歳を重ねると楽しいとか賢くなるとか・・・・みんな戯言なんだよ。

感じるままに、赴くままに、流れて雲のごとし

怯えてばかりはいられない・・・ときにはこぶしを強く握りしめて。

2015-07-15 | 日記

いつも笑顔でにこにこ福笑いをしていれば幸せになれる・・・・。

がんばればいつかきっと・・・・苦労は報われる。

 

でも、きっとそんなことはありえないんだ。

不幸な人はより不幸になっていくし、

哀しみの人はより深く哀しみを背負うことになっていく・・・・

親も国も場所も選べぬままに僕たちは生まれてきたし、

生まれたいと願って生まれてきたわけではない。

 

大凡、意志のないまま、この世界に放り出されてしまったんだ。

周りの人たちは、生まれてしまった僕を喜び抱きしめカワイイと言い

笑顔だけを向けてくれただけなんだ。

 

それが「宿命」というものなんだ。

スタートの時から格差はあるし、差別などあたりまえなんだ。

 

だから、君を嫌いになってしまったって仕方がないのだろう。

ある日突然、君のすべてがイヤになってしまったんだ。

不思議なくらいに、顔も見たくなくなってしまったんだ。

なぜなんだろう?

そんなコトを考える日々が続いたけれどね。

答は見つからない。

 

君の笑顔の裏に潜む邪悪な考え方を感じてしまったのかもしれない。

それは、誰にも感じることのないものなんだろう。

でも、感じてしまったんだ。

 

 


懐かしい友は年上が如く・・・らしさが漂っていた。

2015-07-09 | 日記

正直に言えば。うらやましかった。

66歳になっているはず。

恥ずかしくて仕方がなかった。

いつまでたっても、背伸びばかりしている。

アグレッシブさに憧れている訳ではないけれど、行動的だと言われるのが自慢だった。

 

その実、何もしていない。忙しいフリだけが上手い。

そんなコトしていても何の意味もないんだ。

 

ムリせずあるがままのダラダラ感で夢中になれるものがあればそれでいいのに・・・

自分の足元すら良く見えていない。

そんな自分がたまらなくイヤだ。

 

でもそんなに自分をせめて見ても始まりはしない。

なにも始まりはしないんだ。

休日だと言うのに

疲れた。

明日考えよう。

 

 

 


再びリスペット・サランデル

2015-07-07 | 日記

「ミレニアム3眠れる女と円卓の騎士」

最終章。

時間をかけてゆったり読んだ。

完結してしまうのがとても残念だったけれど、結末は少しがつかりだった。

何が?

そうなんだ。

予定通りの結末だったからかな?

一人の女が、とても信じられない境遇のなかで見事に生き抜いてしまう御伽話なんだよ。

でも、それが御伽話で終わらなかっただけなんだけれどね。

男で一番嫌いな奴は、恋愛関係になって別れなくてはならない状況を迎えるに至って。

友情を持ち出す輩。

ああ、愛してなんかいないんだ。

彼女の先の事も想像できないんだ。

女にとって恋がすべてじゃないし、愛が生き方じゃない。

でも生き抜くためには強さが必要なんだと思うよ。

だから、突き放す優しさがないとね。

ドロドロになってしか身に沁みない事柄がこの世間には溢れかえってる。

サランデルはそんな中で本当に信頼できる人間にめぐり合ってる。

にもかかわらず、なんでミカエルなんだ。

人間の信頼とは何かを彼は気づかない。

そして、いつものように屈託のない笑顔で、勝ち誇った笑顔で彼女の家を訪ねる。

呆れ果てた野郎だ。


雨上がりの日曜日の朝には・・・・

2015-07-05 | 音楽

ひとしきり激しい雨の土曜日、久しぶりにバンドリハを終えて下北沢のもんじゃ焼き屋を出たのはちょうど午後の11時だった。

この町は相変わらず若者たちで溢れかえっていて、疲れはピークを過ぎて腰の痛みを堪えるにはあまりにも遅い時間。

タクシーを捕まえて帰ろうか・・・。

でも、そうはしなかった。

なぜか・・・・もう少し不甲斐ない自分をいじめておきたかったんだろう。

 

目覚めたのは午前9時、少し前。

相変わらずベッドから起き上がるのに苦労する。

痛みは生きている証。

いつものように心がそう叫んで、いつものように起きだす。

 

「耐える」という心にすっかり慣れてしまっていた僕は

甚だしく「寛容で寛大なヒト」であることのワケをどこの誰よりも上手に見つけ出してきた。

しかも、かなり上品に演じてきたようだ。

昨日のバンドリハーサルはそんな今までの自分とはかけ離れた演奏をしたような気がした。

なぜなら、今朝の目覚めがとても良かったからなんだ。

いままでの10曲のレパートリーをくまなく演奏して新曲2曲を練習し始めた時にその感覚が感じられた。

 

Like a Rolling stone

ボブ・ディランの秀逸曲。

ローリングストーンズヴァージョンで・・・なんてメンバー合意のもとに滑り出したリハ。

歌詞が覚えられずに四苦八苦だった。

でも、ギターを弾きながら不思議な感覚に襲われていたんだ。

それは、ミック・ジャガーでもなく、ボブ・ディランでもなく、

僕だったんだ。

歌詞の意味を深く理解している訳ではなかったけれど。

ボブ・ディランの言いたかったことが・・・そう、なんだか「腑に落ちた」んだ。

「気をつけなよ、絶好調の後には絶不調があってさ、よほどの周辺の人たちへの心配りがないとさ、

優しさがないとさ、傷つき惨めな気分を味わうことになるんだ・・・

でも、それが人間なんだ。

許してやりな。オマエもそんなにエライ人間じゃないんだからさ。

落ちてみてわかる事が沢山あるんだ。」

 

そんなことが体に沁みこみはじめて歌えるような気がしてきたんだ。

 

でも、昨夜は一行だって歌えなかった。

 

バンドというものは面白いものだ。

強く思えば、言葉がなくても伝わるものなんだ。

 

 


JJ展を見に行った…。

2015-07-02 | 日記
あの頃は何もかもが欲しくて仕方なかった。
目にするものが新しかった。
キラキラと輝いていて眩しかった。
そして僕の手の中には何もなかった。

でも、いま思うと
素敵なものが胸一杯に溢れていたんだ。

たった一冊の本の中にぎっしり詰まってた。
1行1行にいつかは手に入れるものが書かれ描かれていた。

僕は夢中だったんだ。あのころ。

そう貴方の生き方そのものに。

自分がナニを欲して止まないかを
考え続けた。

貴方の持っているものが欲しかったわけではなかった。
ただ、
早く歳をとりたかった。

貴方のように。

そうすれば全てが手に入ると思い込んでいたんだ。


そして、いま思うことは

貴方が教えてくれたことごとくが

僕を愉しませてくれている。

とても感謝している。


感謝なんて言葉は、全てが終わらないと言えないんだ。

こころからの感謝なんて言葉は…。