しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

木犀 ( もくせい ) <秋> 仲秋

2010-10-05 |  秋の草木 の 俳句

◉ 金木犀 (きんもくせい)・銀木犀 (ぎんもくせい)

木犀の昼はさめたる香炉かな ・・・・・ 嵐 雪
木犀の香に染む雨の鴉かな ・・・・・ 泉 鏡花
木犀の香にあけたての障子かな ・・・・ 高浜虚子

金木犀の香りで
花が咲き出したことを知ります。
江戸時代に渡来したと言われ、
庭や公園などに植えられています。
葉腋に良い香りの小花を蜜に付けます。
雌雄異株で
日本にあるものは雄木ばかりなので
結実しません。
橙黄色の花の咲く金木犀、
白色の花の咲く銀木犀、
薄黄色の花の咲く薄黄木犀
などがあります。
薄黄木犀は2期咲きの性質があり、
四季咲き木犀とも言われ、
雌木・雄木ともあるので
実がつきます。
幹の皮が犀の皮と似ているところから
名が付いたそうです。
金木犀の花で作った金木犀酒やお茶は香りも良く、
疲労回復・健胃・安眠 などによいと言われています。

  [ モクセイ科の常緑小高木、中国原産 ]

すつぽりと木犀の香のただ中に ・・・・・ みなみ

昨日(10/04)の朝は、
まだ花の色が白っぽいのに香りが漂っていました。
夕方には、少し薄めですが金色に色付いてきました。
今朝は美しい金色で、
良い香りが部屋の中まで漂ってきます。
庭の苔の上に零れ落ち、
散り敷いた金色の花は
とても美しいと思います。

キンモクセイ (金木犀)


2010/10/05 撮影…キンモクセイ
2010/10/10 撮影…ウスギモクセイ



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