6月25日(月)に観劇しました、舞台『ジョーカー・ゲームⅡ』。
こちらは、会場で購入したパンフレットとブロマイド。
そして、写り込むチェブ(笑)
昨夜、無事、千秋楽も終わったので、今日は、ネタバレありな感想をば♪♪
・・・と言っても、6月25日の公演を1回観ただけなので・・・私自身、あの難しい内容を全部、理解出来ているか分からないのですが(^^;;
微妙に間違っていたり、勘違いしている部分がありましたら、ごめんなさいです(>人<)
ではでは、ネタバレ有りの感想です。
今回は、『ダブル・ジョーカー』と『ワルキューレ』のストーリーを舞台化と発表されていました。
そして、キャストに蒲生が居ましたので、原作小説の『ダブル・ジョーカー』ではなく、原作の『幽霊』と『ダブル・ジョーカー』を合体させた、アニメ版の『ダブル・ジョーカー』のストーリーなのだと、私の中で把握。
そして、『ワルキューレ』は、アニメ化されてはいませんでしたが、『柩』で事故死した三好が「真木」として登場するドイツを舞台にした物語。
公式さんの発表する情報以外は、何も見ないようにして、前知識ゼロの状態で、観劇に臨んだわけですが・・・いやいや、実は、私、この段階で、既に、D機関のによって張り巡らされた罠に捉われていたのかもしれません・・・(^m^)
とにかく、色んな所にトリック、伏線のある、面白い舞台でした。
圧巻です!!
そうそう。
私、なんとなく、第一幕が『ダブル・ジョーカー』で、第二幕がドイツを舞台にした『ワルキューレ』だ・・・と勝手に想像していたのです。
なんとなく、まず、日本から始まって、その後、世界へ・・・みたいな?
前作の第一幕が日本国内の『ジョーカー・ゲーム』と『XX』で、第二幕がドイツの『柩』だったからかもしれません。
そしたら、なんとっ!!
『ダブル・ジョーカー』(原作の『幽霊』含む)、『ワルキューレ』、そして、『誤算』までが、同時進行!!
これには、驚きました。
舞台セットがどんどん動き、コロコロと変わる場面。
ドイツ、フランス、横浜、伊豆・・・目まぐるしく変わって行くシーン、シーン、舞台転換は、ただただ、カッコ良くって。
圧倒されました。
そして、舞台が次々に変わって行くということは、観ている側が吸収しなくてはいけない情報も刻々と変わって行くということ。
まるで、観客も、D機関のメンバーと同じように、その頭脳を試されているかのような、スリリングさを感じました。
どんどん変化していく舞台、情報を逃さないように、舞台に食らいつくかのように必死で観ていました。
まさに、インテリジェンス・ミステリー!!
こういうの大好きです!!!!
また、ドイツを舞台とした『ワルキューレ』は、冒頭の銃撃・爆発シーン、はたまた、映画関係者達のパーティシーンなど、派手で華やかで。
フランスが舞台の『誤算』も、ドイツ軍に囲まれるレジスタンス・・・という緊迫のシーンから、爆発やバトルなど、大きなアクションがありましたよね。
一方、日本を舞台とした『ダブル・ジョーカー』では、陸軍参謀本部や風機関達の陰謀、静かに進んでいくグラハム邸の偵察など、密やかで。
国内外での動きの対比も面白かったです。
でも、静かに進んでいく分、国内では、終盤のあの対決シーンが凄く盛り上がったと思います。
さて。
前知識ゼロで観劇した私ですが、ひとつ推理をしていたことがありました。
・・・って、きっと、誰もが同じことを考えていたと思いますが。
『ワルキューレ』の雪村について。
そう、陸軍のスパイかと思いきや、実は海軍のスパイだった・・・という彼。
陸軍のスパイの三好(真木)と接触していたあの人ですね。
『ワルキューレ』のメインとなるキャラクター。
がしかし。
公式サイトのキャストに「雪村」の名前が無かったので、この「雪村」は、D機関の内の誰かが演じるのだろうなぁと予想していたのです。
海軍と陸軍は情報を共有しない・・・とのことだったので、D機関の誰かが海軍にスパイとして入り込み、それが、「雪村」なのではないかなぁと。
そして、それは予想通りで、雪村は、なんと、神永でした。
更に、甘利も、ドイツに潜伏している模様。
「なるほど。雪村は、神永だったのね!」と雪村=D機関員だった推理が当たり、ほくそ笑んでいる私でしたが。
いやいや、いやいや。
現実は、私が全く想像していなかったレベルで凄かったのです。
私は、本当に前知識ゼロで、しかも、1公演しか見ていなかったので、雪村=神永だと思っていたら。
なんとっ。
帰りにリピーターされているジョカゲ友さんからお聞きして、ビックリしました。
なんと、雪村枠は、日替わり・・・というか、公演ごとに演じる機関員が違っていたのですね!!
つまり、神永、甘利、田崎が、公演ごとに雪村を演じ。
私が観た回は、「神永の演じる雪村」だったということ。
こ、これは、全然、想像していなかったので、本当にビックリしました。
神永も、甘利も、田崎も、全然違うタイプのキャラクター。
他では、どんな「雪村」像が出来上がるのか・・・めちゃめちゃ気になりました。
これは、もっともっと見たかったなぁ(*><*)
私が観た、神永幸村は、純朴そうな映画好きな好青年って感じで、私の中の雪村像に近かったけどな。
Blu-rayの収録は、どうなっるのかしら・・・??
全員の雪村が観たいです。
全雪村のBlu-ray収録・・・期待しています!!
雪村の真実を知ったのは、公演を見終えてからだったのですが、本当にビックリしました。
きっと、何も知らずにリピーターされた方は、すっごくビックリしたんたろうなぁ。
で。
とにかく凝っている『ワルキューレ』ですが、更に凝ってて。
三好・・・いや、真木の絡むストーリーは、ほぼ舞台オリジナルストーリーとなっていました。
彼は、三好でも、真木でもなく、「ナカザト」という人間に扮し、レニ・リーフェンシュタールという実在したドイツの女性映画監督の元に潜伏。
これが、とても美味しい役どころだったと思います。
私達の知っている「三好」でもなく、「真木」でもない。
「ナカザト」という、第三のキャラクター。
そこには、三好の面影も、真木の面影もありません。
はたまた、「真木」として雪村と接触する時の声音は、「三好」のそれとは、全然違ってて。
でも、唯一、「三好」が垣間見られたのは、レニの窮地を救ったシーンでしょうか?
「あーっ!! 私の知ってる『三好』に戻ってくれた~!!」って、あの時は嬉しくなりました。
いやいや、いやいや。
でも、良く考えたら、私達のよく知っている「三好」ですら、きっと作られたキャラクターであって、本当は、きっと、誰も、真実の彼を知らないのですよね・・・。
そう思うと、ちょっと切なくなりましたが。
「三好」の華やかなアクションが観られたのは、感動でした。
アニメでは無かったシーンですが、アニメOPの時に出て来る、三好のバトルシーン。
あれを少し彷彿とさせられましたね。
オリジナルストーリーを大きく加え、三好好きにはタマらない『ワルキューレ』でした。
そして。
日本を舞台にした『ダブル・ジョーカー』では、蒲生が暗躍中。
原作『幽霊』のエピソードと、『ワルキューレ』の中で、撮影所に出る「幽霊」とか掛けてあったのも、面白い演出になっているなぁと思いました。
この蒲生が、原作の蒲生なのか、はたまた、アニメの蒲生なのか、舞台を見る前から気にはなっていたのですが。
でも、アニメの通りに展開していく物語故に、もう、この蒲生は風機関の蒲生なのだと、いつしか信じ切っていた私。
そしたら。
最後の最後に明かされるD機関の8人目の帰還者―――蒲生。
D機関の神永がスパイとして海軍に潜り込んでいたように、蒲生もまた、スパイとして風機関に潜伏していたのですよね。
こ、これも、完全に騙されました。
なので、蒲生の帰還シーンは、本当に衝撃でした。
でも、蒲生がD機関員なら、劇中で「???」と思ったことも、納得がいったのです。
協力者となった中国人の張を始末するシーン。
アニメでは、蒲生が直接手を下していましたが、舞台では、蒲生は直接、手を下しません。
「???」と思ったのですが、ちゃんと意味があったのですね。
更に言うと。
張さん!!!!!!!!
私、完全に騙されていました。
まさか・・・まさか・・・張さんが・・・・・・・福本だったなんてっ。
これも、ラストで衝撃だったポイント。
っていうか、確かに、福本、出番少ないなぁとは思っていたのですよ。
まさか、まさか、張さんに扮していたなんて・・・。
・・・ということは、ですよ。
疑問なのが、張(福本)←→蒲生、森島(実井)←→蒲生、って、互いに、D機関員同士って認識していたの?? その上で、周りを騙すために演技していたの??
それとも、敵を欺くには味方から。
もし、世界観をアニメに置くなら、蒲生はD機関1期生ではないはず。
つまり、蒲生の正体は結城中佐しか知らなくて、福本も実井も、蒲生は風機関だと認識していたのか。
どちらなの!!??
私、1公演しか観ていないので、ちょっとよく分からない!!
どっち!!?? めちゃめちゃ気になりました。
あらゆるところに散りばめられたトラップに、引っかかるまいと目を皿のようにして観劇していたのに、いろいろと引っかかってしまった私。
でも、ラストに全ての真相が明かされたときの爽快感は素晴らしかったです。
パズルのピースがはまっていくような気持ち良さ!!
これがミステリーの快感!!
素晴らしい舞台だったと思います。
そうそう、三好大好きなわたし的には、やっぱり、三好とレニに纏わるシーンが好きだったなぁ。
何といっても、三好が、実際にスパイとしての潜伏活動をしているシーンって・・・アニメでも描かれていなかったじゃないですか。
でも、今回の舞台では、三好が真木以外の人物をカバーし、別人格として登場。そして、いざという時にはカッコイイ三好に戻る。
・・・シビれました。
そして、一見、平凡そうな青年である、三好のナカザトの本質を見抜いていそうなレニ。
彼女との会話が、スリリンクで、セクシーで、ドキドキしました。
本当に、たくさんのギミックが散りばめられた、インテリジェンス・ミステリーの舞台だったと思います。
そしてそして、前作も思いましたが、D機関員達の所作が・・・煙草を吸う仕草などが、めちゃめちゃ色っぽくて、魅せられました。
素晴らしい舞台ですっ。
観に行って良かったです。
まだまだ、私が気が付いていない細かなポイントがたくさんあるんだろうなぁ。
Blu-ray化されたら、購入して、何度も何度も、繰り返し見たいお芝居だと思います。
きっと、観る度に新たな発見がありそう。
そして、舞台第3弾も期待しています!!
素晴らしい舞台をありがとうございました\(^o^)/