前々から見たいと思っていた『春の雪』を朝一番に見てきました。
この映画、かれこれひと月くらい前から上映されていたのですが、なかなか行けなくって。
で、気が付いたら、近くのシネコンでは、普通のシアターではなく、「プレミアシアター」なるシアターのみでの上映に変わっていました。
プレミアシアターとは、T●HOのシネコンに一室だけ有る、豪華な劇場で、席は幅が広めのリクライニングシート。テーブル付き。更に、カップルさんとかならば、2人がけのシートまであるという、なんとも、スペシャルなシアター。
当然、料金は高いです。通常でも2400円。
で。
わざわざ一人で行くのにプレミアムシアターなんて勿体ないし・・・行くの止めようかな・・・とも思ったのですが・・・。
やはり、映画が見たくって、行っちゃいました。
そ し た ら !
なんと、プレミアシアターでも、水曜日は千円だったのです!!
ラッキ~★
という訳で、豪華なシアターを満喫して来ちゃいました♪
「プレミアシアター」とは如何なるものだったかと言いますと・・・。
普通、シネコンって、各々のシアターの入り口に扉があって、そこを入ると、劇場へと行く細い通路があって・・・で、劇場がある・・・という感じですよね?
でも、プレミアシアターは違うんです!
まず、入り口からして、自動ドア。
更に、自動ドアを通ってすぐの所に、小さなロビーみたいな部屋があって、テーブル&ソファーが何セットか置いてありました。
プレミアシアターなんて、入るの初めてだった私は、最初、そこが、劇場なのかな・・・と思い、
「めっちゃ狭いやん!?」
と思いながら、ロビーのソファに座席番号が書いてないか探していましたA^^;;
でもでも、よくよく見ると、その奥に、通路が。
そちらを通ると・・・ちゃんと映画館の劇場に入れました。
恥ずかしい~~、勘違い><
で。座席も、確かに、広いですし、座席前にはテーブルが。
小さい手荷物や、ジュースなどが置けちゃいます。
足元も、とてもゆったりですし、超快適でした。
とはいえ、まあ、一人で行くんだったら、別にフツーのシアターで良いよ・・・と思ってみたり。まあ、今日は千円dayだから良いけどね^^v
で。映画ですが。泣~け~ま~~~~す(;;)
三島由紀夫の有名な小説の映画化です。
大正時代を舞台に、宮家にお嫁入りが内定した、公家のお嬢様(おひぃさんって呼ばれているところが時代を感じさせますね)と、その幼なじみとの許されない恋の物語です。
主人公の清顕は、高校生(今で言うところの大学生かな?)。
幼なじみの令嬢、聡子のことが好きなのに、学生特有の小難しい屁理屈を並べ立て、その気持ちに気が付かない・・・いや、その気持ちを認めたくないという状況。聡子が自分のことを好いていてくれて、そのため、あまたの縁談を断り、自分の求愛を待っている・・・という事実も知っているのに、わざと聡子に冷たい態度をとり続けます。
そして、宮家からの縁談が決まりかけた聡子は、最後の頼みとばかりに、清顕に手紙を書き続けるのですが、妙な自尊心からか、彼は、決してその手紙を読まず、開封しないまま、燃やしてしまうのです。
そして、とうとう、宮家の殿下と聡子の結婚に対し、御上からの勅許が下ります。
新聞にも、ご結婚報道が大きく取りざたされ、聡子も、もう宮家との結婚に向かって突き進むしかない立場になってしまうのでした。
けれども、聡子が手に入らなくなって初めて、清顕は聡子への想いに気が付き、「どうしても、彼女を自分のものにしたい」と奔走し始めるのでした。
やがて、二人は「たった一度だけ」という約束で逢い引きをし、体の関係を持ってしまうのです。
けれども、愛し合う二人にとって、それは、「たった一度だけ」には、なりませんでした。
結婚まで、もう間もないというのに、繰り返し繰り返し、ひと目を忍び、逢瀬を重ねる二人。
そして、遂に、聡子は、清顕の子供を身籠もってしまうのです。
宮家に嫁ぐ、お姫様が他の男性の子を孕むなんて言語道断。
家柄や体面を気にする、彼女の親や、また、この縁談を取りまとめた仲介者でもある、清顕の両親も大あわて。
しかし、当の清顕は、彼女の妊娠を知らないまま。なので、真実を清顕に知らせないまま、お腹の子供は始末してから、嫁がせればいい・・・という方向で話はまとまり、遠く離れた地で、中絶手術を受けさせられる聡子でしたが・・・・。
お腹の子供を失って、彼女がくだした決断とは・・・・。
2時間半くらいの長い映画でしたが、前半一時間以上をかけて、清顕と聡子の気持ちのすれ違いが描かれます。そして、後半から、一気に禁断の恋として盛り上がっていきます。
わたし的には、前半の気持ちのすれ違いの部分を、もっと早い展開で描いて欲しかったかな・・・と思いました。
う~ん、うまく言えないのですが・・・確かに、引き裂かれる恋人達は、とても可哀相で泣けました。
でも、なんていうのかな・・・この悲恋は、すべて清顕が蒔いた種、と思うんですよ。
最初から、相思相愛だったんですから、もっと早い段階で、彼が彼女の気持ちに答えてあげていれば、こんなことにはならなかったのですから。
気が付くの遅すぎ><っっ
でも、あの時代の、清顕のように、家柄も良く、頭も良く、何不自由なく育ったが故に、逆に何か満たされないものを心に抱えている学生だったら・・・ああいう風に、恋愛に対して否定的なのかもしれないなぁと思いましたが。
何不自由なく育ったが故に、「手に入る物」は欲しくない、「手に入らない物」が欲しい。つまり、聡子が、手に入らない物になってはじめて、欲しくなった・・・という風に解釈されても、仕方がないようなA^^;;
けれども、二人が恋に落ちてからは、本当に切なかったです。
ラストのラストまで、二人がどうなるのか目が離せませんでした。
そして、映画の作りも、とても良かったです。
じっくりと、しっとりと、風景や自然描写を綺麗に映し出していました。
また、大正時代の令嬢の聡子の衣装も、振り袖、和服、ドレス・・・と豪華絢爛で見ていて楽しかったです。
大正時代独特のロマンチシズムと華やかさ、そして、それ故に生まれる、どことなく頽廃的な雰囲気がよく出ていました。
そうそう。衣装と言えばA^^;;
ラブシーンの時に、ちょっと思っちゃったのですが、あの時代って、まだ男性は、「フンドシ」なんですねA^^;;
いえ、清顕が、いつも、学ラン&ズボンを着ているのですが・・・下着がフンドシで。ズボンの下はフンドシかよ(@A@;って、妙なところで感心。・・・失礼しましたm(__)m
とにかく、切なくなってしまう映画ですが、しっとりとした自然美のような美しさのある映画でした。
今の時代、親や家名のために無理矢理、意に添わぬ結婚をする・・・ということは、ほとんどないと思います。
よっぽどのことがない限り、人は自由に、愛する人と結婚できますよね。
そういう今の時代で本当に良かったなぁと思えたり、また、愛する人と日々共に出来る幸せを、改めて実感できる物語でした。
きっと、この映画を見た人は、愛する人に、もっともっと優しくなれちゃうと思います
この映画、かれこれひと月くらい前から上映されていたのですが、なかなか行けなくって。
で、気が付いたら、近くのシネコンでは、普通のシアターではなく、「プレミアシアター」なるシアターのみでの上映に変わっていました。
プレミアシアターとは、T●HOのシネコンに一室だけ有る、豪華な劇場で、席は幅が広めのリクライニングシート。テーブル付き。更に、カップルさんとかならば、2人がけのシートまであるという、なんとも、スペシャルなシアター。
当然、料金は高いです。通常でも2400円。
で。
わざわざ一人で行くのにプレミアムシアターなんて勿体ないし・・・行くの止めようかな・・・とも思ったのですが・・・。
やはり、映画が見たくって、行っちゃいました。
そ し た ら !
なんと、プレミアシアターでも、水曜日は千円だったのです!!
ラッキ~★
という訳で、豪華なシアターを満喫して来ちゃいました♪
「プレミアシアター」とは如何なるものだったかと言いますと・・・。
普通、シネコンって、各々のシアターの入り口に扉があって、そこを入ると、劇場へと行く細い通路があって・・・で、劇場がある・・・という感じですよね?
でも、プレミアシアターは違うんです!
まず、入り口からして、自動ドア。
更に、自動ドアを通ってすぐの所に、小さなロビーみたいな部屋があって、テーブル&ソファーが何セットか置いてありました。
プレミアシアターなんて、入るの初めてだった私は、最初、そこが、劇場なのかな・・・と思い、
「めっちゃ狭いやん!?」
と思いながら、ロビーのソファに座席番号が書いてないか探していましたA^^;;
でもでも、よくよく見ると、その奥に、通路が。
そちらを通ると・・・ちゃんと映画館の劇場に入れました。
恥ずかしい~~、勘違い><
で。座席も、確かに、広いですし、座席前にはテーブルが。
小さい手荷物や、ジュースなどが置けちゃいます。
足元も、とてもゆったりですし、超快適でした。
とはいえ、まあ、一人で行くんだったら、別にフツーのシアターで良いよ・・・と思ってみたり。まあ、今日は千円dayだから良いけどね^^v
で。映画ですが。泣~け~ま~~~~す(;;)
三島由紀夫の有名な小説の映画化です。
大正時代を舞台に、宮家にお嫁入りが内定した、公家のお嬢様(おひぃさんって呼ばれているところが時代を感じさせますね)と、その幼なじみとの許されない恋の物語です。
主人公の清顕は、高校生(今で言うところの大学生かな?)。
幼なじみの令嬢、聡子のことが好きなのに、学生特有の小難しい屁理屈を並べ立て、その気持ちに気が付かない・・・いや、その気持ちを認めたくないという状況。聡子が自分のことを好いていてくれて、そのため、あまたの縁談を断り、自分の求愛を待っている・・・という事実も知っているのに、わざと聡子に冷たい態度をとり続けます。
そして、宮家からの縁談が決まりかけた聡子は、最後の頼みとばかりに、清顕に手紙を書き続けるのですが、妙な自尊心からか、彼は、決してその手紙を読まず、開封しないまま、燃やしてしまうのです。
そして、とうとう、宮家の殿下と聡子の結婚に対し、御上からの勅許が下ります。
新聞にも、ご結婚報道が大きく取りざたされ、聡子も、もう宮家との結婚に向かって突き進むしかない立場になってしまうのでした。
けれども、聡子が手に入らなくなって初めて、清顕は聡子への想いに気が付き、「どうしても、彼女を自分のものにしたい」と奔走し始めるのでした。
やがて、二人は「たった一度だけ」という約束で逢い引きをし、体の関係を持ってしまうのです。
けれども、愛し合う二人にとって、それは、「たった一度だけ」には、なりませんでした。
結婚まで、もう間もないというのに、繰り返し繰り返し、ひと目を忍び、逢瀬を重ねる二人。
そして、遂に、聡子は、清顕の子供を身籠もってしまうのです。
宮家に嫁ぐ、お姫様が他の男性の子を孕むなんて言語道断。
家柄や体面を気にする、彼女の親や、また、この縁談を取りまとめた仲介者でもある、清顕の両親も大あわて。
しかし、当の清顕は、彼女の妊娠を知らないまま。なので、真実を清顕に知らせないまま、お腹の子供は始末してから、嫁がせればいい・・・という方向で話はまとまり、遠く離れた地で、中絶手術を受けさせられる聡子でしたが・・・・。
お腹の子供を失って、彼女がくだした決断とは・・・・。
2時間半くらいの長い映画でしたが、前半一時間以上をかけて、清顕と聡子の気持ちのすれ違いが描かれます。そして、後半から、一気に禁断の恋として盛り上がっていきます。
わたし的には、前半の気持ちのすれ違いの部分を、もっと早い展開で描いて欲しかったかな・・・と思いました。
う~ん、うまく言えないのですが・・・確かに、引き裂かれる恋人達は、とても可哀相で泣けました。
でも、なんていうのかな・・・この悲恋は、すべて清顕が蒔いた種、と思うんですよ。
最初から、相思相愛だったんですから、もっと早い段階で、彼が彼女の気持ちに答えてあげていれば、こんなことにはならなかったのですから。
気が付くの遅すぎ><っっ
でも、あの時代の、清顕のように、家柄も良く、頭も良く、何不自由なく育ったが故に、逆に何か満たされないものを心に抱えている学生だったら・・・ああいう風に、恋愛に対して否定的なのかもしれないなぁと思いましたが。
何不自由なく育ったが故に、「手に入る物」は欲しくない、「手に入らない物」が欲しい。つまり、聡子が、手に入らない物になってはじめて、欲しくなった・・・という風に解釈されても、仕方がないようなA^^;;
けれども、二人が恋に落ちてからは、本当に切なかったです。
ラストのラストまで、二人がどうなるのか目が離せませんでした。
そして、映画の作りも、とても良かったです。
じっくりと、しっとりと、風景や自然描写を綺麗に映し出していました。
また、大正時代の令嬢の聡子の衣装も、振り袖、和服、ドレス・・・と豪華絢爛で見ていて楽しかったです。
大正時代独特のロマンチシズムと華やかさ、そして、それ故に生まれる、どことなく頽廃的な雰囲気がよく出ていました。
そうそう。衣装と言えばA^^;;
ラブシーンの時に、ちょっと思っちゃったのですが、あの時代って、まだ男性は、「フンドシ」なんですねA^^;;
いえ、清顕が、いつも、学ラン&ズボンを着ているのですが・・・下着がフンドシで。ズボンの下はフンドシかよ(@A@;って、妙なところで感心。・・・失礼しましたm(__)m
とにかく、切なくなってしまう映画ですが、しっとりとした自然美のような美しさのある映画でした。
今の時代、親や家名のために無理矢理、意に添わぬ結婚をする・・・ということは、ほとんどないと思います。
よっぽどのことがない限り、人は自由に、愛する人と結婚できますよね。
そういう今の時代で本当に良かったなぁと思えたり、また、愛する人と日々共に出来る幸せを、改めて実感できる物語でした。
きっと、この映画を見た人は、愛する人に、もっともっと優しくなれちゃうと思います
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