春。
旅立ちのときですね。
お隣りの青年が、巣立っていったそうです。
私がここに越してきたときは、まだあどけない小学生。
それが、筍のようにグングン背が伸び、
たくましく爽やかな若者に。
行ってしまうのは残念な気もするけれど、
あのコならきっと、周りに爽やかな風をもたらしていくことでしょう。
いってらっしゃい 元気でね
社会に出て行くと、タイヘンなことにも出会うでしょうが、
陰ながら応援しているおばさんが、
ここにもいますよ。
この連翹(レンギョウ)を撮った日は、
どんよりとした曇り空。
なのに、
ある建物に近づいたとき、この辺りだけパ~ッと明るいんですよ。
なんだかハッとしたほど。
まるで連翹が光をはなっているかのようでした。
彼もきっと、この連翹のように――。