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ジロ・デ・イタリア2011 第4ステージ

2011-05-11 07:58:05 | サイクルロードレース
◆ジロ・デ・イタリア2011 第4ステージ
第3ステージの事故の影響で
この日はノーコンテストレースで、
追悼の意味合いを込め、
決められていたコースを勝負無しで走るという、
「追悼ラン」という形になり、
スタート前に1分間の黙祷を行ったあと、
各チームが代わる代わる集団の前を走り、
残り10kmからゴールまではレオパード・トレックと、
ウェイラントと兄弟のように仲が良かったというファラーが先頭で走り
ゴール地点では横一列になり走り終えました。

スタート前に出場選手はスタートリストにサインするのですが、
ウェイラントの所には「R.I.P」と書いてあったり、
イタリアの国旗が半旗になってたり
観客の皆さんも彼を偲んで
彼へ捧げるメッセージボードを持ってたり、
彼のゼッケンナンバーを持ってたりして、
国をあげてウェイラントを偲んでました。
日本のレース中に事故死があれば、
次の日にレースをやると「不謹慎」と言われ、
とてもじゃないけど出来ないと思うのですが、
次の日もノーコンテストレースという形ではありながら、
決められていたコースをちゃんと走る(レースを続ける)のを誰もが認めてくれるのが、
EUで文化として根付いていて歴史があるロードレースという成熟したスポーツで、
多くの自転車選手が憧れる大会のジロ・デ・イタリアというものであり、
「過去には戻れないのだから立ち止まらずに前を見て進み続けるしかない」
という強い意志(哲学)が感じられました。

これは言葉で言うほど簡単な事では無いですし、
当事者ならもっと厳しくつらくて難しい事なんでしょうが、
先日の日本の震災後にも思ったけど
結論で言うと冷たいかもですが、
「過去には戻れないのだから立ち止まらずに前を見て進み続けるしかない」
わけなんですよね…
それをすぐ形として「レースを続ける」という形で表したのは個人的には評価したいし、
きっとプロの自転車選手だったウェイラントもそれを望むでしょうから、
これからのジロでの熱い戦いに期待してます。



最後に改めて、
ウェイラントに哀悼の意を表し、ご冥福をお祈りいたします。
また、ウェイラントの家族や友人に謹んでお悔やみ申し上げます。

R.I.P




PS
ウェイラントと兄弟のようだったという
親友のファラーの姿はあまりに見ていて痛々しかった…


PSのPS
レオパード・トレックはこの日を最後にジロから撤退するみたいです。
ウェイラントの奥さんは続けて欲しいと言ってたみたいですし
いろいろ賛否両論出そうですが、
個人的にはチームや選手の意見を尊重したいし、
ツールで彼の想いを乗せたような走りをして活躍するのを期待してます。


PSのPSのPS
主催者らはウェイラントの死亡を早くに確認していたが、
妊娠中の妻ソフィーさんが運転中であることが判ったため、
ラジオ報道を聴く可能性を考慮して、
家族から聞かされるまで発表を遅らせていたみたいです。
この対応は実に素晴らしく、
日本の報道もこういう事をもっと考えるべきだと思う。

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