minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

天才グールドの声と椅子

2008年01月28日 | 音楽&CD
マウスピースのリガチュアを石森製のサテンからゴールドプレートに変えただけなのに、やたらにサックスが鳴りまくる。生徒には「最近調子いいですね。」と言われた。いやあ、ただ馬鹿鳴りしてるだけなんですがw。場所によっては変えた方がいいのかも知れない。

でも練習するのが楽しい。指さえ痛くなければ何時間でも吹いていたいのに・・・。しかし体がなまってきているので明日からはプールも再開しようと心に誓う(まだ医者には止められているのですが)。

こんなに音楽に前向きな気持ちになったのは昨日の深夜、友人から借りていたグレン・グールドのDVD「27歳の記憶/Off the Record / On the Record」を観たせいですw。やはり天才は凄い!!!溜め息ばかり出てしまった。それにしても、NYのスタンウェイ社でピアノを選定するときに座っていたあのボロボロの椅子は何?レコーディングの時も同じような椅子だったが...。と思ってネットで調べたら、あの椅子は父親の手製のもの。どんなにボロボロになってもどこにでも持参し、キーキーいわせたり、コンサート会場でオーケストラと聴衆を30分も待たせて椅子の高さを調節したりしたそうな。

知り合いのピアニストに椅子に凄くこだわりを持って、ピットインの朝の部出演の時にも●十万の椅子を自宅から持って来て弾くので驚いたけど、グールドもやはりこだわりがあったのね。コンサートの時さえ、足を組んで猫背で弾く姿(写真参照)は本来なら×なのだろうが(批評家の間でもマナーが悪いと有名)グールドだと格好良く見えてしまうのは何故だろう?

レコーディング中にう~う~と歌いながら演奏しているのを見てすかさず「グールドだってやっているんだから、俺だって録音中に歌ってもいいんだよな。」と訳のわからない納得をしていた利樹。「あの声さえとれれば・・・」エンジニア泣かせだと言われているところはそっくりでしたw。

Oちゃん、ありがとう!本当に面白いDVDで、私が昔見た映画とは違うものでした。グールドの映画って沢山あるんですね。

急に話が変わりますが、アマゾンで私の226のCDが中古なのに7000円以上で売られていた。あれってもう廃盤か?完全に幻となったMillagrosは4つも出てましたよ。欲しい人は頑張れば1500円で手に入るようですw。あれ、良く見たら、サイン入りのもある!誰だあ?売っぱらった奴は(苦笑)?



millagrosの中古盤