minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

私にできること

2013年05月06日 | 環境
GWもあと1日。色々な場所で演奏する事のできた一週間だった。

ナオンノヤオン、Pit innそして護国寺、最後は恩師のお墓の前。

護国寺の初日は生憎の雨模様。少し雨が止んでチベットの踊りをやり始めた途端またザーザーと降り出す。寒くてたまらなかった。それでも観客が残っているようなので、演奏も開始。雨に濡れないご本堂の大きなぼんぼりの下で演奏する事になった。



めったにやらないソロ。お寺に響き渡る音が気持ち良くていろいろと実験的に演奏してみた。でも映像がどのようになっているのかが見えないので音とコラボしているのだろうか?と少し不安になる。やはりオンステージのような形になって1曲ごとにお客様から拍手がくる。映像作家の長谷川章さんは喜んでくださっていたので、まあ、良しとしよう。





翌日の護国寺は晴れ渡り、昨日よりはるかに映像も美しかった。そして、それを見ながらトシキのベースと交互に実験的に演奏したり、曲を演奏したり。その場で感じたものを吹く。心を無にして。仏様との対話。こういう体験はなかなかできないので大変貴重でした。こういう場所を作ってくださった護国寺のご住職、誘ってくれた星子くんにも深く感謝いたします。

5日は中学時代ブラスバンドの顧問で私をサックスの道へと導いて下さった恩師新井三作先生、もう亡くなって13年経つのだが、ブラスバンドの先輩がたと秩父にある霊園へお墓参りに行った。5月5日は新井先生のお誕生日なのだ。毎年、練馬で先生を忍んで飲み会をしているのだが今年は13回忌だったから、とお墓まで。

渋滞を予測して、朝の6時に氷川台を出発したのだが、まったく渋滞もなくあっという間にお墓に到着してしまった。まだ管理事務所もあいていない。慌ててお花とお線香をコンビニまで買いに戻り、それでもまだ8時前。



ま、いいか。という事でみんなでお祈りしてから私も演奏をさせて頂いた。し~んと静まりかえったお墓でソプラノを吹き始めるとカラスが遠くからじっと眺めている。カッコウも私の演奏にあわせたように鳴き始めた。なんて気持ち良いんだろ。喜んで下さったかな。それにしても朝8時前に演奏するのは生まれて初めてだわ~~~。

先生は明るい曲が好きだったのでなるべくメジャーの曲を選んだけど、本当は先生の十八番、「南国土佐をあとにして」「矛を収めて」を演奏してあげたかったな。次回はちゃんと曲を覚えてから行きますw。

サックスを吹ける場所があって、喜んでくれる人達がいて・・・そんな感じでなんとか活かされている私のGWでした。