懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

茅葺き民家  斜面に暮らす

2012年01月02日 | 茅葺き民家
撮影場所 広島県

斜面に建つ茅葺き民家があった。
きつい斜面に家が建つ、石段が家への道である。
車を置く場所もない、仕事や町へ出るのはどのようにしているのか。
農業で食べるだけの土地がない。建設業で働くか工場で働かないと生活の糧がない。
都市部に生活する者はこんなところでは寂しくて住めないという。 近くにスーパーや遊ぶところ、病院がないと生活ができない。

地元の人と話すとこんな厳しい環境のところでも住めば都、全く悲壮感はもっていない。むしろ山間部での生活を楽しんでいる向きもある。
空気は美味しいし水もうまい。新緑、紅葉、雪景色、雲海も素晴らしいという。
四季折々の山の幸を取りに行くのも楽しみという。冬のイノシシ料理がまた美味しいという。
故郷を捨てられない事情もある一方、自給自足に近い生活にも楽しみがあるに違いない。
しかし、いつまで集落を維持できるかコミュニティがあるうちは住めるが一人去り一人去ッて行く現状では厳しいものがある。