懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

日本茅葺紀行 NO,218 福井県小浜市の民家

2015年06月04日 | 日本茅葺紀行
福井県小浜市上根来に茅葺き民家があるのを写真で見た。
もうないかもしれないという思いもあったが行って見ることにした。
行かずに悔いを残すより行って何も収穫がなくても行くほうがよいと思った。
上根来も小浜から京都の鯖街道のひとつだが山越えの厳しい道だ。
鯖を何日で運んだのであろう。雪のないシーズンの春秋に二日で運ばないと痛む。
かなり塩もしていたと思う。しめサバは塩サバを塩抜きして使い作る地域もある。

小浜からかなり山に入る。集落には僅かに人がすんでいた。
茅葺きは苔むしたのが一軒残るのみだった。
消えてなくなるかも知れない集落だった。
下の根来の集落に2軒茅葺きがあった。
道路脇の空き地に物を植えている人にであった。
なにをされているのですかと聞いた。蕗の苗を植えている。
自分は上根来で生まれ育って今は小浜の町に住んでいる。
昔は蕗も沢山あった。昔の姿に戻るように植えて行っている。
誰の土地か判らないが増えるのを楽しみにしている。

帰りは福井の茅葺きを探し京都の美山町に抜けた。
小浜の港の魚市場に立ち寄り魚を買って帰る。