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つれづれなるままに・・・雑感を

ポルトガル紀行:ブサコパレス

2014-08-13 22:56:22 | 旅日記
昨年12月以降、中断していたポルトガル紀行の続きです。
ポルトガル2日目は宮殿ホテルに宿泊しました。

(関連記事:日程KLM買ったものコンセルヴェイラ・デ・リスボア
エル・コルテ・イングレスオビドスファティマ

ファティマからバスで1時間半ほどでブサコ国立公園に
着きました。この一帯は古くから修道士たちが修行を
行なう神聖な土地で、17世紀にはローマ法王によって
女人禁制と定められていたそうです。修道士たちが植林して
いった広大な森には、楓や樫、糸杉など400種類もの木が
茂っていて、豊かな自然に恵まれたブサコは、ポルトガルを
代表する国立公園になっています。
このうっそうとした森の中に宮殿ホテルがあります。
ポルトガル最後の国王マヌエル2世がここを気に入り、狩猟の
ための今のホテルの基盤となる離宮を建てました。しかし
1907年に完成した直後に王制が廃止されたため、ほとんど
使われることはなかったそうです。


この後、リスボン・ジョロニモ修道院
でも見ることになるねじれ柱やレース
を思わせるような石の彫刻で飾られ
ています。これらの建築様式は、
ポルトガルでは広く見られるマヌエル
様式と呼ばれるものです。トマールに
ある大修道院やジェロニモ修道院を
築いたマヌエル1世に由来していて、
過剰なほどに装飾が施されたポルトガル独特の建築様式です。

壁にはアズレージョが



建物内部にもアズレージョがありました。
オビドスでも見ましたが、タイル芸術であるアズレージョは
ポルトガル滞在中、至るところで目にしました。
エントランスホールに入って1階にはナポレオン軍侵攻を防い
だブサコの戦い、2階へと通じる大階段にはポルトガルによる
セウタ攻略とインド攻略を描いたものでした。
大階段は窓から差し込む光がアズレーショに反射して、
ステンドグラスの模様が写っていました。



公園内にはいくつか散歩コースがあって、ホテルのフロントで地図がもらえます。
クルス・アルタという展望台までの散策コースでは標高541mの場所からブサコの森と
はるかコインブラまで見晴らすことができるそうです。
↓こんな感じでホテルや周辺の建物を眺められるのかな。           

クルス・アルタまで行ってみたかったのですが、朝食から出発までの時間では
到底行って帰ってこれないので、ホテル周辺を散策しました。
 



上のモザイクがあしらわれた建物やこちらの礼拝堂は
カルメル派修道院の頃の建築物のようです。
3色の石のモザイクはブサコ独自のものだそうです。
フロントでもらった地図を見ると小さな礼拝堂や庵が
いくつも点在していました。かつては修道士たちが
黙想したりしていたのでしょうか。散策コースを
ウェブで単語を翻訳したところによれば、“水の道、
遺物の森の道、自然遊歩道、聖なる道”といった
名前が付けられていました。












テラスでお茶を飲みながら、のんびりと
過ごしたり、散策したり。
何泊かするのが一番いいんでしょうけれど、
1泊だけなら、せめて早めにホテルに着いて、
ブサコの森を歩いてみないともったいないな
と思いました。








Palace Hotel Bussaco
Mata do Bussaco 3050-261
231 937 970
fax 231 930 509

コインブラとアヴェイロの間にあるメアリャーダMealhada駅から
タクシーで10分ほど
またはコインブラのバスターミナルから、ルーゾ経由ブサコ行きの
バスで約50分。バスはホテルの前で停車。
平日5便、土曜日2便、日・祝日は運休。
バスの時刻表はコインブラの観光案内所で貰えるようです。
コメント (2)
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