懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

茅葺き民家、京都の民家

2012年01月08日 | 茅葺き民家
京都の茅葺き民家の風景は落ち着きがあり好きである。
マスコミはすぐに日本の原風景と表現するが好きな言葉ではない。
「癒し」も好きでない。使い古された言葉余り使いたくない。

京都の茅葺き民家は入母屋で北山型と呼ばれている。
勾配も北に行くほどきつく端正な造りが多い。
棟には木の置き千木が乗っていて、棟木に杉の丸太を二本、左右に根元が来るように置かれている。
家の周りには板塀や土塀で囲まれている。
ブロック塀やセメント塀でないのがうれしい。
田舎に行くと塀のない家が多い。東北の茅葺き民家で塀のある家は少ない。
経済的な理由という人が多い。
昔ながらの塀の家もよいが、塀のない家は土台から造りの全体が見えて写真を撮るときはない家が好きである。

京都の家の大きな特徴は庭木に杉を植える事であろうか。
大きな杉や株杉を植えることであろう。
株杉は小さな時に木の先端を落とし株立ちに仕立てたものです。
京都の背後の山は杉林が続く、杉は花粉症の犯人にされているがこれはおかしいと思う。
杉が花粉症を起こすのなら京都の人は他の都市と比べて格段多いのでしょうか、そうとは思えない。
線香の原料は杉の葉を粉にしたものです。長い間、日本人の馴染んできた匂いです。 葉も花粉も成分は変わりはないと思われる。(中には線香の匂いがいやな人もいるかもしれませんが)


花粉症の原因は車の排気ガス特にディゼル車、工場の排煙、中国から汚染物質や黄砂の飛散、都会の地下道の粉塵、密閉のよくなった住宅、清潔な生活でアレルギー物質に対して抵抗力がなくなった。等が挙げられる。杉を犯人に仕立てるのが当たり障りがないのでしょう。





株杉






株杉