確かに歳の所為かもしれない。
近頃は、数少ない気に入ったものにだけに囲まれて日々を過ごしていたい。
それが、手になじんだシャーペン一本だったりでもいいんだ。
ヘタな気遣いなどいらないし、したくもないし。
しかし、これがどうも、してしまうんだよ。
4~5人ぐらいで飲んでいて、一人だけ話の中に入ってこなかったりすると
つい、意味のない質問を投げかけたりしてしまう。
そして少し、笑顔を見せてくれたりすると、ちょっと嬉しかったりする。
でも、そんな盛り上げ方を尻目に彼への質問を取ってしまう無神経な奴もいたりする。
僕の気分のいい時だったら、別にどおってことはない。
軽く受け流す。
しかし、気分が悪いと・・・・もう最悪になる。
そんな日々がここ1か月は続いている。
事の発端はつまらぬ女の愚痴話。
上手く受け流していたはず・・・・
上手く決着がつくはず・・・・
なんて思っていた。
しかし、
ずる賢い奴は生き延びるんだ。どんな手を使ってもだ。
オンナは凄いイキモノだと改めて痛感した。
猫は家長が誰なのかを瞬時にかぎ分ける。
だから、大した役割も果たすことなく長い年月を生き延びてこれた。
絶妙なタイミングで媚びへつらう術を心得ている。
弱いイキモノだから・・・・生き延びる術は神様から与えられているのだ。
事の善悪などで推し量るものではないのだろう。
しかし、所詮、ひとは好き嫌いで判断する。
「あなたの言っている事は分かるが、気持ちは分からない」
すべての議論はそこから始まる。
しかし、僕はそんなことが好きではない。
むしろそんな人間が大嫌いなのだ。
ますます、友が減っていく。
ヘタな気遣いをしなくても良くなったからいいようなもの。
少し、気が滅入るんだ。
何かを失う・・・ということは。
それが大切なものでなかったとしてもね・・・