みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
心に留まった風景など
私の好きなことを綴っているブログです♪

三遊亭円朝 『怪談 牡丹燈籠』

2007年11月10日 | 本・マンガ
 先月歌舞伎座で見た『怪談 牡丹燈籠』の原作(落語の速記本)を読みました。観劇記はこちらをどうぞ。

 舞台で見ているので、読みやすかったです。お露と新三郎、お峰と伴蔵、お国と源次郎の3組の男女の愛憎劇(?!)とそれに絡んでくる主従関係。この3組が別々のようでいて、それぞれの事件に絡んでいる・・・。やはり幽霊よりも人間の欲や因縁というものの方が怖いと改めて思いました。
 10月の歌舞伎座では描かれなかった旗本飯島(お露の父親)の家来の孝助の仇討ち話は面白かったですし、原作を読んで本来のエンディング(?)にスッキリ納得できました。もちろん、歌舞伎座のあの演出(ラスト)はあれはあれでよいとは思いますが・・・。
 
 また10月の歌舞伎座バージョンも見たいですが、別のバージョンや落語の方も興味があります。

松井今朝子・文 『マンガ 歌舞伎入門』

2007年11月10日 | 本・マンガ
 松井今朝子さんの著書はずっと前に『仲蔵狂乱』を読んで、それ以来です。海老蔵(当時新之助)主演の2時間ドラマが放送されたんですよね・・・。それを見た後に読みました。最近いろいろ読みたいな~と思って書店をうろついていたところ、この文庫を見つけました。既に上下巻で発売されていたものを再構成したものです。歌舞伎にハマリはじめた頃、こういう「歌舞伎入門」といったものを読み漁っていました。今も、いろいろな入門書が出ていますが、今は図書館とか書店でパラっと立ち読み程度です(笑)これは面白そうだな~と思って買ってしまいました。

 『菅原伝授手習鑑』『仮名手本忠臣蔵』『義経千本桜』『妹背山婦女庭訓』『伽羅先代萩』『三人吉三』『四谷怪談』などの歌舞伎の名作のストーリーをピンポイントに抑えてマンガにしています。見たことがあるものが多いですが、まだ見たことがない作品はこういうお話なのね、と思いました。見たことがある作品も、改めてストーリーの復習(?)ができます。お話だけでなく、「豆知識」として、歌舞伎に出てくる動物(人が入っていたり)や舞台の仕掛けなども紹介されています。
 まだ歌舞伎を見たことがないけど興味はあるという人にも面白いと思いますし、既に歌舞伎ファンの方にもおすすめの本(マンガ)です。

 松井今朝子さんの本、他のも読んでみようと思います。