minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

TReS沖縄初上陸!vol.2

2019年11月11日 | 
1日オフがあったので、昼からシアトルの友人ご夫妻と一緒に浜日鹿島へランチを食べに行く。

毎日、もちろんグルメのRIOが食べたい場所を探して美味しいものにありつけるのですが、時間がたっぷりあるこの日は島でランチして、泳ぐという計画。




古民家の「てぃらぶい」というお店で沖縄料理のランチを堪能。てぃらぶいというのは「日向ぼっこ」という意味だそう。






ちょっと曇っていたのですが、海水はそれほど冷たくなかったのでトシキは大喜びで泳いでおりました。

そのあと、コザにあるゲート通りというDeepな街を散策。仕立屋通り、Tatoo通りという感じで、やはりここはアメリカの基地の影響がもろにある場所で面白かったです。昼間は閑散としていましたが、きっと夜はすごいことになってるんだろうなあ。

友人たちと別れ、そのあと、初日のGrooveに来てくれた翁長みどりさんのお店へ。ここは「Punga Ponga」というブラジル料理を出す空間。翁長さんは12年もブラジルに住んでいたパーカッショニスト。前から少しは面識があったのですが、今回はこうやってご縁ができたのでたくさんおしゃべりもできて嬉しかった。

なにより、ブラジル音楽づけだった私たちが沖縄でこんなに本格的な美味しいフェジョアーダやポンデケージョ(チーズのパン)やらを食べれるなんて・・・本当に感激。こんなお店が東京にあったら毎日通ってしまうなw。





さらにみどりさんのお店ではブラジル音楽の貴重なビデオがたっくさんあるので、それを映画館のように流してくれて、楽器倉庫もふんだんにあるパーカッションを見せていただくという素晴らしい体験。リオは3匹の可愛い猫たちに夢中でしたがw。



帰ろうとしていると、そこに現れたのがセバスティアン・カプテインというオランダ出身のドラマー。なんと、彼は6年くらい沖縄に住んでいるのですが、みどりさんの店に来たのは初めてだと・・・。こんな偶然があるのかしらん。ということで、さっそく「明日空いていたら私たちのライブに飛び入りしませんか。」と2人を誘うと快く引き受けてくださいました。



超ラッキ〜〜〜な展開が。(つづく)




TReS沖縄初上陸!vol.1

2019年11月11日 | 
最後に沖縄に来たのは、RIOがたぶん、5歳くらいの時だ。「Miraglos」というCDをオフノートから出した頃だったと思う。21年ぶりになる。

あの時はまだ沖縄には電車が通っていなかった。だから、今回初めて見る「モノレール」にびっくり。浦島太郎状態だ。

結婚30周年と還暦祝いということも兼ねて、RIOがお祝いをしてあげるよ、と言ってくれたので今回の沖縄旅行ということになった。しかし、そこは私たちのことだから、せっかくならライブもやっちゃおう、と。だって、演奏しないとつまらないもんw。

沖縄在住の伝説のベーシスト、国仲勝男さんに声をかけると快く2本も仕事を取ってくださった。さらに熊本の「おくら」で出会った宮里さんというフォークシンガーの方が「沖縄行くなら私が紹介してあげます!」と言ってくださっていたのを思い出して相談したら、TReSの単独ライブを企画してくださった。

こうした方々のご尽力でライブが沖縄で3本もできることになったのであります。ありがたいことです。


到着した翌日、さっそく沖縄の売れっ子ベーシストでもあるガチャピンのお店、「Groove」でのライブ。国仲さんとの共演もずいぶん久しぶり。東京だといつもギターやウードなど持ってきて共演していたのですが、今回はエレクトリックベースのみ。





ベースのDUOから始まり、私と国仲さん、RIOと国仲さん、TReSのオリジナル、といろいろなバリエーションで演奏したのですが国仲さんのベース、あったかくて気持ちいいんです。人柄がそのままでる、というやつですね。

フリーが大好きなトランペットを吹く「そんちょう」というニックネームの男の子が「やっとトレスが沖縄で聞けました!」と大喜び。がちゃぴんがベースもアンプも貸してくれたおかげで、トシキも大助かり。さらに、客席には翁長みどりさんや、シアトルから友人ご夫妻がわざわざ駆けつけてくれました。本当に嬉しかったな〜!!

翌日はもう一本、国仲さんがとってくだっさった「コスモス」というお店。ここはジャズ好きなオーナーが病気で一時おやすみしていたお店らしいのですが、国仲さんが「少し良くなったんだったら、お店やったほうが良いよ。」と説得して再開されたよう。この日、ちょうどボクシングの世界タイトルマッチがある日で国仲さんが「沖縄の人はボクシング大好きだから客が入らないかも・・・」なんて心配していましたが、そんなの関係ない、というジャズの好きな方達が来てくださってほっとしましたw。





ここで、国仲さんとはお別れ。また来年1月に東京にいらっしゃって、私も参加させていただくギグが決まりました。1/15(水)国立かけこみ亭というところです。興味ある方はぜひお越しくださいね。

(まだまだつづく)








Itibere Orchestra Familia Japan! 終了。そして沖縄へ!

2019年11月04日 | ライブとミュージシャンたち
大好きなパスコアールの一派、イチベレ・ツァルギ bassさんの日本での大プロジェクトが11/3静岡県掛川市つま恋で開催されるイベントに出演することになり、急遽メンバーを募集していた。

偶然見かけて、しかも偶然その日は空いている!!ということでこれは神様が「お前も参加しなさい。」ということなんだな、と参加させていただくことになった。(というところまで前回のブログに書きました。)

イチベレさんが16日に来日して、翌日から顔合わせ、そしてリハーサルが本番前日まで12回。社会人もたくさんいたので、普段は7時から10時、土日は朝の9時から1時、とか3時までとか・・・。いやはや物凄い濃密な2週間を過ごさせていただきました。



サックス隊







最初に「ブラジル音楽をやるわけではありません。あなた方の一人一人の持っている音楽ルーツを前面に出しましょう。」ということだったのですが、いざソロをとろうとすると「ジャズではないんだ。もっとこうやってソロをとりなさい。」という明確なダメだし。音量も普段の1/10で吹かされるという今までにない経験・・・。

これでは自分の良さを全て否定されているんじゃないかとどんどん落ち込んだりしたのですが、優しいメンバーたちに励まされてなんとか毎日練習にくらいついていきました。

本番の3日前くらいにソロオーダーも発表。イチベレさんにあまり気に入られてないんじゃないかな。だからソロは1つか2つあればいいな、と予想していたのですが、ほとんどの曲のソロをいただくことになり、嬉しいけど緊張感が・・・。

さらに、11/1の東京最終日のリハーサルは全員が揃わないということもあって、ソロのパートだけを特に猛特訓。基本のコード、アルペジオ、使っていい音などをソリスト一人づつ丁寧に指導してくださり、さらにリズム隊のバッキングの練習も。これはかなり勉強になりました。

とはいえ、本番まであと2日。もっと早く教えて欲しかったヨ〜(苦笑)。てな訳で、あっという間に本番当日に。

本番は・・・・もう楽しむしかない。結局教わった半分も活かせず、納得いくソロが全くとれませんでしたが最後は2本吹きまでやってしまった(汗)。思い残すことはありませんw。









そして、演奏中にお客様たちの顔を見たら・・・なんと幸せそうな笑顔。もう最高に嬉しかったです。





イチベレさんもアジュ(息子)も奥様のマリアさんも大喜び。「素晴らしい!!本当に一つの家族だ。また来年もやろう!行きのバスの中で作った新曲もあるしねw。」と誓い合って彼らは翌日ブラジル、リオデジャネイロに帰って行きました。

イチベレさんと過ごした2週間。自分の音楽の原点を見つめ直す良い時間が過ごせました。宝物のような機会を与えてくださった彼らとフルーのスタッフのみなさん、ケペルさんに心から感謝です。そして、ともに過ごしてもうすっかり家族のように思える愛すべきメンバーたち。









一人一人個性的でチャーミングでブラジル愛が溢れている仲間たち。本当にありがとう!!!また来年再会できることを祈ってます。






帰りの駅のホームからメンバーにメッセージをくれました。AjuもトレスTシャツ着てくれた!


ステージの写真は友人の斎藤くんが撮ってくれました!感謝。


そして、いよいよ明日からTReSツアーです。沖縄、宮古島のみなさま、どうぞよろしくお願いします。