「ミレニアム3眠れる女と円卓の騎士」
最終章。
時間をかけてゆったり読んだ。
完結してしまうのがとても残念だったけれど、結末は少しがつかりだった。
何が?
そうなんだ。
予定通りの結末だったからかな?
一人の女が、とても信じられない境遇のなかで見事に生き抜いてしまう御伽話なんだよ。
でも、それが御伽話で終わらなかっただけなんだけれどね。
男で一番嫌いな奴は、恋愛関係になって別れなくてはならない状況を迎えるに至って。
友情を持ち出す輩。
ああ、愛してなんかいないんだ。
彼女の先の事も想像できないんだ。
女にとって恋がすべてじゃないし、愛が生き方じゃない。
でも生き抜くためには強さが必要なんだと思うよ。
だから、突き放す優しさがないとね。
ドロドロになってしか身に沁みない事柄がこの世間には溢れかえってる。
サランデルはそんな中で本当に信頼できる人間にめぐり合ってる。
にもかかわらず、なんでミカエルなんだ。
人間の信頼とは何かを彼は気づかない。
そして、いつものように屈託のない笑顔で、勝ち誇った笑顔で彼女の家を訪ねる。
呆れ果てた野郎だ。