穏やかな好天に恵まれた連休最終日、ぼくは家でノンビリ過ごしました。
人混みと渋滞が苦手なので、毎年連休中は引きこもり(^^;)、連休後に休みを取って遊びに出かけるのが恒例になっているんです。
今日は本や飲み物を持って庭に出て、日向ぼっこがてら音楽を聴いておりました。
<○_,〆 その中で聴いていて妙に和んだのが、ブレッドの「イフ」です。
今では馴染みが薄くなっているかもしれませんが、1970年代前半のソフト・ロックを代表するバンドがブレッドです。
彼らは1968年にデビュー。同時にレオン・ラッセルのアイデアで、当時はプロデューサーだったデヴィッド・ゲイツがメンバーとして正式に加わりました。ゲイツの参加は以後のブレッドの活動に大きな影響を及ぼすこととなります。
ブレッドは、ソフトでメロウな作風のゲイツとハードな曲を作るグリフィンの対比が魅力的なバンドと言っていいかもしれません。
1970年に「二人の架け橋」が全米1位となったのを始め、「愛の別れ道」、「涙の想い出」、「灰色の朝」など数多くのヒット曲を出しました。「イフ」は、そんなブレッドの代表作と言ってもいいでしょう。この美しい名バラードは現在に至るまでブレッドの曲としては最もポピュラーなものとして知られています。
『ブレッド』というバンド名は、メンバーたちがBeatlesやBee Geesのように「B」で始まる単語にしたい、と車の中で考えていた時、目の前にパン屋のトラックが走っていたところから名づけられたものだそうです。
さて、「イフ」ですが、1971年にリリースされたブレッドの3枚目のアルバム「神の糧(Manna)」に収録されていたもので、全米4位にまで上がる大ヒットを記録しました。
ブレッドのサード・アルバム『神の糧(Manna)』(1971年)
切なげに響くメロディ、優しく爽やかなヴォーカル、ナチュラルなサウンドが特徴です。全編を通じてアコースティック・ギターがアルペジオを奏でていますが、これがとてもクリアーな感じ。キーボードの音色も印象的。後半からかぶってくるストリングスがいっそうセンチメンタルな雰囲気を高めます。サビで聴かれるゲイツのファルセットがこれまたキレイで、まるで胸を締め付けられるようなんですね。
バンドを盛り立てているのはやはりゲイツの存在でしょう。シンフォニックなアレンジを導入し、透き通るような輝きをみせる極上のバラードに仕立て上げています。
ゲイツの作曲センスにも脱帽です。派手さはないのですが、聴いているうちに自然にこの心地良いメロディに体が包まれてゆくのです。
この曲は、家族がみな自分の部屋へ戻った後、ゲイツがキッチンにひとり座っていた時に自然に出てきたメロディを書きとめ、後日完成させたものだということです。
ブレッドは、のちにゲイツとグリフィンが次第に音楽的に対立、1973年に解散します。76年に再結成しましたが、往年の人気を得るまでにはいたらず、アルバムを1枚リリースしただけで再び解散しました。
日本では、1994年にドラマ「この愛に生きて」(出演:安田成美、岸谷五朗、豊川悦司)の挿入歌として使われ、リヴァイヴァル・ヒットしたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
しかし昔の曲ばっかり聴いているからいつまでたっても先端の音楽に追いつけないんでしょうかね~(汗)。あ、でもこれから買ったばかりのアヴリル・ラヴィーンのアルバムを聴いてみます(^^)。
『The Best Of Bread』
[歌 詞]
[大 意]
もし一枚の絵で千の言葉が描けるなら
なぜぼくは君の絵が描けないんだろう
言葉に出しても表せない ぼくが知ってる君のこと
もし一つの顔で千の船が帆をあげるなら
ぼくはどこへ行ったらいいんだろう
君以外に心の拠り所はない ぼくに残されているのは君だけだ
そして生きたいという欲望が枯れ始めたら
君はぼくの元にやって来て自らぼくの上に降り注ぐ
もし人が一度にふたつの場所にいられても
ぼくは君といっしょにいるだろう
今日も明日も 君のかたわらにずっと
もし万が一地球の自転が止まったら
ゆっくり回って止まったら
君と一緒に最期の時を過ごすだろう
そしてこの世の終わりがやってくると
一つずつ星はすべて消え去って
そして君とぼくはただ遠くへ飛んで消えていく
■イフ/If
■歌・演奏
ブレッド/Bread
デヴィッド・ゲイツ/David Gates(vocal,bass,guitar,keyboards,violin,viola,percussion)
ジェイムス・グリフィン/James Griffin(vocal,guitar,keyboards,percussion)
ロブ・ロイヤー/Robb Royer(bass,guitar,flute,keyboards,percussion,recorder,backing-vocals)
マイク・ボッツ/Mike Botts(drums,percussion)
■収録アルバム
神の糧/Manna (1971年)
■シングル・リリース
1971年3月21日
■作詞・作曲・プロデュース
デヴィッド・ゲイツ/David Gates
■チャート最高位
1971年週間チャート アメリカ(ビルボード)4位、アメリカ(ビルボード・アダルト・コンテンポラリー・チャート)1位
1971年年間チャート アメリカ(ビルボード)61位
ブレッド『イフ』
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。。とブレッドです。
このドラマの挿入歌になっていたとは気がつきませんでした。私、トヨエツしか見てなかったのかもしれません。。
(因みに彼は後年煙草のCMにでてまして、煙草屋のオバチャンにその看板を貰ってしまいました。今でも勿論飾ってありますよ、寝室に。)
そうですか、ジェイさんトヨエツがお好みでしたか~(・∀・) あそこまでカッコいいと対抗する気力すら湧いてきません・・・(-д-;)
煙草のCMは気がつかなかったなぁ。煙草屋さんに看板貰って寝室に飾ってるなんて、よっぽどのトヨエツファンなんですね。
今はキンチョールのCMで「やらしーやろ~」とか言ってますが、ああいう姿は好きです(笑)
これもよく耳にした曲ですね。
懐かしいです。
それもそうですね~。ではではぼくは今まで通りマイペースで、興味を持ったものだけ聴いてゆきたいと思います(^^)。
ぼくがこの曲を聴いたのは80年代になってからだったかな。60年代後半から70年代はなんて名曲が多いんだろう、と思いましたっけ。
ホンワカしますよね~ 私もベストを持ってます。
勿論、「IF」は大好き!
他には「BABY I'M A WANT YOU」も好き。
このあたりはロックというよりもヒーリングミュージックに近いですよね。
トヨエツは藤原紀香ちゃんと共演したサスペンス「危険な関係」が好きでしたわ~ アブナイ人が似合いますよね(汗)
なるほど、ヒーリング・ミュージックですか。確かにそれは言えるかもしれないですね。サウンドはナチュラルだし、ボーカルは透明感があって優しいし。まさに「ホンワカ・サウンド」の見本ですね~ そういえばこの時代のビー・ジーズなんかもこんな雰囲気じゃなかったですか。
ややっ、Nobさんもトヨエツ好きでしたか!
ふーむ、この世代の女性はナゼかトヨエツ好み、と・・・メモメモ。それはさておき、今のキンチョールのCMもたしかに少々アブナイ人になってますよね(汗)。