介護生活。私にとっても 母にとっても まるで激動の8年間でした。
始めの頃の まだ軽かった頃はそれなりに。重くなってからは それなりに。
「ありえない!!」と何度つぶやいたことか。そんなこと言ったって、現に目の前に展開されているのに。
それなのに、いつものベッドで穏やかに見送ってからは――、
お母さんて、いっつもこんな話してたよね…とか、ご飯食べるとき こんなことしてたね…、なんて後から後から想い出されてくるんです。
母の小さな手記や つぶやきメモを整理してると、切なくなってきたり。
お母さんなりに一生けん命に考え、やってきたのよね。
私は、その時点では精一杯やってきたつもりだけど、もう少し何とかできなかったのかな。母の気持ちを理解し、それに添って、
…なんて、あれこれ思いが巡ってきます。反省しきり。けど、後悔しても始まらない。済んだことは、済んだこと、と割り切らないとね。
とにかく、母の希望通り、家で最期まで過ごしてもらえた。それだけは やれたよね。 専門家にも見守ってもらいながら、樹が枯れていくように自然に。
TV で、介護や子育て、また主婦として精一杯やってきた方が、「私の人生なんだったんだろう…なんにも残らない…」みたいなことを言ってらした。驚きました。その人その人で視点や価値観など違うということでしょうか。
介護、子育て、主婦としての様々なこと、どれ一つとっても重要なこと。家族など支えたり、自分自身も大きく成長したり、充実し深まったりしたのでは?
少なくとも私は、色んな面で育ててもらった。鍛えてもらった。気づかせてもらった。味合わせてもらった。
そんな8年間だったと思ってます。
も、わたしにはタイヘンすぎ…なんて
何度も心の中で弱音を吐いたりしたけどね。。