今日はPCから、こんにちは!
先週の金曜日、25日に発売されて、朝イチが買いに行った『バチカン奇跡調査官』の6巻目、『ラプラスの悪魔』。
金曜日、ほぼ1日中読み耽り・・・土曜日の日中はお出掛けしたり色々で、読書も止まっていまたしが・・・でもでも、土曜日の夜、最後まで読み終わりました。
今回も、とても面白かったです!
そして、あの終わり方(*><*)!!!!!!!
角川の携帯サイトで連載中の番外編にも少し関わってきそうな終わり方でしたよね。
とはいえ、現在、連載は休載中途のことで・・・うおぉぉぉぉぉ、気になる、気になりますよ(>_<)
続きが気になって気になって~な6巻でした。
という訳で。
まだ興奮も冷めやらぬ内に、感想を♪
まだ発売日から、そんなに日が経ってませんし、実際に自分で本を開くまで、内容を知りたくない(><)・・・という方は、お気をつけくださいマセマセ(^^)b
今回の表紙の人は、お馴染み、FBIのビル・サスキンス捜査官。
シリーズでは2作目の『サタンの裁き』で登場し、3作目の『闇の黄金』、4作目の『千年王国の調べ』でも、平賀神父とロベルト神父の奇跡調査の現場に居合わせる彼。
特に4作目の『千年王国のしらべ』では、平賀とロベルトは、ビルの大きな協力の下、事件を解決していましたよね。
いつもは脇役っぽい登場の彼でしたが、今回は、メインキャラクターとして登場します。
そう、今作の表紙が表しているように、今回は、そのビルととても関わりの深いお話です。
そして。
物語の展開も、これまでは、また少し違った趣向です。
1~4作目では、いわゆる「奇跡調査官」としてのオーソドックスな(?)、お仕事でしたよね。
つまり、世界各地からバチカンに寄せられた「これは奇跡現象だから、バチカンで奇跡認定をして欲しい」・・・という依頼を、奇跡か否か審議するために、現地に赴く・・・という。
そして、5作目は、違う趣向で。
奇跡調査を終えた帰路、土砂崩れの事故に遭い、足止めを食らった街で、吸血鬼事件に巻き込まれる・・・というバチカンの仕事とは関係なく、彼らが調査をする物語。
今回の6作目では、1~5作目ともまた違った形で、彼らは奇跡の現場に派遣されることになるのです。
舞台はアメリカ。
次期大統領候補とされる、人気の若手議員が、教会でのミサの最中に不審死を遂げます。
その議員が死んだ時、快晴だった空は、なぜか、議員が居た教会の真上だけにピンポイントで黒雲が発生し、激しい雷雨が起こったのです。
そして、議員の体が一瞬、光ったかと思うと、次の瞬間には、その議員は事切れていた・・・。
そして、彼が死ぬのを見届けたかのように、激しい雷雨は止み、黒雲はどこかへ消えていき・・・教会上空は、周りと同じ青空へと戻ったのです。
因みに、死因は、心臓の爆発。
雷に打たれた訳でも、薬物の影響でもなく、内側から心臓が物理的に破壊されて亡くなった・・・。その原因は、検死官ですら首を傾げる謎。
そんな謎の死を遂げた、若手議員。
彼が死んだ後から、「実は彼は、亡霊に取り憑かれていた」という噂が流れます。
実際、彼は、亡くなる5日前に、アメリカの政府要人やその関係者などVIPでないと参加できない、特別な降霊会に参加している、とのこと。
そして。
その降霊会と議員の死の謎を解明する任務に任命されたのが、FBIのビル捜査官。
とはいえ、この任務は、テロリストを相手にするような仕事ではなく、「霊」という不可解なモノが絡んでいるもの。
その為、その道のプロ(?)である、バチカンの奇跡調査官、それも、平賀とロベルトを指名して、アメリカ政府からバチカンに派遣要請が行く・・・という訳です。
4作目の時、平賀とロベルトはFBIから大きな協力を得てましたよね。
なので、FBIとしては、その時の借りを返せ~~的な感じで。
こうして、平賀とロベルトは、アメリカにやってきます。
そして、ビル捜査官と合流し、身分を偽って、問題の降霊会に潜入捜査をするのです。
ロッキー山脈の国有地に秘密裏に作られた「ゴーストハウス」と呼ばれる、降霊会の会場となる屋敷は、第二次大戦頃からずっと、悪霊を封じ込めるために増改築が繰り返されて、内部は迷路のよう。
そこで働く者達にとっても、3133もある部屋の全貌は理解して居らず、職員の中でも、屋敷内での行方不明者が出たとか。
そして、「ゴーストハウス」というように、屋敷の中は、霊達が闊歩しているとのこと。
なので、例えば、迷路のような屋敷の中で迷子にならないように、何か、物を落としながら歩いて目印にしていても、霊が、その目印の物を動かしてしまうので、意味がない・・・とか。
実際に、そこを訪れた平賀達も、誰も居ない部屋で、足音や話し声を聞いたり、またロベルトに至っては、白い影が壁をすり抜けて行くのを目撃します。
こうして、いよいよ、降霊会が行われる訳ですが。
降霊会では、本当に、ポルターガイストやエクトプラズム、神霊の具現化、人体消失などが、平賀達の目の前で発生するのです。
実際、平賀は、既に亡くなっている日本人の祖母が歌う「ふるさと」の歌声を聞き、また、何者かの日本語で、骨肉腫を患う弟・良太の治療法についてのメッセージを聞きます。
また、ロベルトは、2巻目の『サタンの裁き』で明かされた、彼の暗い過去に纏わる亡霊を目にします。そして、その亡霊は、ロベルトしか知り得ないことを彼に告げ・・・。
彼らが体験した、それらの奇跡には、一切、トリックなどの仕掛けは見受けられない。
・・・・・・こうして、大きな謎を抱え、降霊会の地を後にした彼らは、それぞれの分野で調査を始めるのですが。
そんな彼らの目の前で、第二の不審死事件が起き・・・・・・・。
というお話です。
これまでとは、また違った、彼らの奇跡調査への派遣・・・というスタイルも面白かったですね。
潜入捜査って・・・なんだか、刑事物みたい(^m^)
最早、神父様の仕事ではないっぽい(笑)
でも、面白いから良いのです(*><*)b
さてさて。
今回は、また一段とホラー色が強く、とても怖かったですよ。
冒頭の、議員の謎の死に関するシーンは、これまでのシリーズと同じような雰囲気でしたが。
何が怖いって、平賀達が潜入捜査をする、降霊会の会場となるお屋敷。
まさに「ゴーストハウス」って感じなのですよ。
全ての部屋が八角形で、壁には大きな鏡が取り付けられていたり。
ドアのナンバープレートは、ランダムな数字だったりで。
そんな部屋が3133も連なっていて、その中を何十分も歩かされる訳ですから。
そりゃ、勝手に行動したら迷子にでもなって、二度と生還不能かもしれない・・・。
しかも、誰も居ない所から、話し声や足音が、堂々と聞こえてきたり・・・とか。
怖い、怖すぎる(>_<)
しかも降霊会では、平賀は、死んだ祖母が日本語で歌う「ふるさと」の歌をしっかりと聴いてしまう訳ですし。
ロベルトは、亡き父の霊を見たと言うし。
一体、どんなトリックなのでしょうねぇ(*><*)
このお話の特徴としては、どんなに不可解な奇跡と見える事柄も、平賀が科学的に解明してしまう・・・ということなので。
今回も、何かトリックがあるのだろうなぁとは分かるものの、でも、ゴーストハウスのシーンがあまりに怖いので、今回はリアルに幽霊が出てる?とか、ちよっと思っちゃったですよ。
特に、私が、この本を読んでた日。
雨でお天気が悪い日だったのですよね。
昼間から真っ暗だし、薄ら寒いしで。
ホント、2章、3章を読んでいるときは、背筋がゾクゾクする怖さを感じていましたです。
トリックに関しては、まあ、このシリーズお約束の、ビックリな感じですが。
でも、でも、平賀に説明されると、トンデモ科学でも、凄く納得行くから素敵です(//▽//) 面白いんです。
所で。
奇跡と言えば。
冒頭で、平賀達が、サウロ大司教から貰ったという奇跡の金粉。
あれの謎って、明かされてないままじゃなかったっけ??
あれ?
私が気が付かなかっただけ・・・かな?
でも。
時間と場所を越えて、バチカンに現れたかもしれない、あの金粉・・・というか鱗粉。
あれも、もしかすると、今回のあのトリックに纏わる実験の影響だったのかもしれませんね。
そしてそして。
今回は、ビル捜査官、大活躍ですよ!
今までは、脇役という感じでしたが。今回はメインキャラクターとして、登場。
そして、あのラストから思うに・・・これからも、メインとして登場するキャラクターになるのではないでしょうかね?
っていうか。
最初に分かる、ビルのとても真面目な一面に思わずニヤリ。
敬虔なカトリックとは知っていたけど・・・まるで、神父様のような清らかさではないですか、ビル捜査官!!??
とても意外でした(^m^)笑
全体を通して見ると、事件発生→奇跡体験→謎の解明・・・と、シリーズお馴染みのパターンなのですが、今回は、「潜入捜査」という特殊な状況だったり、また、ゴーストハウスのホラー度がハンパ無く怖かったりで。
とても楽しめる作品でしたよ(^0^)v
それから。
今回の平賀とロベルトの友情も熱いです。
友情っていうか、信頼関係というか。
平賀は、ロベルトのことを心から信頼してるんだなぁ~と胸が熱くなったよ~。
というのも。
今回の奇跡も、なかなか、謎が解明されず。
自分たちが体験したのは、本物の降霊会で、本物の霊なのでは・・・と、最初は思っていた平賀。
けれども、降霊会の会場で隠し録音していた、霊達の音声を繰り返し聞いていると。
ロベルトに対して、彼を侮辱する言葉を発している霊が居るのに気付くのですよね。
でも。
ロベルトは、信仰深い真面目で立派な神父だと、平賀は信じている。
だから、もし、これが本物の神霊というのなら、ロベルトを侮辱するような言葉を発するわけがない。
故に、この降霊会はインチキだ。
・・・と判断するのですよね。
その判断基準が、もう、平賀神父様、どれだけ、ロベルトを思い遣ってるんだ(*><*)と、感動。
だって、ロベルトを侮辱する神霊の言葉を聞いた瞬間から、平賀の全神経は、降霊会が如何なるまやかしか解明する方向に注がれる・・・って、もう!!
誰かが、ロベルトを侮辱しようものなら、自分はそれを取り消させるべく、相手を論破するだろう・・・って、もう、平賀神父様ぁ(//▽//)
私も熱くなっちゃいましたですよ~。
てか、ロベルトの手を一瞬、そっと握る平賀・・・のシーンにドキドキしちゃいましたです。
で。
上にも書きました通り、ロベルトに対して、全幅の信頼を寄せている平賀。
対する、ロベルト・・・ですが、ね。
私の腐フィルターの掛かった脳や目がそうさせるのか、分かりませんが。
6巻まで読んで、ロベルトは、平賀に対して、友情以上の想いを抱いているのではないかな~と思えて仕方ないのですよ。
と、いうのも。
ラストの方で、命の危機に晒されるロベルト。
彼のいる場所は、あと10分くらいで爆発すると分かっているけど、そこから逃げ出すことが出来ず、もう死を待つしかない・・・というピンチ!
そんな、ロベルト自ら、最期を覚悟したときまで、彼は、ずっと、平賀のことを想ってるのですよね。
自分は死んでも、平賀が無事に逃げられたのなら、それで良い。
とか。
平賀と過ごした楽しい想い出を振り返ったり。
そして、「もう会えなくなるね、さようなら、平賀」と呟いていたり。
・・・これって、まるで、愛しい人を想うようではありませんか!!??
はたまた。
今回もラストで、物語全体を通してのラスボスっぽい、「あの御方」が出てきて、ロベルトと対峙しちゃう訳ですが。
その時、「あの御方」がロベルトに言うのですよね。
「貴方と私は同じ、本物の嘘つきだ」
とか。
「偽善者の仮面の下で、波立つ黒い感情が手に取るように分かる」
とか。
そして、そう言われて、言葉を返せないロベルト。
・・・確かに、ロベルトは望んで神父の職に就いた訳ではない、というのは2巻で明かされることですが。
彼が偽善者の仮面を被ってる!?
その下に、黒い感情を持ってる!?
もちろん、悪役のあの御方のハッタリというか、ロベルトをいたぶるために言っただけの悪意在る言葉というだけかもしれませんが。
・・・・もしかして、ロベルトは、平賀に友情以上の感情を抱いてて、その神父にあるまじき感情を、「あの御方」は気付いているのでは・・・?とか想っちゃったんだけど。
深読みしすぎですかねぇA^^;;
やっぱり腐フィルターの所為でしょうかね???(笑)
・・・という感じで。
平賀とロベルトの固い絆も健在です。
ちょっと、イケナイ妄想をしてドキドキしてしまいましたがA^^;;
まあ、何はともあれ、今回の事件に関しては、無事、解決をする平賀達。
でも、事件が解決したあとも、色々と後味の悪いラストでしたよね。
特に、ビル捜査官の件は・・・心底ゾッとしました。
まあ、確かに、あの家は何かあるなぁ~という胡散臭さは感じてたけど・・・まさか、そこまで酷いとはorz
とはいえ、こういう結末を迎えた、ということは、今後、ビルもメインキャラクターとして活躍するのでは?という期待もあります。
そして、そして。
もっと驚くのは、平賀達がバチカンに戻った後。
平賀がロベルトに告白した秘密と、新たな事件。
物語は、ここでラストです。
新たに平賀がロベルトに相談した「事件」については、「続く」という感じですね。
うわ~~~~(>_<)
めちゃめちゃ、気になりすぎる。
これ、次巻、いつ出るのでしょうか・・・このまま半年とか待てないです(>_<)
でもでも。
この新たな問題。
私は、角川の携帯サイトの番外編を読んでいたので、ロベルトが心底驚いていた「ある人物」に纏わる事実には驚きませんでしたが。
携帯サイトを読んでなくて、この本を読まれた人は、大層びっくりされたのではないでしょうか????
そして。
次巻は、やはり、この問題絡みの事件なのでしょうかね?
事態はICPOまで関わってる重要事件。
そんな組織を、神父2人で出し抜ける訳がないですし・・・ここは、やはりFBI捜査官であるビルの力を借りて、ICPOの裏をかく・・・とか?????
あ~んっ、気になるぅぅぅぅ。
携帯サイトの方も休載中ですし、本当に、次の展開にドキドキです!!
とりあえず、現在、まだまだ興奮中なので。
少し興奮が落ち着いたら、この6巻、もう一度、読み直したいです。
あっ。
余談だけど。
ロベルトって、とてもお料理上手ですよね(^^)b
物語中、時々、登場する、ロベルトのお料理コーナー・・・もとい、平賀に手料理を食べさせるシーン、好きです。
なんだか、とても美味しそう(^~^)♪
・・・という訳で。
『バチカン奇跡調査官 ラプラスの悪魔』、思いっきり堪能いたしました!
また、再読するぞぉぉぉp(^^)q