この水曜日に見てきました。
映画『パラノーマル・アクティビティ3』。
このシリーズって、もともと、凄い低予算で作られた物が、全米で大ヒットして。
で、日本でも公開になったのですよね。
それが『パラノーマル・アクテイビティ』の第一作目。
そして、ヒットしたからなのか、最初の作品での謎が解明される、続編であるシリーズ2が作られたり。
また、スピンオフのような形で、舞台を日本にした『パラノーマル・アクテイビティ 第二章 TOKYO NIGHT』が作られたりもしましたよね。
で。
日本が舞台の『TOKYO NIGHT』は、番外編なので置いておいて・・・。
11月1日に公開になった、この『パラノーマル・アクテイビティ3』は、前作、前々作の謎について解明する・・・というストーリー。
実は、この夏に、納涼と称して、『パラノーマル』シリーズを1、2、TOKYOと、レンタルして一挙見していた私。
なので、この「3」の公開は密かに楽しみにしていた訳でした。
という訳で、『パラノーマル・アクティビティ3 』予告編
第1作では、主人公ケイティが、彼氏と同棲を始めた家で、不可解な出来事を体験するというお話。
第2作では、なぜケイティの身に、そんな霊的な出来事が起こったのか・・・を解明するお話。なので、時系列的には、1より少し前に遡る訳ですね。そこでは、ケイティの妹・クリスティの新婚家庭に起こる不可解な出来事が描かれます。
そして、なぜ、ケイティ、クリスティ姉妹にそのような霊現象が起こるのか・・・ということについても、第2作で明かされるのでした。
で。
今回の第3作目。
ここでは、時代がもっともっと遡り、舞台は1988年。
まだ、ケイティとクリスティが幼い子供だった頃の出来事です。
描かれる手法は、これまでのお約束通り。不可解な現象が家で起こるので、それを録画する・・・という記録映像な作り。
モキュメンタリー(架空の事件や出来事に基づいて作られるドキュメンタリー風表現手法)ですね。
でも、今回は時代が時代なので。
これまでのようなハンディカムではなく、VHSで録画。
・・・機材も大きいし、大変そう(^^;;
という訳で。
物語は、ケイティとクリスティの幼少時代。
彼女達の母親・ジュリーは、娘達を連れて、恋人(内縁の夫?)・デニスと一緒に暮らし始めます。
娘達は、デニスとは血の繋がった親子ではないのですが、2人ともデニスによく懐いていて、関係は良好。
しかし。
新居に越してきてすぐ、家の中で、不可解な出来事が起こり始めます。
また、クリスティが「トビー」という架空の友達と、あたかも、〈彼〉が傍にいるが如く、ずっと喋り続けていたり・・・。
不審に思ったデニスは、家中に、ビデオカメラを設置。
昼夜を問わず、家の中の様子を録画することにします。
すると。
そのビデオに映っていたのは・・・・・・・・!?
感想としては。
ヒトコトで言うと、「怖かったけど、怖くなった(^^;」ですかね。
・・・って、日本語がおかしいし、激しく矛盾しているのは分かっています。
でも、そうなのです。
うん。
怖かったけど、怖くなかった(笑)
この夏に、シリーズを全部見ていた・・・というのもあって、この映画のお約束の手法に、慣れていた・・・というのもあるかもしれませんね。
そして、基本的に、グロ、血が大苦手な私が、このシリーズは好んで観られる理由の1つに、そういうシーンが無いというのもあります。(まあ、皆無と言ったら嘘になるかも・・・たけど。でも、私が大丈夫な程度)
という訳で。
血がドバーっっとか、そういう恐怖が無いので、そういう意味では「怖くない」のですよね。
ただ、「ビックリ」させられることは多々です。
なんというか、まさに、お化け屋敷映画っていうのかな?
いきなり何かが画面一杯に飛び出してきたり。
急に大きい音がしたりで。
「あ~、ビックリしたぁぁぁぁぁ((((((゜д゜;))))))」
っていうことはよく有ります。
映像的に、「来る、来る、来る(><)」と思わせておいて何もなかった・・・と思いきや、ワンテンポ遅れて、別の所からワ~~~みたいな。
特に、今回は、リビングとキッチンがとても広くて。
カメラ固定では、撮れないということだったのですよね。
なので、デニスが、扇風機を改造して。
扇風機の首を振る機能のトコだけ残して、その上にカメラを備え付けちゃうのですよ。
なので、リビングとキッチンの映像は、常に、左右にパンされています。
それが怖いんですよ~。
例えば、カメラが右側の部屋を映してて、ゆ~っくり、左の部屋へとパンしていく。
そして、左の部屋を映したら、また、右の部屋へ・・・。
すると、誰も居ないはずの、その右側の部屋が、さっきとは違う状況になっていたり。
はたまた、カメラが動いているので、いきなり、変な物が飛び込んできたり。
ジワリジワリと来るものがありましたです。
がしかし。
映画館を出るときに、他の人も話していたのですが。
わたし的に、一番怖かったのは、ポルターガイストでも何でもないシーンでした。
悪ふざけしたジュリーが、モンスターのお面を付けてクローゼットの中に隠れて、で、デニスを脅かすシーンがあるのですよ。
これは、霊でも何でもない、ただのイタズラなのですが。
何気に、コレが一番怖かった。
次に怖かったのはシーツかな?
ジュリーとデニスが夜に家を空けるときに、ベビーシッターに来て貰って、2人の娘の世話をお願いするのですよ。
で、
「お化けの話をして~」
とせがむケイティの為に、ベビーシッターはシーツを被って、お化けごっこをするのです。
で。
子供達が寝た後、ベビーシッターの女の子は、1階のキッチンの机で勉強をしている訳ですが。
その真後ろで。
さっき、お化けごっこに使ったシーツが・・・中に誰かが入っているかのような膨らみと高さで立っているのですよね(>_<)
これは、かなり怖かった。
そして、ラストの魔女集団も怖かったけど。
てか。
シリーズ2作目の時に、なぜ、ケイティとクリスティが悪魔憑きになったのか・・・という理由が分かるのですよ。
その理由というのは、彼女達のご先祖様が、富と名声を得るために悪魔と契約をした・・・というもので。
で、その見返りとして、一族の中で、最初に生まれた男の子を悪魔に捧げるという約束をしたとかなんとか。
で。
その契約後、最初に男の子を産んだのが、クリスティなのですよね。
だから、最初はクリスティの家にポルターガイストが起こる。
そして、子供を守るため・・・と、彼女に取り憑いた悪魔を姉のケイティの所になすり付ける儀式をする。
これが第2作のお話で。
そして、そうやって、妹の所からやってきた悪魔にケイティが悩まされるのが、第1作目。
で、一連の大惨劇が起こるわけですね。
私は、それらの映画を見て、悪魔と契約したご先祖様っていうのは、もっともっと昔むかーしの出来事だと思っていたのですが。
今作を見ると、どうやら、そんな契約をしたのは、ケイティ達のお祖母ちゃんだったみたいですね(^^;
なんつー契約すんねん!!??
なので、今作は、前作・前々作に繋がる過去の話って感じで。
色々と、「なるほど」と思うエピソードは多々でした。
ケイティとクリスティの母親であるジュリーに、やたらと「男の子を産みなさい」と言うジュリーの母親。
でも、それに対して、ジュリーは、「もう子供を産む気はない」とキッパリ言い切るのですよね。
もしかしたら、その言葉から、ラストの惨劇に向かって行ったのかもしれません。
そして。
将来的に、悪魔に捧げる男児を産むクリスティ。
実は、悪魔はそのことを予知していたのか。
はたまた、悪魔に気に入られたからこそ、男児を産むことになったのか。
クリスティは、ずっと、目に見えない存在と仲良くしています。
これがなかなかに怖い。
ここらあたりは、1、2を見てるので、なるほど~と思いましたが。
でも、まだ、謎が完璧に解明された訳ではないですよね?
まだ続きがあるのかな・・・これ?
それとも、ここでお終い??
また、謎が全て分かったわけではないけど、これはこれで、ちゃんと「オチ」が付いた・・・と思うけど。
っていうか、これ以上、時代が遡ったら、もうホームビデオで記録できないじゃないか(笑)
どうなんでしょうかね?
続編に関しては気になるところ。
そしてそして。
このシリーズのお約束のパターンとして。
絶対に記録映像を取りたがるのは、家族の中の男性なのですよね。
そして、女性(妻や恋人、東京編では姉)は、撮影を嫌がる立場。
で、「これはもうヤヴァい、限界><」ってトコに来て、やっと、家を出ようとする訳ですが、そしたら、惨劇になるという。
あと、個人的に気になったのが。
お祖母ちゃんチにあった、魔女の紋章が、ハリーポッターの「死の秘宝」を表すマークに似ている件(笑)
海外では、何か、元になる物があるのかしらね?
という訳で。
映画館でドキドキ恐怖体験でした~。