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ご無沙汰していて、スミマセン。
ちんどん屋の記事の後、吉祥寺、JTB、横浜サロン、
ベーシック、マダムのレッスン、新作のアップ、その他モロモロで、
ブログと向き合う気力もなく・・・。
あっと言う間に4月も終わりそうですね。
昨日は、朝目が覚めたら、なんと10:30でした!!
(アトリエでの始業時間は、一応10:00)
以前、若手のスタッフが全然出勤してこないので、
心配しておうちに電話したところ、お昼も過ぎているというのに、熟睡していて、電話にも出ず・・・。
「こんな時間まで寝ていられるなんて、若いね~!」と、ある意味感心していたんですが、
そういう意味では、私も「若いね~」。(反省)
さて、そんな自堕落な毎日の中、先日久々に映画を観に行ってきました。
話題の、「かもめ食堂」。
私と同世代の女性が、北欧・ヘルシンキの地で、小さなカフェを開くお話です。
(以下、ネタバレにご注意ください)
思ったんですが、小林聡美演じる、主人公のサチエさん。
仕事を終えたらプールに通い、夜はお父さん仕込みの合気道の型をとる。
日々静かに身体を整え、どんな出来事にも慌てず動じず。
フィンランドのお国柄にも通じる、ふつうの暮らしの中で、ふつうの生活を
きちんと続けるんですね。
お料理の手さばきも、たいしたもの。手際よくおいしそうなトンカツや
豚のしょうが焼き、シナモンロールをどんどん作る。
最近流行のスローライフな人だなあ。
一方で、片桐はいり演じる、日本からあてもなく来てしまった旅行者のミドリさん。
(目をつぶって世界地図を指指したら、フィンランドだったとか。)
この人は、ガッチャマンの歌詞をソラで言える事以外は、全くの凡人で、
寂しがりやの普通の女性。
何かあるたびに、小さい目をことさら大きく見開いて驚いたりする。
そして、もたいまさこ演じる、年齢不詳の女、マサコさん。
マリメッコの大胆な柄のコートドレスの堂々たる着こなし!
日本では色々苦労も多かったようですが、なんだか不思議なパワーに
満ちた女性。あらゆる事を超越してしまってます。
この3人の中で、今の私はどのタイプかな?って考えたら、
やっぱり、ミドリさんかな。図体も大きいし。
サチエさんみたいにスーっとはしていられないと思う。
(自慢じゃないが、スポーツクラブのプールには一度も入らないまま退会してしまったし。)
カフェにお客さんが全く来なければ、トナカイの肉のおにぎりだって
作っちゃうかもしれないし、明日が地球最後の日の晩餐会には
サチエさんに、「呼んでね、呼んでね」ってしつこく言っちゃうかもしれない。
たぶんそんな毎日の中で悩んだり、迷ったり、失敗してはじめて、
本当のスローライフに到達できるんじゃないんじゃないでしょうか?
今の若い皆さん、いきなりサチエさんを目指しちゃダメです。
「普通」って言葉の意味を取り違えちゃいけない。
シンプルなおにぎりと、コーヒーと、焼きジャケを
本当においしく作るって、実のところものすごい努力がいるものだから。
【今日の一冊】
![]() | かもめ食堂 群 ようこ 幻冬舎 2006-01by G-Tools |