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【週刊】企業理念 Vol.255 ヒエン電工さまから学ぶ
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経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。
★今週の質問★
【我が社は、「本気のスイッチ」が入る環境を用意しているだろうか?】
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先日、感動経営コンサルタント 角田識之先生の
出版記念講演会に参加させていただいた。
本のタイトルは、
「覚悟」 二代目社長が「本気のスイッチ」を入れるとき。
http://tinyurl.com/ykcuzao
当日いただいた本には、角田先生の自筆で
「本気であれば今やることが必ずある」
と書かれていた。
今回は、本書の中で取り上げられていた
ヒエン電工さまから学ばせていただきます。
━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━
【経営理念】
参画する総ての人が幸福になることを真髄とする経営を推進する。
一、企業の永続繁栄のため、つねに高い目標を掲げ、心身の充実を図ること。
一、自他の幸福のため、働き甲斐のある職場をつくり、適正な評価と配分を行うこと。
一、人材を育成し、より良い影響をより多くの人に伝えること。
一、社会が必要とする製品提供のため、つねに技術の向上と革新をはかり、
顧客の信頼と満足を継続的に獲得すること。
(出所 http://www.hien.co.jp/company/principles.html 2010/03/14)
━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━
【学び】
○船舶用電線でトップシェアを誇っている。
○絶縁、被覆、撚り合せ、難燃など、
技術のベクトル和を複合技術として強みにしている。
○社長自らがリーダーとして推進する開発戦略会議を定期的に開催している。
○各事業部門毎に、営業チーム、製造チームを持つことで
製販一体体制を構築している。
○会社の中心には人がある、という考え方をしている。
できるだけ好きな仕事をやってほしいと考えている。
例えば何かのポストがあるとしたら、まず希望者に手を挙げてもらう。
あるいは、積極的に「こういうことをやってみたい」とアピールしてもらう。
その内容に近い仕事があれば、その人にやってもらおうということ。
【コメント】
<本気のスイッチがはいったとき>
ヒエン電工 取締役常務執行役員の山鳥剛裕氏は、
志の高い経営者との交流を通してやはり「企業は人なり」と
いうことに気付き「本気のスイッチ」が入ったそうです。
その人創りは、自分の役割という「覚悟」が新しい人と
風土を生み出したそうです。
本書に書かれていた山鳥氏の実践を拾い上げてみました。
□全員が共感できる夢を語る。
□我が社のあるべき理想の姿を熱く語る。
□現場の5Sは徹底して行う。
□各社員自らが本気のスイッチが入る環境を用意し
スイッチが入るのを忍耐強く待つ。
(無理やりスイッチを押すことはしない)
□「自分の子供が入りたい」と思える会社づくりをしようと語りかける。
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久しぶりに角田先生のご講演を拝聴した。
人本主義に基づき幸福を追求する経営思想と
先生の言霊から、「元気」をいただきました。
角田先生の講演を聞くたびに、
企業の目的、経営の目的について考えるさせられる。
この時期、売上・利益という「目標」が「目的」に
すり変わってしまっていることにドキっとさせられました。
┏━━━━━━━━━━ <今週の質問> ━━━━━━━━━━━━
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┃我が社は、「本気のスイッチ」が入る環境を用意しているだろうか?
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