懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

岡山の茅葺民家写真展 -4 野呂に生きる その1

2014年04月08日 | 岡山の茅葺民家写真展
民家の裏では白い三椏(みつまた)の花が咲いていた。

撮影場所 岡山県旭町(現在は美咲町)

野呂はなだらから山の山頂付近をそう呼んでいる。
岡山では野呂と言われているが辞書には載っていない。
そうして一番頂上付近を空とよんでいる。
昔の人は山の高いところに住むのを「あのひとの故郷は空の方の方の出じゃという。
野呂姓もあり野呂田さんという大臣もいた。
広島県呉市には野呂山という山もある。

写真のような周りにこれ以上高いところがないところは空と呼びたくなる。
野呂と同様に空という地名も岡山にはある。

山の上のため畑作中心で田は下に下った棚田でしか造れない。
私が撮影して20年、わずかに20年で集落の崩壊が始まっている。
農産物の生産性は低いし大きな道路や工場が出来る見込みもない土地は廃屋が増えて棚田には雑草や杉が生い茂っている。