△中央自動車道(中央フリーウェイ)。総距離366.8km。始点は東京都杉並区、終点は山梨県富士吉田市。高速道路って、防音壁のある所が多くて、実はあんまり風景を眺めることができなかったりしますよね。でもたまに(すこ~し)飛ばすのはやっぱり快感です(^^)
今まで知らなかったわけではないんだけど、なんとなく聴き流していた曲ってありますよね。それが、ある日突然その曲の良さに目覚めて、何度も何度も聴き返すってこと、ありませんか。
この「中央フリーウェイ」がまさにぼくにとってのそんな曲です。
ご存じの方も多いでしょうが、シングル・カットこそされていないものの、この曲はユーミンの代表曲のひとつです。
1976年に発表された彼女の4枚目のオリジナル・アルバム「14番目の月」に収められています。ハイ・ファイ・セットや、庄野真代さんなんかもカヴァーしていることが知られていますね。
「14番目の月」は、『荒井』由実としては最後のアルバムで、ユーミンは、この後の松任谷正隆との結婚を機会に、一度は音楽界からの引退も考えていたそうです。
荒井由実「14番目の月」
ぼくは『松任谷』由実よりも『荒井』由実時代のほうが断然好きで、その頃の彼女の曲はたいてい聴いていたつもりなんですが、なぜか「中央フリーウェイ」は流し聴きのままで終わっていたんです。なんてモッタイナイ年月を過ごしてしまってたんでしょうか・・・(^^;)
去年だったか、たまたまなにかの拍子で「ユーミン・ブランド・パート2」を聴くことがあって、その時に「中央フリーウェイ」のカッコ良さにようやく気付きました(遅)。最近忙しくて、家でのんびりCDを聴いてる気分もヒマもないんですが、「中央フリーウェイ」はiPodに入れて、日に一度は必ず聴いてます。
なんで今までこの曲の良さが分からなかったのかな。。。
たぶん、メロディーが今ひとつ自分の好みではなかったからなんだと思います。
なにせ、「魔法の鏡」とか「少しだけ片想い」なんていう名曲でさえもシングル・レコードのB面にしかなれなかったくらいユーミンのオリジナル曲はクォリティが高いので、ぼくの中では、「中央フリーウェイ」はそれらの間に埋もれてしまった感じかな。取り立ててメロディー・ラインが際立ってるとは思ってなかったし・・・(とは言っても、そこらへんのシンガー・ソング・ライターの作品よりはよっぽど良いと思いますが。。。あくまでもぼくの好みなので悪しからず・・・)。
ではどこがぼくのハートに引っかかったのか。
それは何と言ってもベース・ラインでしょう。
ベースがこの曲を支配している、と言っても過言ではないと思います。それくらいこの曲のベースは、歌っていて、グルーヴしていて、生き生きとしています。ひとことで言って「ホレたっっっ!」って感じのベースですね~。いろんな曲を聴いてきましたが、そう思わせられるベースって、なかなか出会えないですよ。
ちなみに「14番目の月」の参加ミュージシャンは、
ギターに鈴木茂・松原正樹、ドラムスにマイク・ベアード(ジャーニーのサポート・ドラマー)、キーボードに松任谷正隆、コーラス陣は山下達郎・吉田美奈子・大貫妙子・尾崎亜美・タイムファイヴなど、錚々たるメンツです。
ベーシストは、てっきり細野晴臣氏だとばっかり思ってましたが、実はリーランド・スクラー御大だったのですね~。
リー・スクラー氏は西海岸屈指のセッション・ミュージシャンで、数々の名作にベーシストとして参加しています。
またダニー・コーチマー(ギター)、ラス・カンケル(ドラムス)、クレイグ・ダーギ(キーボード)と結成した「ザ・セクション」は、メンバー全員が凄腕ぞろいのスーパー・バンドで、その実力で音楽界に大きな影響を与えてきました。
最近では病気療養のためバンドを離れたマイク・ポーカロの代わりに、TOTOへツアー・メンバーとして参加してましたね。
仙人のようなヒゲを蓄えた、どこか浮世離れした風貌とは裏腹に、華麗な経歴を誇っている名手です。
リーランド・スクラー
さて、この「中央フリーウェイ」でのスクラー御大のプレイですが、とにかく存在感がものすごいです。
決してめくるめくような超絶プレイを見せつけているわけではありませんが、メリハリのつけ方が見事ですよね。
ユーミンが歌っている時は堅実にバッキングに徹しているかと思えば、曲間にスペースがあると見るやすかさず入れるゴキゲンなフレーズの数々。それがまた書き譜(あらかじめ作ってあるフレーズ)のような見事な流れなんです。これをアドリブで繰り出したのだとしたら、それこそスクラー御大の懐の深さが知れる、というもの。
ぼくは、自分でエレクトリック・ベースを弾く時は、なるべくなら買った直後の弦は使いたくありません。新品は弾いている最中に弦が伸びてピッチが狂うし、なにより独特の「ザリン」とした音色の軽さが好きではないのです。
でもスカラー御大の音色は、中低音部では、その「ザリン」とした質感があるのですが、聴いていて全然イヤじゃないのです。ほどよく重量感はあるし、それでいて高音部は伸びがあって奔放だし。
また、フレーズに使う音の高低の流れの使い分けが曲にスピード感をもたらしていると思うんです。
一挙に高音へ飛んだのちに下降してきたり、低温から徐々に上昇して行ったり、バリエーションが豊富だし、聴いてて飽きない。音の高低の組み合わせにインパクトがあって、まさに変幻自在です。
使い分け、と言えば、さまざまな長さの音符の使い分けが素晴らしすぎます。とくに付点4分音符とか、8分音符など、拍の頭をまたぐ長さの音符を組み合わせる(ややこしい表現でスミマセン・・・汗)のが抜群に巧みですよね~。シンコペーションなど、音符の組み合わせ方ひとつで生み出す効果を熟知している、と言うか・・・。彼にかかれば、複雑でトリッキーな早弾きなんかしなくても、その異なった音符の組み合わせで曲にグルーヴ感を与えることができるんですよね。まさに最高のグルーヴ・マスターです!
スカラー御大に絡むようなマイク・ベアード氏のドラムもノリノリだし、松任谷正隆氏のエレピも都会的な雰囲気が出ていて、今聴いてもちっとも古さを感じないんですね。
また、よく知られていることですが、歌詞には都心からユーミンの実家がある八王子市へ向かうまでに見える、米軍調布基地・サントリー武蔵野ビール工場・東京競馬場など、府中市近辺の風景が読み込まれていて、知る者が聴けばとてもリアルに体感できるだろうし、そうでなくても流れるような車窓の外の景色が目に映るようで、かなーり体が自然に動き出す曲ですね。思わず「Yeah~~~!」と声を上げたくなりますよ。
荒井由実
あ~、なんか久々に音楽をアツく語ったような気がするな~
でも、もともと好きな曲やアルバムについて好きなことを書き散らかしてたんだから、ブログが本来の姿に戻った、とも言えるかな(^^;)。
昨日は仕事用のスーツを買った帰りにレンタルCDショップへ寄り、スコーピオンズ、シド・バレット(元ピンク・フロイド)、フリートウッド・マック、スティーヴィー・レイ・ヴォーン、ローリング・ストーンズなどなどなどを借りました。まだまだ楽しい音に出会えることを期待しつつ、明日からの多忙な日々に備えたいと思います。6月くらいには仕事も落ち着く(と思う)ので、なんとかそれまでは乗り切らねば!
今日はこれから、同時に借りた「ダーティー・ハリー」2と3に浸りたいと思います。午前中は「ハートブレイク・リッジ」を観たので、なんだかさしずめ「クリント・イーストウッド・デイ」になりそうです
[歌 詞]
◆中央フリーウェイ
■発表
1976年11月
■収録アルバム
14番目の月(1976年)
■作詞・作曲・歌
荒井由実
■編曲
松任谷正隆
■プロデュース
松任谷正隆
■録音メンバー
荒井由実(vocal)
松任谷正隆(keyboards)
鈴木茂(electric-guitar)
松原正樹(electric-guitar)
瀬戸龍介(acoustic-guitar)
リーランド・スクラー/Leland Sklar(bass)
マイク・ベアード/Mike Baird(drums)
斎藤ノブ(percussion)
chorus:山下達郎、吉田美奈子、大貫妙子、尾崎亜美、タイムファイヴ、Corporation Three
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それにしても、このころのユーミン曲は私も大好き♪
「ひこうき雲」から「14番目の月」までの4枚はどれも捨て曲なし、ですよね。
といっても、どちらかというとハイファイセットや庄野さんで聴く事が多かったんですが(汗)
そうそう、かつては「中央フリーウェー」を聴きながらこのあたりをドライブする事を夢みていたんですが、運転がヘタすぎて実現に至りませんでした(悲)
イースウッドは「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」「続・夕陽のガンマン」もオススメでございます~
難しい事は解りませんが、この曲を聴くとある風景がババーッ(婆じゃないよ)と頭の中に広がるのです。
夜空へ向かって二人を乗せた車が飛んでいく。。っていう、およそらしくない情景が浮かんでくるんですよね。キラキラと宝石の様に星が輝いて、下界のネオンも輝いて。。っていう。
ユーミンの曲でもう一曲好きなのは「埠頭を渡る風」っていうタイトルだったかな?(違っているかもしれません。)
相変わらずご多忙みたいですが、お身体に気をつけて。
この曲、姉貴が持っていたハイ・ファイ・セットのLPレコードで好きになりました。さすがユーミンの曲だなって当時 思いました。
その後、観光バスに乗った時 バスガイドさんがユーミンの歌詞のように案内してくれたっけ。
クリント・イーストウッド・デイにもう一本『グラン・トリノ』をぜひ加えておくんなまし。いい映画なのだ!
72年型グラン・トリノで「中央フリーウェイ」を飛ばしたいmoondreamsが久々に失礼しました~。
熱く語ってますね~!!^m^
ユーミンは、私にとっては、独身時代の甘い思い出がいっぱいのアーティストですよ。
ほとんど全曲聴いてますし、その頃集めた音源がいろいろ手元に残ってますね~(カセットテープ、CDなどなど)
当時は、どこへ行くにも、ウォークマンでユーミン聴きながら…だったから、相当すり込まれております…
「中央フリーウェイ」も好きだったなぁ~…
今日、久々にMINAGIさんのブログで聴きました^m^
胸がキュンとなりますねぇ…(笑)
エレクトーンでも、よく弾きましたよ♪
結婚してからは、聴かなくなったなぁ~わはは…。
でも、そうか、そんなすごいミュージシャン達が演奏してたのか…と、改めて知って、面白かったです。
ユーミンと言えば、独特の声、歌詞のカッコ良さ、コードの使い方のカッコ良さ、アレンジのカッコ良さが好きで、とにかく、カッコいい音楽…という印象がありますね。
だいたい荒井さん時代のバックは「ティン・パン・アレイ」の面々が務めてたんですよね。「14番目の月」では、細野さんはベースを仙人に譲ってスティール・ドラムを叩いているみたいです。
荒井ユーミンの作る曲は名作のオンパレードですよね。松任谷ユーミンが良くないわけではないんですけどね。「ユーミン・ブランド」を初めて聴いた時は、「とんでもない大傑作だーーー!」と思いましたが、あとでベスト・アルバムだと知って「さもありなん」と思ったもんです(^^;)
ぼくは、運転は、得意なほうだとは思いますが、ドライブでは助手席に座るのが好きです。運転は女性に任せ、好きな曲を選びつつ、風景を眺める、これサイコー(^^)
マカロニ・ウエスタン時代のイーストウッドももちろん好きですよ!ジュリアーノ・ジェンマは子供の頃のアイドルだったし。棺桶に機関銃を入れて引きずって歩くのはフランコ・ネロだったかな?(忘)
今聴いても、アーバンな感じのする曲ですよね。時代をかなーり先取りしてたんでしょうね。
そうそう、頭の中に情景が浮かぶんですが、その割には歌詞はゴチャゴチャ語りすぎてないんですよね。この辺からもユーミンの言葉を使う能力の素晴らしさが窺えますよね。
仕事が忙しいのもあるけど、新規に受け持った職務分掌にまだ慣れず、ミスがポロポロ・・・ヘコみます(T_T)
変わらず音楽とワンコに満ちた生活を送っておられますか。
あの頃、ハイ・ファイ・セットとサーカスがコーラス・グループ人気を二分してましたが、ぼくは断然ハイ・ファイ派でしたね~ ポップスからネオ・クラシックまでをカバーする音楽性の幅広さ、選曲眼の確かさ、まさにオトナの(というか成熟した)歌を歌っていたと思います。
「グラン・トリノ」はまだ観てないんですよ。さっそく検索してレビューなど読んでみましたが、食指をそそられますね~
でもこれをもってクリントは俳優業から退くとか。。。やっぱり寂しいですね(ー_ー)
あ、またのお越しを気長にお待ちしておりますよ~(^^)/
木の芽どきだからでしょうか・・・(汗)
もう十なん年も前に、芦屋のジャズ・ボーカリストのエミさんに「言いたいことがいっぱいあるのはいいことなのよ。それがJAZZやねん!YEAHーーー!(^^)!」と言われたことがありまする。
ぼくが若い頃はあんまりお金がなくて、車も買えなかったから、20代の半ばまではドライブ・デートはあんまりしたことがなかったな。。。そのぶん、たまに車で女性をエスコートする時など、BGM用のカー・カセットにも気合いを入れまくってましたね(^^)
今はiPodを車に繋いで、「中央フリーウェイ」を繰り返し繰り返し聴いてます。ついついカッ飛ばしたくなりますね。年甲斐もなく・・・(^^;)
エレクトーンで、といえば、「翳りゆく部屋」はもちろんコピーしましたとも!
結婚してから・・・、愛しいダーリンがいればラブ・ソングはもう必要ないのですよ(#^.^#)、ウヘヘ
ユーミンって自己流っぽい歌い方ですが、歌はかなりうまいですよね。個性的だし。曲作りも天性のセンスがあるんでしょうね。某ジャズ・ピアニストが、「今のレベルの低い日本のポップス界の中ではやはり抜きん出た存在ですね」と仰ってられました。なんであんなにコードの使い方が巧みだったりメロディー作りが上手かったりするんでしょうね。オーソドックスな進行でも内声の動きで曲を面白く彩ってたりしてますよね。自分が曲を作り、夫君が編曲する、、、まさに名コンビですね(^^)
エンターテイナーとしても凄いらしいですよね。ぼくのボスがユーミンのステージを観て、「あれは命賭けとる!素晴らしすぎる!」と絶賛してました。
リーランド・スクラーだったんですねー
すっきりしました!
この頃はコーラスに山下達郎・吉田美奈子・大貫妙子・尾崎亜美って最高ですね
素晴らしくグルーブしているし、フレーズは超カッコイイし、共演者をさらに高みに連れてゆくことのできるベースだと思っています。
コーラス陣も、1970~80年代を知っている人ならとても豪華ですよね。