minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

四万十の中高生たち@風雅

2019年11月23日 | 
四国の中で辺境の地である、四万十市。美しい海と四万十川に囲まれた素晴らしい場所。





ここに見せられて4年・・・風雅というお店で演奏させてもらうようになったのは今年で3回目だ。

四万十川の辺りにひっそりと可愛らしい洋館が佇む。普段は予約制のレストランで時々ライブを行っている。ここのご主人はもともとは高校の校長先生をしていらして、奥様も高校で音楽の教師をされていた、仲睦まじいご夫婦なのだ。奥様の手料理は本当に美味しくて評判のレストラン。さらにリクエストがあれば、ママはピアノを弾いて歌ってくださるというサービスつき。常連客でいつもいっぱいなのだ。

そんなご夫婦が「この辺は閉鎖的だから、もっといろんな人にTReSを聴いてもらいたいですね。」とおっしゃってくださり、去年から地元のミュージシャンたちも交えたセッションを行うようになった。さらに今年は先生の力をお借りし、中村高校の吹奏楽部にトレスが指導に行くということになったのだ。



ライブ前日に中村高校で1時間半の交流だったが、25人弱の中高合同の吹奏楽部の生徒たちはみんな礼儀正しく、素晴らしい演奏を聞かせてくれた。私たちも一曲ミンガスのビッグバンドの曲をやったのだが、「わ〜、知ってます。昨日もこの曲聴いていました!」とサックスの女子が嬉しそうな声。

さらに、持っていった課題曲を演奏して、全員がアドリブをとる、ということにチャレンジ。最初のうちは恥ずかしそうだったが、一人一人個性的なソロを聞かせてくれて、みんなものすごく楽しそうな笑顔。彼らの素直な才能にこちらも感動するという素晴らしい体験ができた。



サックスパートでパチリ。

翌日の風雅のライブにも彼らの何人かが聴きに来てくれるというので、「あの曲をやるからよかったら楽器を持って来てね。」と伝えると「え?いいんですか〜」と嬉しそうな声。こちらまで嬉しくなるw。

本番の日はあいにくの雨模様。霧に煙る四万十川もまた美しい風景だったが、お客様たちは来てくれるのかなあ・・・・という心配をよそに、続々と集まってくれた。本当にありがとうございます。なんと、カメラマンのハマちゃんまで駆けつけてくれるなんて!!!


最初に「群り星(むりぶし)」という沖縄の歌を歌うグループが登場。3曲披露してくれました。2部はTReSが5曲たっぷり演奏し、3部はセッション大会。群り星の人たちとトレスで「上を向いて歩こう」、そして楽器を持って来てくれた中村高校吹奏楽部の女子2人とドラム(パーカッション)の男子の3人がトレスに加わって昨日演奏した曲を共演。堂々と素晴らしいソロをとってくれました。ピアノで風雅のママも参加してくれてめちゃくちゃ盛り上がりました。









最後に地元のジャズバンドで活躍するテナーサックスの山地高さんと「ことぶき屋」の安田利一さんのギターが来てくださって、2曲スタンダードを演奏。さらにもう一曲!とお客様たちから声がかかって急遽アンコール。

















子供達との交流、ジャズの醍醐味も経験出来た素敵な一夜となりました。「また来年も来てください!!絶対また来ます。」という高校生たち、お客様たち。みんなが大喜びの素敵な笑顔が見れたことも大満足。本当にありがとうございました〜〜〜!!!!風雅、ばんざ〜〜〜い。


さあ、高知市へもどって「木馬」です。お待ちしております。

写真提供/ KAZHAMA