しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

大芦川 (おおあしがわ) と 古峯園 (こほうえん) の 紅葉 ・・・ [ 栃木県鹿沼市 ] < 10月 >

2010-10-31 |  雀の足あと ・・ 秋

                            ↑ 2010/10/29 撮影…大芦川の西沢上流

大芦川の西沢上流

昨日の雨で水量が増えたのでしょうか、
豊かな水は本当に透明度が高く、
橋の上から魚や川底の小石までよく見えました。
自然が残る美しい川は、鮎や山女が釣れるそうで、
釣り人を見かけました。
川辺にはゴミなどが見られず、
土手の草も刈られ、よく手入れされていて、
脊高泡立ち草・溝蕎麦や秋海棠なども咲いていました。
時には、熊も出没するそうです。

             2010/10/29 撮影
…瀞・川面にうつる影

…川沿いのクズの果実

…ハキダメギク

…川の草紅葉

…土手の白ヨメナ

…土手のスズメウリ

…トチノキ

…シラカシの実



古峯園(こほうえん)
古峯神社の庭園です。

満天星(どうだんつつじ)の紅葉が見頃で
目を見張るほどでした。
楓紅葉は色付き出したところでした。

             2010/10/29 撮影
…古峯園入り口

 

 

…花の木の実

…ニシキギ

…ツタウルシ

 

 

…ドウダンツツジ

 

…オオバコ


古峯神社(ふるみねじんじゃ)
1300年以上の歴史を持ち、
大天狗で広く知られています。

             2010/10/29 撮影
 

…オオモミジ


古峯原金剛山瑞峯寺(こぶがはらこんごうさんずいほうじ)
今からおよそ1250年前に勝道上人によって当山奥の院が開創されたとのことです。

             2010/10/29 撮影
…まだ色の薄いもみじ

…シオン




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竜胆 ( りんどう ) <季> 仲秋

2010-10-31 |  秋の草木 の 俳句

◉ 笹竜胆 (ささりんどう)・竜胆草 (たつのいぐさ)・瘧草 (えやみぐさ)・蔓竜胆 (つるりんどう)・蝦夷竜胆 (えぞりんどう)・御山竜胆 (おやまりんどう)・朝熊竜胆 (あさまりんどう)・深山竜胆 (みやまりんどう)・筑紫竜胆 (つくしりんどう)

竜胆の花かたぶきて殊勝さよ ・・・・・ 路通
好晴や壺に開いて濃竜胆 ・・・・・ 杉田久女
雨ためて竜胆花を覆へす・・・・・ 前田普羅

秋冷の頃、
山野に咲く青紫色の花は、
色も深く冴えてひと際目立ちます。
日が当たると開き、曇天では閉じています。
素朴な中に姿勢を正した趣があり、
季節を感じさせます。
古来から日本人に愛され、
和歌や俳句に詠まれています。
『万葉集』に
「道の辺の尾花がしたの思ひ草 今さらさらに何をか思はむ」と
大伴家持が詠んでいます。
思い草は、竜胆・南蛮煙管・露草・女郎花などの古名とも言われます。
『古今集』には
「わがやどの花ふみしだくとりうたん 野はなければやここにしもくる」と紀友則。
とりうたんは鳥打たんで、「りうたんの花」が詠み込まれています。
『拾遺愚草員外』にも
「りうたんの花の色こそさきそむれ なべての秋はあさぢふのすゑ」と
藤原定家が詠んでいます。
『枕草子』では
「りんだうは枝ざしなどもむつかしけれど、
 こと花どものみな霜枯れたるに、
 いとはなやかなる色あひにてさし出でたるいとをかし」と
清少納言が美しさと物哀しさを称えています。
秋の襲(かさね)の色目になっていて、
表は蘇芳色・裏は青色です。
葉や花をかたどった多くの種類の紋章も見られます。
また長野県・熊本県の県花にもなっています。

  [ リンドウ科リンドウ属の多年草 ]
   広義には、リンドウ属・ツルリンドウなどの総称です。 

在りし日の母お茶花に濃りんだう ・・・・・ みなみ

リンドウ (竜胆)
本州~九州にかけて、
丘や山地の日当たりの良い草地に自生します。
草丈は、20~100cm。
葉は、柄が無く、披針形で基部がやや丸く、
縁に細かい突起があつてざらつき、対生します。
花期は、9~11月。
茎頂や上部の葉腋に、青紫色、稀に白色の花を1個から数個、
上向きに付けます
釣鐘状で花筒が長く、
先が5裂して裂片の間に副裂片があり、外側に反り返ります。
日が当たると開き、日が翳ると閉じます。
園芸品種の改良が盛んで、
庭植え・鉢物または切花用としての栽培もされます。
根茎を乾燥し、生薬の竜胆(りゅうたん)として、
健胃薬に用います。
葉の形が笹に似ているので笹竜胆(ささりんどう)とも呼ばれ、
源氏の家紋の一つとして知られています。
名は、苦味の強い根を竜の胆(きも)にたとえ、
漢名の竜胆を「りうたむ」と発音し、転化して「りんどう」になったそうです。
別名 ; エヤミグサ(疫病草・瘧草)・ くたに・ササリンドウ(笹竜胆)  


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シロバナササリンドウ ( 白花笹竜胆 )

2010-10-31 |  10月 の花たち

                            ↑ 2011/10/25 撮影

2011/10/24 撮影

[ リンドウ科リンドウ属の多年草 ]

* 花の名札に書かれていた解説
ササリンドウの白花種。
9月~11月頃に開花し、白花の美しい花を咲かせる。
切花や茶花などに利用できる。
多年草で草丈は15cm~25cm位になる。

・ササリンドウと同じ。

  「 10月の花たち・竜胆 」参照


2011/10/24 撮影
2011/10/25 撮影
2011/10/26 撮影
2011/10/29 撮影


< 2010 年 >
青紫色の花に10日ほど遅れて、白花が咲き始めました。

2010/10/24 撮影…つぼみ
2010/11/03 撮影
2010/11/06 撮影
2010/11/09 撮影



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リンドウ ( 竜胆 )

2010-10-31 |  10月 の花たち

                              ↑ 2010/10/25 撮影

2010/11/02 撮影

[ リンドウ科リンドウ属の多年草 ]
 広義には、リンドウ属・ツルリンドウなどの総称です。

本州~九州にかけて、
丘や山地の日当たりの良い草地に自生します。
草丈は、20~100cm。
葉は、柄が無く、披針形で基部がやや丸く、
縁に細かい突起があつてざらつき、対生します。
花期は、9~11月。
茎頂や上部の葉腋に、青紫色、稀に白色の花を1個から数個、
上向きに付けます
釣鐘状で花筒が長く、
先が5裂して裂片の間に副裂片があり、外側に反り返ります。
日が当たると開き、日が翳ると閉じます。
園芸品種の改良が盛んで、
庭植え・鉢物または切花用としての栽培もされます。
根茎を乾燥し、生薬の竜胆(りゅうたん)として、
健胃薬に用います。
葉の形が笹に似ているので笹竜胆(ささりんどう)とも呼ばれ、
源氏の家紋の一つとして知られています。
名は、苦味の強い根を竜の胆(きも)にたとえ、
漢名の竜胆を「りうたむ」と発音し、転化して「りんどう」になったそうです。
別名 ; エヤミグサ(疫病草・瘧草)・ くたに・ササリンドウ(笹竜胆)

* 多くの歳時記に、笹竜胆は竜胆の白花種と記されていますが、
 図鑑などには、竜胆の名称の1つと記されています。

先日、笹竜胆という名札を、園芸店で初めて見たので求めました。
蕾のうちから楽しみにしていた花が咲きました。
やや明るい青紫色でした。
さっそく小さな虫のお客さまが来ました。


2010/10/19 撮影…つぼみ
2010/10/25 撮影
2010/10/25 撮影…アリが来ています

2010/10/27 撮影…新しい蕾が
2010/11/06 撮影


 笹竜胆を求めた時の名札に書かれていた解説文

北海道~九州、東アジアに分布する
チョウセンリンドウの変種。
日当たりの良い草原などに自生している。
草丈15~25cm位で、
9月~11月頃に青紫色の花を咲かせる。
切花や茶花などにも利用できる。多年草。

・風通し、日当たりの良い所で管理する。
・春と秋に遅効性の肥料を与える。
・排水性の良い用土で植えると良い。
・夏期は風通しの良い、半日陰で管理する。
・夏期の直射日光は葉やけの原因になるので注意。



< 日本のリンドウ属 >
リンドウ属はリンドウ科の中の属の一つで、
アフリカを除く全世界に500種ほどあり、
日本には13種ほどが分布しています。
茎は直立し、葉は対生または輪生し、
花は一般に紫色で稀に白色、茎頂や葉腋に付きます。
花冠はふつう5裂し、裂片の間に副片があります。


ー 日本のリンドウ属の主な種 ー

< 一年草と越年草(二年草) >
・フデリンドウ(筆竜胆):越年草
 北海道~九州にかけて、
 山野の日当たりの良いところに自生します。
 高さは6~9cm。
 根生葉は小さく、ロゼット状にならません。
 茎葉は広卵形でやや厚く、
 花期は4月〜5月。 

・コケリンドウ(苔竜胆);越年草
 本州~九州にかけて、
 日当たりの良い草地に自生します。
 草丈は3~10cm。
 茎はよく枝分かれし、
 根生葉はロゼット状になる。
 花期は3~5月。
 萼裂片は平開し、反り返る。
 
・リュウキュウコケリンドウ(琉球苔竜胆);越年草
コケリンドウの変種。
九州(鹿児島県島嶼)海岸の
隆起サンゴ礁の砂れき地に自生する。
 草丈は3~5cm。
 全株無毛。茎は基部で分枝し、
 葉は長楕円形または卵形、長さ5~13㎜、無柄。
 花期は3~4月。
 花は枝端に束生し、花冠は萼筒よりもわずかに長い。
 ・絶滅危惧種・

・ハルリンドウ(春竜胆);越年草
 本州~九州にかけて、
 日当たりの良いやや湿った山野の湿地に群生することが多い。
 根生葉はロゼット状になる。
 花に細長い柄があり、花冠の長さは2.5cm以上で小柄。
 草丈は5~15cm。花期は3~5月。

・タテヤマリンドウ(立山竜胆);越年草
 ハルリンドウの高山型変種。
 北海道、本州中部以北の日本海側に分布し、
 高山や亜高山の湿原や湿り気のある場所に自生する。
 草丈は7~20cm。花期は5~7月。

・ヒナリンドウ(雛竜胆);一年草または越年草
 八ヶ岳の限られた地域だけに自生する。
 花冠は淡青色で、裂片は平開する。
 草丈は3~7cm前後。花期は7~9月。
 ・絶滅危惧種・

・コヒナリンドウ(小雛竜胆);一年草または越年草
 ヒナリンドウの変種。
 本州の日光・南アルプス・白山高地区の
 草地に自生する。
 形はヒナリンドに似ているが、
 丈が低く、根生葉は大型で、茎葉より大きい。
 草丈は5cm前後。花期は6~9月。
 ・絶滅危惧種・

< 多年草 >
・ミヤマリンドウ(深山竜胆)
 北海道~本州の中部以北に分布し、
 小型で高山帯の湿原や湿り気のある場所に自生する。
 草丈は5~10cm。花期は7~9月。

・イイデリンドウ(飯豊竜胆)
 ミヤマリンドウを基本種とする変種。
 福島県・新潟県・山形県にまたがる飯豊山地に特産し、
 やや乾いた岩礫地の小低木群落の中に生育する高山植物。
 花冠がやや大型で、開花時に花冠副片が直立する。
 草丈は5~12cm。花期は7~8月。

・リシリリンドウ(利尻竜胆)
 北海道の利尻山・大雪山系・夕張岳の
 湿った草地や砂礫地に自生する。
 花冠は5裂して裂片は平開、花冠の副片が内側に曲がり、
 花筒を塞ぐ形になる。
 草丈は5~15cm。花期は7~8月。
 
・トウヤクリンドウ(当薬竜胆)
 北海道~本州中部以北の高山帯の砂礫地や草地に自生する。
 花は淡い黄色で花弁には緑色の斑点がある。
 草丈は10~25cm。花期は8~9月上旬。

・ヨコヤマリンドウ(横山竜胆)
 北海道大雪山高山帯の
 乾いた草地に自生する。
 花冠はほとんど開かない。
 草丈は5~10cm。•花期は7~8月。

・アサマリンドウ(浅間竜胆)
 本州南部~九州にかけて、
 山地の林内に自生する。
 リンドウより小型で、葉は柄がなく対生する。
 花の内面に緑色の斑点があり、
 花冠と卵形の萼片も平開する。
 草丈は10~25cm。花期は10~11月。
 
・リンドウ(竜胆)
 リンドウ科リンドウ属の多年生植物の1変種。
上記参照

・エゾリンドウ(蝦夷竜胆)
 ホソバエゾリンドウの変種。
 北海道~本州近畿以北にかけて、
 山地の湿地帯に自生する。
 花冠裂片は開出する。
 比較的大型で花付きがよいため園芸品種として改良され、
切花用に生産されている。
 草丈は30~100cm。花期は9~10月。

・エゾオヤマリンドウ(蝦夷御山竜胆)
 エゾリンドウの変種。
 北海道~東北地方の山地や高山の草原に自生する。
 小型で、花は茎の先端のみにつき、花冠はあまり開かない。
 草丈は10~40cm。開花は7~9月。

・ホロムイリンドウ(幌向竜胆)
 北海道~本州の低地~亜高山帯の湿原に自生する。
 エゾリンドウに似ているが、
 葉の幅が細い線状披針形で、対生する。、
 茎頂と上部の葉腋に青紫色の花を数個ずつ付ける。
 草丈は30~80cm。花期は9~10月。  

・オヤマリンドウ(御山竜胆)
中部地方以北の亜高山帯の湿地や草地に自生する。
 エゾリンドウにやや似ているが花が小さく、
 花弁はわずかに開くのみ。
 草丈は60cm位。花期は8~9月。

・ヤクシマリンドウ(屋久島竜胆)
 屋久島の高所の岩場に自生する。
 細い葉が密に輪生し、
花茎の先端に、
 筒状で鐘形をした青紫色の花を一輪付ける。
 草丈は7~20cm。花期は8月。

・ホソバリンドウ(細葉竜胆)
 本州~九州にかけて、
 山地の草原などの湿原に自生する。
 リンドウに似ているが葉が細い。
 草丈は20~80cm。花期は9~11月。

・ツクシリンドウ(筑紫竜胆)
 葉はふつう線状披針形。

・キリシマリンドウ(霧島竜胆)
 霧島で発見された固有種。
 草丈がやや低く、葉が比較的に細く披針形。
園芸品種の交雑親とすることが多い。
 草丈は10~30cm。花期は8~10月。

・クマガワリンドウ(隈川竜胆)
 葉がやや細く、花の色がやや濃く丸みがある。
 草丈は10~20cm。花期は8~10月。


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