★ベルの徒然なるままに★

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映画『ミッション:8ミニッツ』

2011年12月12日 | 映画鑑賞記
なんか、書きかけのまま保存して、ずっ~と放置っていた映画の感想があって(^^;

今日、やっと、最後まで書きましたです。

ので、アップ。

映画『ミッション:8ミニッツ』という映画の感想をば。



『ミッション:8ミニッツ』予告編



主人公の陸軍パイロットのコルターは、シカゴ行きの通勤電車の中で目が覚めます。
そして、目の前には見知らぬ女性。

彼女は、親しげにコルターに話しかけます。

「アドバイスをありがとう。貴方のアドバイス、とても参考になったわ」

と。

しかし、コルターは、目の前の女性のことを知らなければ、当然、アドバイスなんかしたこともない。
そもそも、自分は、軍のミッションで、アフガンに行っていたハズなのに。

なぜ、通勤電車なんかに乗って、居眠りしていたのか?

そして、見知らぬ女性は、自分のことを「ショーン」と呼ぶ。
自分の名前は「コルター」。「ショーン」なんて知らない。

がしかし。
鏡に映る自分の顔にも全く覚えがなく、知らない男の身分証明書を携帯している。「ショーン」の顔。「ショーン」の身分証・・・。

コルターが混乱していると、乗っていた乗車が大爆発を起こします。



そして。
目を覚ました時、コルターは自分が驚くべきミッションに参加していることを知るのでした。
電車爆発テロで死亡したショーンという男の、死の直前8分間の意識に入り込み、テロの犯人の正体を暴くというミッションに・・・。




「この映画、映画通ほど騙される」とか「衝撃の結末」とかのキャッチコピーだったのですよね。
でも。
特に、騙されもしなかったし、衝撃でもなかった気が(^^;

勿論、凄く面白かったですが、ね(^^)b

っていうか。
↑↑↑のようなキャッチコピーを見ると、つい、「驚かされるモンかっ!」ってカマえちゃいます。・・・良くないクセだけど(笑)

でも、このテの作品にしては珍しい結末だったと思います。映画と言うより、ゲームっぽい結末というか。

私は、割と最近、『シュタインズゲート』っていうゲームをプレイしてクリアしたトコだったので、この結末も分かり易かったですが。
普段、ゲームとかやらない人だったら、「???」な終わり方なのではないかなぁ~とも思いましたです。

うん。
ホント、映画と言うよりゲームっぽい・・・つか、「シュタゲ」みたいでした。

ヒロインの名前がクリスティーナっていうトコなんか、まんま「シュタゲ」じゃないですか(*><*)
(「シュタゲ」のヒロインは紅莉栖っていうんだけど、主人公がずっと「クリスティーナ」って呼んでるのですよね・笑)
なんか、もう、「この映画とゲーム、なんか関係あるの?」って気になって、映画になかなか集中できませんでした(笑)

・・・・・・と。

冗談はさておき。

ネタバレな感想。


爆破テロ犯を捕まえるために、列車が爆破される8分前に毎回転送させられる主人公。
失敗したら、また、やり直し。
延々と繰り返される、爆発前8分間の世界。
そして、それを繰り返している内に、単なる任務ではなく、愛する女性を救いたい、乗客達を救いたい・・・という想いに変わっていくわけですね。

てか。

大切な人を救うために、何度も何度も、同じ時間を繰り返すって、ホント、「シュタゲ」みたい。

ただし!
「シュタゲ」は、タイムマシンを使うタイムリープ物な訳ですが。

この映画は違います。
タイムマシンではありません。

列車爆破は実際に起こった出来事。
そこで犠牲になった人達の死の直前の「思念」に入り込むプログラムなのです。
主人公は、主人公であっても、このプログラムの中で使う肉体は自分のそれではなく、この事故で犠牲になった誰かの物。つまり、他人の体に入り込んでいる訳ですね。

そして。

死者の思念に入り込む・・・というプログラムなので。タイムマシンと違い、未来を変えること・・・つまり、この事故が起こらなかったことにすることは不可能なわけなのです。

何度も繰り返される時間の中で出逢い、やがて、愛するようになったクリスティーナも、リアルでは既に死んでいる人。

それが「シュタゲ」とは違う。
この映画の面白いところですね。

がしかし。

実は、このプログラム、「死んだ人の思念に入り込む」というプログラムでありながら、副産物的効果として、「入り込んだ先から新しい世界を作ることが出来る」という効果があったのですね!

つまり、パラレルワールド・・・「シュタゲ」的に言うなら、別の世界線を作り上げることが出来る、というプログラムだったのです。

映画で、この発想は、今までになかった・・・というか、斬新なのではないでしょうか?

普通に見ていたら、主人公が犯人を捕まえて犠牲になりジ・エンドとか、何かの奇跡で過去に戻ってハッピーエンド・・・みたいな結末を予想しそう。
それゆえに、あのキャッチコピーなのかも、ですね。


そうそう。

主人公の置かれている状況については、実は、ある程度最初から推理できました。
ただま任務ではないことも。

というのは、彼の記憶は、2ヶ月前までしかなかったですよね?しかも、その記憶というのは、アフガンに行った・・・というもの。

それなのに、彼は、研究室にいる。

また、あれだけ、父親に連絡を取りたがっているのに、一切、取って貰えない。

ここらあたりから、彼は、実は、本来のアフガンでの任務で瀕死の重傷を負う、もしくは、命を落とすかして、プログラムの中に組み込まれた存在なのでは・・・?と想っていました。


実際のところ、主人公は、生命維持装置の中で、上半身だけ残った肉体で生かされ続け、脳に特殊プログラムをセットされた状態でいる・・・というのが、最後の最後に分かりますものね。

そんな彼は、ラスト、愛する人や沢山の乗客を救うために、賭けに出るわけですが。
彼は、ひたすら繰り返す時間の中で、彼が繰り返していること全てが、過去の時間ではない・・・ということに気が付くからなのですよね。

そのヒントも、映画を見ていて気が付きました。

本当に「死者の8分前の思念に入り込む」というプログラムなら、8分が経過したら、彼は、プログラムの中から弾きだされ、現世界に戻ってことなくてはイケナイはず。

でも、8分以上経っても、戻ってこないときもありますよね。

そして、彼のプログラムの中での死に方も。

普通に爆発に巻き込まれて死ぬ場合。
列車に轢かれて死ぬ場合。
テロ犯に殺される場合。

・・・と3通り。
そして、その世界は、8分を経過しても存続している・・・つまり、新しい世界が、そこに作られている、ということではないでしようか?

だからこそ、彼は、自分やクリスティーナ、他の乗客達が生きていられる「世界線」を作り出せたのですよね。

つまり、ラスト。
彼は、グッドウィルにメールを送っていますが。
これは、「過去が変わった」のではなくて、新しい世界線での、パラレル世界でのグッドウィルにメールを送った訳で。
その世界線では、列車のテロも起こってないし、クリスティーナも乗客も死んでない。
プログラム自体、まだ、未使用未開発状態なのかも。

パラレルワールドが存在するとか、作られるとかって、物理学チックなお話ですよね。
こういうお話、大好きです。


・・・ただ、ひとつ、ツッコミたい。

主人公が体を乗っ取ったショーンという人物。
彼の意識は、新しいパラレル世界にも存在しない・・・つまり、ショーンは、この世から完全に消えてしまったことになりませんか?

だって、主人公は、そもそも肉体を持っていない(というか使うことが出来ない)、言わば「意識体」のみの存在。
プログラムで、ショーンの体に入ることによってのみ、活動できる訳ですよね。
そして、そんな彼が、新しい世界線を作り上げ、そこで、ショーンの体に棲みつくことで生きていけるようになった。

・・・じゃあ、もともと居たショーンの意識は?????
どこ行った?????


ちょっとタイムパラドックス的な感じ。


それとも、ショーン自体は、元々、どうやっても死ぬ運命にあった・・・とか?

ここに私はツッコミを入れたい(笑)



とはいえ、面白い映画だったと思います。






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1 コメント

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2011-12-26 22:32:06
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