◆ミラノ~サンレモ 2011
ゴス、キターー!!!
いや~最後まで展開が読めない手に汗握る、
去年の世界選手権のような展開で、
実に面白くて凄いレースでした。
全長298kmという世界最長のステージレースで、
スプリンター憧れの大会のミラノ~サンレモなんですが、
雨が降っていたため残り83km付近の狭い下りで落車が起こり、
それに優勝候補の選手も巻き込まれる形になり、
集団が二つに大きく別れてしまい、
波乱のレースになったのですが、
その落車の前に決まった少数の逃げグループの中に宮澤選手が入り、
200kmくらい逃げていたらしいのですが、
放送始まった時点では集団に吸収されていて、
その走りを見れなかったのは残念だったのですが、
吸収された後に懸命に後ろとの差を広げようとする、
先頭集団の速いペースに付いていったり、
遅れた後も後続に居たチームメイトのために、
献身的に牽いて先頭集団との差を縮める姿は、
この時期だけに実に感動的で、
200km以上逃げていて体力的に凄く厳しい中で、
さらにチームのために積極的に集団牽くとかマジ半端無い…
本人がプロとして今出来る事を一生懸命やる事で気持ちを伝えたいみたいな事を言ってたのですが、
その熱い気持ちが凄く伝わってきた素晴らしい走りでした
ナイス走り!
レース自体は、
勝負所である残り28km地点のチプレッサの上りまでに、
後続集団が先頭集団との差をあまり縮めれず、
先頭集団の中からも脱落者が出て
30~40人の中での戦いになったのですが、
そのチプレッサで孤軍奮闘のぺタッキのために、
後続集団の中から単独でスカルポーニが飛び出て、
圧倒的な登坂力を見せつけ、
一人で一分近い差を縮めてポッジオの上りの前には追いつき(!)
最終的には優勝はならなかったものの、
多くの有利だった選手を押しのけて
トップ集団でゴールして六位に入りましたし
この日最強だったのは間違いなくスカルポーニだったかと…
…閑話休題。
その勝負所のチプレッサでサガンやニバリのために、
アニョーリがペースを上げて、
スプリンターのふるい落としに掛かったり、
バッランも仕掛けたりする中で
`不思議系選手`ポポヴィッチが一気に飛び出したのですが、
あえなくチプレッサの下りで吸収されてしまい、
その下りを利用してシェネルを初め、
ファンアヴェルマートやオグレディなど数人の選手が新たに飛び出し、
後続と20秒くらいのリードを広げた状態でポッジオの上りに入ったのですが、
それに危機感持ったオメガファーマ・ロットが
ジルベールを勝たせるために
グライペルとルーランズというスプリンターを使い、
必死に牽くという不思議な光景が見れたりしたので、
オメガはジルベールで行くという作戦が出たのもあるのか知りませんが、
そこで、ほぼ全員が追走集団の中に居る
バッランを勝たせるために入っていると思っていた
ファンアヴェルマートがまさかのアタックをしたため、
バッランをマークしてたチーム中心に、
追いかけていた集団もバラけ始めて、差がどんどん付いていき、
ジルベールが追いかけるもののペースが上がらず、
ペース上がらないしサガンも遅れているという事で、
ニバリがアタックしたり、
カンチェラーラもそれを追いかけるためアタックしたりで、
徐々に差を詰めてきて
残り3kmくらいでファンアヴェルマートは捕まったものの、
ここまで来るのに混乱もあったため、
ハウッスラーやぺタッキなど有力スプリンターは遅れてしまい、
集団もかなり人数が絞られ、誰が勝ってもおかしくない感じ満載になり、
ここからアタック合戦が始まったのですが、
最後まで冷静に足を溜めていた、
ゴスが最後のスプリント勝負を見事に制し、
優勝しましたよ!!
オメ~!
オーストラリア人として、
ミラノ~サンレモでの初めての勝利らしく、
自身の成績でも最高の勝利でしょうし、ゴスの凄さが改めて分かり、
オーストラリア勢の躍進も改めて目立つ形になりました。
二位にはカンチェが入り、調子自体は良いみたいなんで、
これから楽しみだ!Wktk!
◆結果
1位 マシュー・ゴス(オーストラリア、HTCハイロード) 6h51'10"
2位 ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レオパード・トレック)
3位 フィリップ・ジルベール(ベルギー、オメガファーマ・ロット)
4位 アレッサンドロ・バッラン(イタリア、BMCレーシング)
5位 フィリッポ・ポッツァート(イタリア、カチューシャ)
6位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレISD)
7位 ヨアン・オフルド(フランス、FDJ)
8位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)+03"
9位 フレフ・ヴァンアフェルマート(ベルギー、BMCレーシング) +10"
10位 スチュアート・オグレディ(オーストラリア、レオパード・トレック)+12"
ちなみに、
この日のレース前に日本の被災者のために、
全選手が日本の国旗(日の丸)にメッセージを書いてくれ、
その日の丸を持った宮澤崇史選手を先頭にスタートラインに並び、
全選手による東日本大震災で亡くなった方々への黙祷をしてくれて、
その際に、つい感極まって泣いてしまった宮澤選手を他の選手が慰めてくれたり、
ゴール地点に路面に日の丸がペイントしてあったり、
表彰式の時にも上位三人の選手の母国の国旗にの他に、
日本の国旗も揚げてくれたりしましたし、
日本のために、ここまでしてくれるのは本当にありがたいね。
ゴス、キターー!!!
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いや~最後まで展開が読めない手に汗握る、
去年の世界選手権のような展開で、
実に面白くて凄いレースでした。
全長298kmという世界最長のステージレースで、
スプリンター憧れの大会のミラノ~サンレモなんですが、
雨が降っていたため残り83km付近の狭い下りで落車が起こり、
それに優勝候補の選手も巻き込まれる形になり、
集団が二つに大きく別れてしまい、
波乱のレースになったのですが、
その落車の前に決まった少数の逃げグループの中に宮澤選手が入り、
200kmくらい逃げていたらしいのですが、
放送始まった時点では集団に吸収されていて、
その走りを見れなかったのは残念だったのですが、
吸収された後に懸命に後ろとの差を広げようとする、
先頭集団の速いペースに付いていったり、
遅れた後も後続に居たチームメイトのために、
献身的に牽いて先頭集団との差を縮める姿は、
この時期だけに実に感動的で、
200km以上逃げていて体力的に凄く厳しい中で、
さらにチームのために積極的に集団牽くとかマジ半端無い…
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その熱い気持ちが凄く伝わってきた素晴らしい走りでした
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レース自体は、
勝負所である残り28km地点のチプレッサの上りまでに、
後続集団が先頭集団との差をあまり縮めれず、
先頭集団の中からも脱落者が出て
30~40人の中での戦いになったのですが、
そのチプレッサで孤軍奮闘のぺタッキのために、
後続集団の中から単独でスカルポーニが飛び出て、
圧倒的な登坂力を見せつけ、
一人で一分近い差を縮めてポッジオの上りの前には追いつき(!)
最終的には優勝はならなかったものの、
多くの有利だった選手を押しのけて
トップ集団でゴールして六位に入りましたし
この日最強だったのは間違いなくスカルポーニだったかと…
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その勝負所のチプレッサでサガンやニバリのために、
アニョーリがペースを上げて、
スプリンターのふるい落としに掛かったり、
バッランも仕掛けたりする中で
`不思議系選手`ポポヴィッチが一気に飛び出したのですが、
あえなくチプレッサの下りで吸収されてしまい、
その下りを利用してシェネルを初め、
ファンアヴェルマートやオグレディなど数人の選手が新たに飛び出し、
後続と20秒くらいのリードを広げた状態でポッジオの上りに入ったのですが、
それに危機感持ったオメガファーマ・ロットが
ジルベールを勝たせるために
グライペルとルーランズというスプリンターを使い、
必死に牽くという不思議な光景が見れたりしたので、
オメガはジルベールで行くという作戦が出たのもあるのか知りませんが、
そこで、ほぼ全員が追走集団の中に居る
バッランを勝たせるために入っていると思っていた
ファンアヴェルマートがまさかのアタックをしたため、
バッランをマークしてたチーム中心に、
追いかけていた集団もバラけ始めて、差がどんどん付いていき、
ジルベールが追いかけるもののペースが上がらず、
ペース上がらないしサガンも遅れているという事で、
ニバリがアタックしたり、
カンチェラーラもそれを追いかけるためアタックしたりで、
徐々に差を詰めてきて
残り3kmくらいでファンアヴェルマートは捕まったものの、
ここまで来るのに混乱もあったため、
ハウッスラーやぺタッキなど有力スプリンターは遅れてしまい、
集団もかなり人数が絞られ、誰が勝ってもおかしくない感じ満載になり、
ここからアタック合戦が始まったのですが、
最後まで冷静に足を溜めていた、
ゴスが最後のスプリント勝負を見事に制し、
優勝しましたよ!!
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オーストラリア人として、
ミラノ~サンレモでの初めての勝利らしく、
自身の成績でも最高の勝利でしょうし、ゴスの凄さが改めて分かり、
オーストラリア勢の躍進も改めて目立つ形になりました。
二位にはカンチェが入り、調子自体は良いみたいなんで、
これから楽しみだ!Wktk!
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◆結果
1位 マシュー・ゴス(オーストラリア、HTCハイロード) 6h51'10"
2位 ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レオパード・トレック)
3位 フィリップ・ジルベール(ベルギー、オメガファーマ・ロット)
4位 アレッサンドロ・バッラン(イタリア、BMCレーシング)
5位 フィリッポ・ポッツァート(イタリア、カチューシャ)
6位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレISD)
7位 ヨアン・オフルド(フランス、FDJ)
8位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)+03"
9位 フレフ・ヴァンアフェルマート(ベルギー、BMCレーシング) +10"
10位 スチュアート・オグレディ(オーストラリア、レオパード・トレック)+12"
ちなみに、
この日のレース前に日本の被災者のために、
全選手が日本の国旗(日の丸)にメッセージを書いてくれ、
その日の丸を持った宮澤崇史選手を先頭にスタートラインに並び、
全選手による東日本大震災で亡くなった方々への黙祷をしてくれて、
その際に、つい感極まって泣いてしまった宮澤選手を他の選手が慰めてくれたり、
ゴール地点に路面に日の丸がペイントしてあったり、
表彰式の時にも上位三人の選手の母国の国旗にの他に、
日本の国旗も揚げてくれたりしましたし、
日本のために、ここまでしてくれるのは本当にありがたいね。