやってるみたいですよ。
金澤さんのソロ・アルバムは2枚とも廃盤になっていて、入手困難らしいのです。今のところ手に入りやすいのはコジカナツルと日野グループですね、やっぱり。
金澤さん、またソロ・アルバム出してほしいなぁ~