アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

重症アルツで亡くなった父の記録と現在100歳の母と高齢者みるきーの記録。

2箇所めのショートステイ

2009-10-20 01:32:00 | 母の介護
母は初めての施設でショートステイ中です。

厳選して決めたショートステイ
(7名のユニット制・個浴・新築同様・ショートステイ専用フロア・・)
を利用し始めた1回目から、文句の嵐だったので
別の施設も利用してみることにしたのです。

10時お迎え・・・家族の付き添いが必要なので同伴しました。

この特養施設のショートステイは、特養入所者さんに混じってワンフロアに一人だけ宿泊できるのです。入所者さんは4人部屋ですが、ショート利用は個室です。

部屋・・ショート利用の1名は個室という話でしたが、4人部屋
    に案内されました。
    母は4人部屋で喜んでいましたが、わたしは駄目です。
    本当に駄目です。 気味が悪くて駄目です。
   
 だって、母が案内されたベッドは、誰かのベッドなのです。
 ベッドの主の名札だって、私物だって置いてあるんです。
 いくらシーツが取り替えてあっても、毎日寝たきりだった方の体液や汚物が染みこんだベッドは、使いたくないです。 ジェンギンスが入院していた時のベッドみたいに、風通しをよくして管理してくれればいいけど、そうでもないでしょ・・・
 ベッドの主の方は、きっと入院したんでしょ・・

トイレ・・・各お部屋に洗面とトイレが設置されています。
      トイレのドアはなくてカーテンです。

 やや正常な母にとって、カーテンは落ちつかない事でしょう。

そして、大問題が

同室の方がトイレットペーパーをたくさん使ってしまうので、紙は設置していないと言うのです!!

水も流せないようにしてあるから、一回一回緊急ベルをならしてスタッフを呼ぶというのです。

わたしは、たぶんそこで、非常に不機嫌な顔になっていたと思う。

認知のレベルによって、その処置をする事は私にも理解出来るし、父ジェンギンスの時は、こちらからお願いして水道を止めてもらったものだ。

しかし、母は自分でまだプライバシーを持ってトイレを利用する人だ。

スタッフ「 トイレの水を流す時は、
      このベルをならしてください。
      夜中でもすぐにスタッフが来ますから。 」

私  「 母は夜中に何回もトイレに行くし、いちいち呼ぶのは
     抵抗があると思います
     自分で水を流せるトイレは、どこにありますか 」

スタッフ 「 えーーと、向こうの方にないこともないんですが・・
       流せた方が良いですか? 」

母  「 大丈夫よ・・紙は、その遠い方にあるし、呼べばいい
     のね」

私  「 いま、覚えていても、一回一回 紙がないことと水が        
     流せないことを忘れて動揺すると思います。
     だったら、 水を流す時はここを押してください って
     張り紙をしてください。 」

担当のスタッフの方は、私が不機嫌なので困っていたかも知れません。
トイレのことだけじゃなくて、誰かの片づけていないベッドを使用することも気になって、あれもこれもイヤになっていたのです。

けっして、施設側を怒ったりはしませんが、イヤでイヤで、母がかわいそうで。

スタッフ 「 では、なんとか考えてみますから 」

そうだ、わたしの不機嫌の理由はもう一つあった。
この3日間でお風呂ははいらないそうです。

お風呂に入れるから施設を利用しているというのに・・・
月曜金曜がお風呂の日だから、ちょうど利用出来ない日に滞在してしまったらしいのです。

「このお部屋には、お話し出来る人がいますか? 」

「 あ。。え・・・。。あ・・」  

お部屋の方はみんなロビーでお茶の時間でした。

母も、ロビーに行き、お話ができるかたのテーブルに座りました。
お話ができると言っても、つうじるかなぁ って言う感じです。

でも、そこのテーブルのご婦人は
「 もう一杯コーヒーをチョウダイよ 」 
とカラのコップを逆さにしていました。

60名がロビーにいるので、コーヒーの良いにおいだし、
人のいる暖かみがありました。
ユニット式の冷たい空気とはちょっと違います。
これで、もうちょっと楽しくお話し出来たらいいんだけどな・・・

特養に入所するひとは
もう、家では面倒が見れないという重度のお年寄りです。
お話が出来て、歩けるお年よりは、家にいたほうが幸せです。

・・・その点、

姉の義母が入所した高額有料老人ホームは
普通のお年よりだったな。
話しもできるし、歩けるし、食べれるし、歌える。
だからレクもやり甲斐がある。
旅行だってあるんだもの・・

ああ、勉強になった!

まだお話もできて、笑うことができるお年よりは
ショートステイ専門フロアにステイしましょう。

特養施設の中の、特養入所者さんと混じってのステイは禁物です。

反対に、認知症が進行しているなら、認知専門に入れた方が面倒見も良いし、迷惑もかからないと思った。

夢中で介護をしている時は、なかなか自分の家族の迷惑を考えないモンなんだな。

長生きは大仕事ですよ。

木曜2時半にお迎えに行きます。
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大学病院検診日

2009-10-19 13:25:00 | 母の介護
大学病院だというのに、母はとくに用もなく二ヶ月に一度検診に訪れています。

なぜ、通っているのか不明です。
すっかり、付き添い無しでは通えず、歩けるのにタクシーで往復します。

8時半に家を出発し、眼科検診。

「 ヤマダマサコさん(仮名)3番診察室にお入り下さい 」

っていうから母と診察台の前に行ったのよ、
そしたら、高校生の男の子も同時に来たの。

なんと、その高校生は  ヤマダマサト さんだったの。
たまたま苗字が同じだと区別付かないわけで、
男の子には  ●●ト って言う名前は付けない方が良いかも知れません。

眼科診察。

@ 市販の目薬は防腐剤が入っていて、ドライアイにはものすごく悪いから絶対に付けないこと

うちには、母が何回も買ってきた目薬が沢山あります。
どれもこれも疲れ目かすみ目で、まったくヤマほど在りますよ。

その昔、母のお父さんが
「 目が悪いから薬屋で目薬をかってきておくれ」 と言ったんだそうです。
だから、母はその影響で薬屋に目薬を買いに行くみたいです。


先生は、薬局で売っている マイティア 一つ80円 を20個処方してくださいました。


@眼瞼下垂の手術5回目をお願いしました。

わたしが一人で、よーく考えて決めました。
12月15日です。 10月28日でも良かったのですが
私はグアムに行くので12月にしてもらいました。

手術の諸注意を聞いている時、体調を聞かれた母が
「 少し膀胱炎です 」 って言ったのでホントカイ!って
思いました。

~~~~~~~~~~~

続いて予約してあった老年科。

母の担当医が急に休んで代診の先生でした。

診察の前に、尿検査をお願いし、血液も採るって言うから
腫瘍マーカーもお願いして
とっても時間がかかって診察となりました。

膀胱炎と最近の変な咳について、

膀胱炎や肺炎など炎症反応も出ていないし、膀胱も悪い値は出ていないので
抗生物質などの処置はしないと言うことです。
とくに、悪いというのは見あたらないようです。

咳も、3月のMRIで悪い物もないし、大丈夫でしょう・・って

しかし、わたしは母が最近この3ヶ月のあいだ、渇いた咳が出るので
おかしいなあと思っています

~~~~~~~~~

腫瘍マーカーが悪いので乳ガンの検査をしなければならないのに。

肺炎の予防注射の用紙が来ているのに。

インフルエンザの用紙が来ているのに。

夏の洋服をしまって、冬服を出してあげなければならないのに

ベッドもチャントしたのを買ってあげたいし。

たくさんしてあげなければならないことが山のようです。

自分も、誕生日検診や、婦人科検診、マンモグラフィ、脳血管のMRI予約、
3つの楽器の練習、踊りの練習、コンサートに行ったり、観劇に行ったり、
おいしい物を食べたり、飲んだり食ったり、パーティもアルし。ダイエットもしてるんだ。12月までには、六本木に絵を見に行かないと!
今月はグアムだ。 シャチョサンにセスナに乗せてもらいます。

たくさんしなければならないことが山のようです。

明日、母はショートステイ。 2箇所目のコレハ、問題山積みで、無事に過ごせることを祈るばかり。 イヤだったら、今回限りにします。


チョコパンとマクドウウェルのいなご弁当 サプライズなものを入れてみた ヒヒヒヒ
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ショートステイのこと

2009-10-14 09:58:00 | 母の介護
母がショートステイを利用して8回くらいになります。

家で母の存在をとても困っているわけではないので
無理に行くこともないのですが、なんとなく・・・行ってもらってる。

それで、何回も書いているように、メチャクチャショートの施設を嫌うので、私だって心を痛めています。 だから、改善策があるならと思い、近所に昔からアル特養老人ホームのショートステイを利用してみることにしました。


今月20日からお試しで2泊します。

施設との話合いに私だけ施設へ行って来ました。

ここの特養は父ジェンギンスを入所させたくて、何回もジェンギンスと面接をしてくれたところです。 問題行動が多かったジェンギンスはとうとう、入所の順番が何回も来たにもかかわらず、入所出来ずに亡くなりました。

@ 少人数制のユニット式ではないので、60名がワンフロアに集まり賑やかです。

@ お風呂もみんなで入ります。

@ 食事も美味しいと聞いています。

@ 4人部屋を希望すればはいれます


母の希望に沿っていると思いました・・・が・・

見学させてもらって、ここはだめかもしれない って思いました。


ここはもともと特養永久入所している施設で、短期ショートステイは2名だけ受入れてくれているので、そこに永久入所している人ばかりです。

つまり、特養に入所しているっていうことは、介護度が重症で
歩ける人は居なくて、喋れる人も居なくて、人生の墓場、つまりそこは姥捨て山なのです。

渋谷区では歩けたり喋れる人は特養に入所できませんから、特養に入っている人というのは、話も通じないのです・・
とくに、今回選んだ施設は渋谷区で一番古い特養だというので、入所している人も平均87歳で重症の方ばかりになってしまったそうです。

話し好きで楽しいことを求めている母のような人には、特養は向きません。
施設の担当者も『 動ける人や話せる人がほとんど居ないのでお母さんの目的とは少し離れているかも知れない』と言っているのです。
たぶん、母にとってかわいそうなんじゃないかなぁ~
かえって、みんなの世話をして喜びをかんじるでしょうか・・・

さて、どうなるか。


すると、いま利用している渋谷の繁華街にある最新の特養の良さが解ってくると思う。

@ 特養入所の方とは別フロアなので、お話し出来る人がショートに来ています。

@ ・・・あと、ナンだ?

とにかく、利用者の状態によって施設の利用をするべきだと感じた。

認知の人は認知の施設で。
正常な人は正常な人がいる施設で。
病気を持っている人は治してくれる療養施設で。
リハビリするべき人はリハビリ施設で。

数年前に見学したときとは、施設の状況も変わっていました。

認知症が多くなり、デイサービスも認知症の方を分けるようになりました。
特養は認知症ばかりになってしまい、もう認知症と普通の人を分けなくなりました。


いろいろ考えてみて、
認知症を深く理解してもらうことは
もっと、年月がたたないと無理なんだな。

道徳の教科書には認知症の理解について
書いてあるのでしょうか?

学校で認知症の授業をしなきゃだめだな。

いまの若いモンがお年寄りを理解しなくてドウする!!
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連休でした

2009-10-13 01:55:00 | 日常生活
私の怒濤の日々でした。

連休前夜の9日金曜日は、新宿の横綱のお店→ジンギスカン食べ放題で3対3の合コンでした。 久しぶりに歌舞伎町をさまよって、スカしたお兄さんをたくさん見かけました。



10日土曜は、有楽町の日生劇場で「 屋根の上のヴァイオリン弾き 」を観て来ました。



11日日曜は、やっぱり有楽町で美の追求に時間とお金を費やし、渋谷オーチャードホールで音楽会のチケットを購入。



12日月曜祭日は、朝6時に起きて家族の3食を用意し、楽器を2つに譜面台だのあれこれ持って浦和まで進出し、楽器の講習会を受けてきました。
帰りに宴会をして帰宅です。

13日火曜は、久しぶりの平常生活で必死で御飯を作りました。

そして、旅行会社のチョコパンから 19800円のグアム4日間がまだ空いているというので、なんと! 予約してしまいました。

お陰で、7500円の音楽会のチケットが ぱ~です。
仲間に5000円で心を込めて譲ることにしました。
きょうは、株を売って30万円以上もうかったので、いいんです。

あすはチョコパンの会社の株を買って、値上がりを待ちます。
20万円の収入予定です。

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ショートステイ中

2009-10-08 01:00:00 | 母の介護
母は昨日からショートステイに行っています。

2泊だからもう明日の2時に帰ってきます。

渋谷区にはショートの施設が7つくらい在りますが、
母の行っている渋谷駅の近くの施設だけが
家族の送迎が要りません。
母一人のために車がお迎えに来て、母を乗せていってくれます。
帰りも、母一人を乗せてきてくれます。

荷物も、お年よりの負担を減らす為に
荷物点検は省略する事が出来ます。
父の時は、紙に持ち物を丁寧に記入して家族が立ち会って
点検しましたが、母は省略してもらっているので
わたしは、大変助かります。

母のために良いと思った
7人のユニット形式・・・寂しいらしい。
個浴  ・・・・・・・みんなでお風呂に入りたいらしい。
9階建ての最新ビル・・・外の音が聞こえなくてつまらないって。

御飯はまずい、みそ汁は冷たくてまずい、おかずは少ない、レクは大したこと無い、
ともだち出来ない、静かすぎる、
ナンの楽しみもない、ただ泊るだけ・・・

普段、『 わたしは、もう施設に入りたいから探してちょうだい。
     わたしは、施設の生活は順応できるから大丈夫。』
と母はショッチュウ言っているのに、たかが2泊であの文句たれになるのですから、
一体、何をどう考えているのやらと思います。

さて、明日はなんて言って帰ってくるでしょうか。
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アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

16年間アルツハイマーと戦った父ジェンギンスは2008年2月14日に亡くなりました。壮絶介護→施設入所→胆管癌による死。大切な父の最期の介護記録をここ残しました。 そして、夫を亡くした母は初期認知が進行中です。 年寄りと暮らす苦労を記録中。