この前の(土)(日)と、NHKで、
マイケル・サンデル教授の 『白熱教室』がありました。
テーマは、いづれも「復興」。
とても難しいテーマにもかかわらず、キチンとポイントを押さえ、
とても理論的で、
さすが~
見ていて爽快で、頼もしく心強かった。
『話し合いを科学する』
みたいな感じがしました。
特に土曜日のは構成が抜群におもしろかった。
(録画してあったので、2度観ました。)
最初に、その話し合いの「参加応募動機」で、
ある人(Aさん)が、こう書いていた、というのです。
それは、大まかに
『東北の人は我慢強くシャイです。人を傷つけるくらいなら自分が耐えれば良い。そういう気質。それは震災の後、美徳として賞賛を受けたが逆に言えば、
本音を言ってもギクシャクするよりは、議論しない方を選んでしまう。だから、
今回の議論はきっとうまくいかないでしょう。』
といったような内容。
教授は、ちょっといたずらっぽく微笑んで、
「私はこの挑戦を喜んで受け入れます。 」と言って
参加者を笑わせたんですよね。
で、実際には、いろんな意見が飛び交い、
…教授がうまく引き出してくれたんですよね。
その一つ一つの意見を大切に受け止め、
勇気を持って発言してくれたことを高く評価してくれたり。
さらに、スッキリと整理して考えを進めやすくしてくれた。
彼は、最後にこうおっしゃいました。
「――敬意をもった議論であるべきで、相手の声を聴きながら共に学び合う姿勢が大切です。」
全く同感です
そうして、冒頭のAさんに「どう思いましたか?」と尋ねた。
彼女は満足そうに、
「――諦めないで、自分の意見をハッキリ言うことが大切だと思いました。」
といったような感想を述べ、
TVのこちら側では、
「うん、ほんとうにね―― 」と頷いている私がいました。