みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
心に留まった風景など
私の好きなことを綴っているブログです♪

もへろん 『ひこねの よいにゃんこの おはなし』

2007年11月19日 | 本・マンガ
 今、私がもっとも胸キュンしてしまうキャラ・・・ひこにゃんの絵本です。彦根城400年祭のマスコットとして活躍しているひこにゃんですが、白いにゃんこが、ひこにゃんになるまでのお話です。

 もう・・・ひこにゃん、かわいい~~!! こんな猫と暮らしたいです(笑)

 彦根藩主の井伊直孝がにわか雨で木の下で雨宿りしていた際、手招きしていた猫を見て近づいたところ、雨宿りしていた木に雷が落ちた・・・という招き猫の伝説。そして井伊家の赤備えの兜を被っているという、ただかわいいだけじゃない、ちゃんとしたエピソードに基づいているキャラなのです!!

 最近は毎日、某所でひこにゃん動画を見るのが日課となっています・・・。特にひこにゃん音頭にハマリまくっています(笑)ひこにゃん抜きにしても彦根城へ行ってみたいのですが・・・そう考えているうちにイベントが25日で終わってしまいます・・・
 
 ここからは、話題がこの本とは少し逸れますが、イベントが終了後の使用権をめぐっていろいろ問題があるようで・・・。せっかくこんなに人気になったのだから、ひこにゃん・・・消えないでほしいです・・・・。ひこにゃんがかわいそうなことにならないように願うばかりです。でも先日、彦根市の住民票も交付されたので・・・望みはあり?!

 絵本は11月15日に2冊目も発売されました。こちらもチェックせねば!!

技能五輪国際大会・その2

2007年11月19日 | アート・イベント
 その1はこちらから。今後も少しずつアップしていきます・・・。その2では美容部門などをご紹介・・・。上の画像は、これらを使って競技を行うという頭部マネキンです。当たり前だけどボサボサ・・・。決められたカットを競うものや、各自の染色技術やヘアアレンジを競うものなどいろいろあるみたいです。



 会場はこのような感じ。とても大きい美容院という感じです。美容師さんの皆さんもモデルさんみたいな人が多くて・・・。審査員の方たちも、ものすごくおしゃれな人ばかりでした!!!


 
 UKはパンクという感じ?棒状?ドレッド?のひげが・・・(笑)



 最終日には、女性のものもたくさんできあがっていました。ヘアアレンジが面白いです。



 洋裁です。



 看護部門というものもありました。車椅子に乗った患者役の方の目にあわせて会話。もちろん通訳つきです。
 

 <その3に続く。>

技能五輪国際大会・その1

2007年11月18日 | アート・イベント
 世界各国の23歳以下の青年技能者が一同に会し、技能を競うという技能五輪が静岡県内で11月15日から18日まで開催されました。会場が私の地元なので見学に行ってきました。この大会の準備段階のところで少し関わっていたので、そういう意味でも楽しみにしていました。が、どんなことをやる五輪なの?と疑問でしたが・・・。予想以上に楽しくお勉強になった4日間でした!!!
 板金、タイル張り、配管や美容関係、フラワーアレンジメント、造園、などさまざまな競技がありました。また、おもてなしイベントもあったり、協賛企業のブースや世界各国の観光PRブース、そして日本の技を紹介するところもあったりして予想以上の盛り上がりでした。

 16日には皇太子殿下も会場にご視察にいらっしゃいました。私もちゃっかりお出迎えに。(もちろん沿道に、です。)しっかり拝見できました!!雅な笑顔でした!!
 



 会場はまるでディ●ニーランドのような人ごみでした。学校の授業として見学に来ていたり、外国からのお客様が大勢いらっしゃっていました。このように富士山も見えるので、外国の方は喜んでくださったでしょうか?!(外国だけじゃなくて、国内の遠方からいらした方もですが・・・)



 自動車板金です。



 配管です。

 まだ、こういったものは何となくでも何を作っているのか素人でも分かりますが・・・・。メカニカル関係のものなど・・・・ちんぷんかんぷんでした(苦笑)きっと専門知識がある方が見れば面白いのだと思いますが・・・。


<その2に続く>

ドッペルゲンガー探偵局

2007年11月18日 | 占い&お遊び&バトン
kokeobasanさんのブログで教えていただきました。自分の分身のことがこちらのドッペルゲンガー探偵局で分かるらしいです。

以下、結果を引用・・・

<ドッペルゲンガー探偵局・調査報告>


 みゆみゆさんの分身は、現在、サハラ砂漠でオアシスを求めてさまよっています。

 あなたはたぶん覚えていないでしょうが、ちょうど1年前、あなたは寝ている時に、偶然、谷啓さんのガチョーンのポーズをとったのです。それは、まさに分身を生み出す魔法の寝相でした。その結果、あなたの分身が生まれてしまったのです。

 あなたの分身は、しばらくの間、近所の薬屋で新薬の人体実験のバイトをしていましたが、その後、「シューマイみゆみゆ」と名前を変え、バナナのたたき売りの修行のために、中国へ行き、現地の魚屋で刺身盛り合わせを作るバイトをして生活費を稼ぎながら、修行を続けていました。

 しかし、その後、夜尿症にかかったことがきっかけで人生観が変わり、半年前に「マーガレットみゆみゆ」に改名して、現在はサハラ砂漠でオアシスを求めてさまよっています。そして、区議会議員に立候補しようと思っています。 時には、ウェディングドレスのかっこうをして、ロールスロイスに乗って遊んでいます。

 そんな彼女にも悩みがあります。それは、上の部屋がフラメンコ教室なので、カスタネットの音がうるさくてたまらないことです。

 現在は、分身の方が、あなたより、4%幸せに暮らしています。

 あなたの分身の異性の友達の数・・・16人

 彼女から、あなたへのメッセージ
「近くの松の湯がとうとう廃業してしまいました。自宅に風呂がないので、とても困っています。これからは片道30分かけて、隣町の梅の湯へ行くしかありません。」


--------------------------------------------------------------------------------
 あなたの分身を見つけるまでに、202日かかりました。またのご依頼をお待ちしております。ありがとうございました。


もともと根拠レスのへなちゃこ占いですから、
変な結果が出ても笑って許してくださいね。

<以上、引用終わり。>

 分身さん・・・すごい人生ですね(笑)オアシスにつけるといいね(笑)

久々のお稽古

2007年11月18日 | お稽古
 今日は久しぶりのお稽古です。先月はお休みしてしまったので・・・・。今日も昨日に引き続き、体調がイマイチですがなんとか乗り切りました。薬と昨日の羽衣効果(?)で。相変わらずいまだに「雲雀山」でございます・・・。
 今日は、もうだめだめでした。自分でも何で?っていうくらいのミスを・・・。結局だめっていうことなんでしょうね。

 次回からは男舞の曲に入ります。また一歩前進しました。がんばります。

 今日は、他の人のお稽古を聞きながら「清経」ってやはりよい曲だな~と思ったりしました・・・。少しのブランクがあった分、自分の能や稽古に対するテンションが少し下がり気味でしたが、昨日のすばらしい舞台や今日の久々の稽古で、やる気でてきました!!!!がんばるぞ!!

MOA美術館定期演能会 『羽衣』

2007年11月17日 | 能・狂言
 久々に能楽堂へ。私の好きな能楽師の関根祥人師が私の大好きな『羽衣』のシテをなさるということで、ずっと行きたいと思っていたのですが、スケジュールが分からなくて、先月末やっとチケットを予約しました。本当、行ってよかったです!!

 まず能楽講座が15分ほどありました。ここの演能会は毎回こういった講座があります。今日は小書きについてのお話でした。今日の曲『羽衣』は小書「和合之舞」ですので、その他の小書についても含めてのお話がありましたので、よかったです。『羽衣』は何回か見ていますが、「和合之舞」は初見です。

仕舞 『通小町』 『天鼓』 

 そういえば『通小町』は一度も見たことがないので、どこの部分かはまったく分かりませんでした(^^;。深草少将の小野小町に百夜通いをしたというお話ですよね。帰宅して調べましたら、深草少将が百夜通いの様子を見せて成仏する場面だそうです。もうちょっと分かってみていれば面白かっただろうな・・・と思いました(^^;。

 『通小町』シテ:関根祥六  『天鼓』シテ:関根知孝
 地謡:武田祥照、岡庭祥大、高梨良一、藤波時昭
 

大蔵流 狂言 『長光』

 面白かったです!!前にロッテのアイスのCMにも出ていた大蔵基誠さんが太刀を奪われてしまう道通りの者の役でした。見ながら歌舞伎の『太刀盗人』ってこれを元にもしているのでしょうか?と思いました。すっぱが目代に呼ばれたときの返事がとぼけている感じで面白かったです。

シテ(すっぱ)大蔵彌太郎、アド(道通りの者)大蔵元誠、アド(目代)大蔵千太郎

観世流 能 『羽衣』 和合之舞
 和合之舞という小書がつくと、序之舞からいきなり破之舞に入る、天冠が鳳凰、羽衣は作り物にではなく橋がかりの松にかける・・・など演出が変化します。『羽衣』は大好きな曲です。ご当地ソング(笑)だからというのもありますが、分かりやすいし、装束や詞章が美しいですし、とても素敵な曲だと思います。
 後見が持ってきた羽衣は一の松の上にかけられます。こういうのもまたよいものですね。そういえば、一度だけ三保の松原の薪能に行きましたが・・・雨天のために現地で見られなかったんですよねぇ・・・。それ以来行ってませんが・・・(笑)
 
 さて、祥人師の羽衣はとても素敵でした。第一声の「のうのう~」から私は心躍っておりました(笑)羽衣を纏ってからは、もう「きれい~!!」と何度も思いました。序之舞から破之舞に変わったところはテンポがガラっと変わります。破之舞が終わるときの天女の動きも素敵すぎます。天上へ帰らないで、ずっと舞ってほしい・・・・とさえ思ってしまいました・・・。キリでは私、涙滲んでいました・・・。とってもよかったです!!!

シテ:関根祥人 ワキ:宝生欣也 ワキツレ:梅村昌功、御厨誠吾
笛:中谷明 小鼓:観世新九郎 大鼓:大倉三忠 太鼓:観世元伯 
地謡:関根祥六、関根知孝、高梨良一、藤波時昭、
   岡庭祥大、斉藤剛、高梨万里、渡辺洋子


 今日は久々にお能を楽しめました。もっと見たいです・・・お能・・・・。ちなみに帰りは偶然、嬉しい出来事が!!もう、最高でした!!

サーカス展 ~解き放たれたイメージ~

2007年11月17日 | アート・イベント
 17日、熱海MOA美術館へお能を見に行きました。本来の予定ならば仕事の関係で開演間際に到着予定が予定変更により、早く着くことができ余裕ができたので美術鑑賞してきました。お能のチケットで美術館も見られます。

 「サーカス」をテーマにした展覧会で、いつもとは違って展示場も星などで装飾されポップな感じになっていました。シャガール、マティス、ピカソ、ビュッフェなどの画家たちの絵が一同に・・・ですが、ひたすら「サーカス」!!なので、こんなにあるものなのか・・・と思いました。ビュッフェ美術館は何度か訪れたのでビュッフェの自画像ピエロなどは、もうおなじみといったところでしょうか。
 楽しいけれど、どこか不思議な感じのするサーカス。これだけ多くの画家たちが題材にするサーカスはやはりそれだけ魅力があるのでしょうか・・・。


 なんだかサーカスに行きたくなってしまいました。小学生のころに行ったきりですが・・・・。ちょうど今、地元にサーカスが来ているので、行ってみようかしら

 そして能楽堂開場まで庭園をブラブラ・・・

 敷地内には日本庭園も。ところどころ色づいていました。きれいです



 こんなところでお茶をいただけるようですが、今日は眺めるのみ。梅の季節にまたここへ来たいな・・・。


味方玄 『能へのいざない』

2007年11月16日 | 本・マンガ
 「能役者が伝える能の見方」というサブタイトルがついています。能の入門書は結構ありますが、今まで読んだ中で一番面白かったといってもよいでしょう。能に興味がある初心者から愛好者の方も楽しく読めるのではないでしょうか?!

 能の公演(曲は『松風』)の公演の始めから終わりまでの流れ疑似体験できます。あと、面白いなと思ったのが世阿弥が書き記した伝書『二曲三体人形図』から学ぶ能の動きというところ。たとえば「女体」「天女舞」などの絵と写真とか比較されているのが面白かったです。

 あと、「閑話休題」のお話が面白かったです。小学校の時に作ったお手製の面のことなどなど・・・。

 写真がとても素敵なので、それを眺めているだけでも楽しいです。図書館で借りてきたのですが、購入を検討しています(笑)

辛いですね

2007年11月16日 | 雑感~ひとりごと
 やはり噂どおりだったのか・・・・とこちらの記事を読んで思いました。

 退団したかしないか分からない状態よりはよいのかもしれないのだけれど・・・。話題にされている石丸さん、保坂さん、Mさんは私が四季で好きな役者さんだっただけに・・・・。読んでいて辛くなりました。

 MさんのHPを見ると年内活動停止となっています。これから石丸さんや保坂さんが、どういう方向へ進むか分かりませんが、また舞台でご活躍されることを願っています。どうせこの文章だって、A氏視点でしょうから・・・・。

またまた・・・偶然か?!

2007年11月16日 | 雑感~ひとりごと
 先日、こんなことがあったというのは記事にしましたが・・・・。そのことで調子にのってまたまたやってしまいました(笑)

 今日(15日)から地元で「技能五輪」というイベントが行われています。近くで行われているので行ってきました。世界各国から来た方たちが、いろいろな技能を競い合うイベントです。板金や配管や自動車工から園芸、美容などなど・・・いろいろな競技があります。そのほかイベントもあって、おもしろいです。このことはまたいずれまとめて記事にするとして・・・・今日は関連イベントについでのお話を。

 地元の(日本の)石工や木工を紹介したり体験できるコーナーがありました。そこの石工ブースに、石の重さ当てクイズがあったので、かぼちゃのこともあったし調子に乗って挑戦してみました。

 重かったですが、持ってみて・・・うーん・・・・。30キロはあるなぁ・・・。でもゾロ目で33、3って書いちゃえ~!と用紙に33,3キロと予想した重さを書いて応募しました。応募して引き換えに番号の札をもらいました。
 
 結果発表を見たら、私の番号が一等賞!!!

 もうびっくりです!!!100グラム違いだったそうで・・・。石材組合のおじさんたちに「俺たちでも当てられないよ!!」と、ほめられました・・・。

 一等賞の賞品で、石のふくろうの置物(画像)を貰いましたうれしいです!!!ぴったりだったらまた別の置物だったらしいですが。

 周りのみんなには「そんな才能が?」とか「人間秤」「変なところに運を使う。」とか「宝くじ買えば?」とか言われます・・・・。重さあて・・・私はおそらく経験上の勘かと思っていますが・・・・。しかも細かいところは適当だし2度目のまぐれかと思います(笑)また、重さ当てクイズがあったら懲りずに挑戦するかもしれません(笑)

二ノ宮知子 『のだめカンタービレ(19)』

2007年11月15日 | 本・マンガ
 新刊発売日に買いました!!19巻では久々に峰君や清良が登場!!久々のあのノリが!!!笑っちゃうシーンがけっこうありました!!それにこんなにのだめにやさしくしているというか、のだめラブ(笑)な千秋様初めて見たかも?!?!

 内容のほうも、アパルトマンの住人それぞれのコンクールの結果や進路といった部分も気になるところ・・・・。

 ところでのだめお正月スペシャル特番ですが・・・。パリ編放送ならキャストどうするのかな?と思っていましたら・・・・。ウエンツが日本アニメおたくのフランス人学生の役で、ベッキーがターニャだそうで・・・・。ベッキーがターニャ(ロシア人)・・・なんか違う気もするけど、二人とも・・・・竹中直人のシュトレーゼマンよりは見た目は外国人ですが・・・・・。ま、他に思い浮かぶ人たちもいないですしねぇ。でもまた久々にのだめがテレビで見られると思うと、特番ドラマが楽しみです。

田村裕 『ホームレス中学生』

2007年11月15日 | 本・マンガ
 私はあまりタレント本には興味ないんですが、読んでみました。今、話題ですよね。麒麟の公園に住んでいたほうの人という認識です(笑)
 
 この人、私と大して歳が変わらないのに、こんなに苦労していた人がいるんだ・・・と思ってしまいました。もっとも苦労度からいえば、戦争中とか戦後まもなく・・・・の時代を生き抜いてきた方たちのほうがもっと苦労しているんでしょうが。前向きだし、高校卒業に関しても、こんな風に思って卒業していく高校生は皆無に等しいのでは・・・と思いました。
 小学校5年で母親を亡くし、中学2年で家を無くした田村少年。貧乏話は確かに大変だけど、それを笑いに変えていて、ある意味すごいと思いました。近所の人や兄弟で支えあったり、がんばって生き抜く姿は読んでいて涙が出るところも。特にお母さんへの思いがつづられているところとか・・・。

 普通だったら突然「解散!」と言って自分たちを捨てた父親を恨むとかしそうだけど、父親に親孝行したいという彼。この境遇の中、こういうことを思える人ってそうそういないと思います。

colemanペットボトルカバー

2007年11月14日 | 素敵なモノ&おまけ
 今、コカコーラ社のホットのペットボトル商品にcolemanのコーデュロイのペットボトルカバー(巾着としても利用可ですよね。)がおまけについています。8色あるらしいです。あまり見かけないのですが・・・・。

 colemanといえばランタンなどアウトドアグッズで有名ですが、今日はグレーのを手に入れたので、アウトドア好きの父親にあげました。リール入れにするそうです。

吉例顔見世大歌舞伎 夜の部

2007年11月14日 | 歌舞伎
 夜の部は幕見しようかなと思っていたのですが、昼の部の前に当日券売り場に行ったら3階席があったので当日券を入手してしまいました(笑)昼の部が終って外に出たら幕見はかなり行列だったので正解だったかも?!夜の部のお目当ては『九段目』と『土蜘』です。

一・『宮島のだんまり』
 「だんまり」という、歌舞伎独特の様式美を見せる一幕です。前に時蔵さんの傾城浮舟太夫を見ました。舞台のあちらこちらに平家物語にちなんだ人物たちがいるのであちらこちら見るのが大変です(笑)芝のぶさんの赤姫姿がかわいいです。個人的には白拍子姿って好きなので、高麗蔵さんの祇王も目で追っていました。錦之助さんもかっこよかった!!あと清盛の歌六さんも、昼の部に引き続きよいな~と思ってしまいました。
 福助さんの浮舟太夫がスッポンからドロドロ出てくるところはかっこよかったです!!傾城六方もひたすらかっこよかったですが、3階席からは途中からはまったく見えませんので、ひたすら影を見て想像するばかり(苦笑)

二・『仮名手本忠臣蔵 九段目 山科閑居』
 今年2月の忠臣蔵の通しでは九段目は上演されませんでした。私が以前見た時は仁左衛門さんが本蔵、玉三郎さんが戸無瀬で全員初役という舞台でした。今回はそれ以来の九段目観劇となります。芝翫さんの戸無瀬、幸四郎さんの本蔵、吉右衛門さんの九段目の由良之助が初役というのが意外です。
 前半は本蔵妻の戸無瀬と由良之助妻のお石との女同士のやりとりがメインです。小浪と力弥を添わせたい母親と、力弥にどうしても逢いたい小浪。小浪の菊之助さんは可愛い白無垢姿です。一途に力弥を思う姿はかわいらしくも切ないです。縁談を断られて戸無瀬と死ぬ覚悟をするところなどは、縁談を断ったり引き出物として本蔵の首を要求するお石の腹が分かっていても泣けてきます。血が繋がっていない戸無瀬と小浪ですが、本当の母娘以上の繋がりというものがあるような気がします。魁春さんのお石も凛とした武士の妻という感じが良かったです。

 虚無僧姿の本蔵が現れてからまたがらりと物語は変わっていきます。今年の2月の通しを見たので、本蔵の苦悩が前回より、よく分かりました。本蔵の幸四郎さんと由良之助の吉右衛門さんの組み合わせはなんとも豪華です。吉右衛門さんの由良之助は今年3回目です。私の中では由良之助といえば吉右衛門さんという図式はもう固定されてしまいそうです(笑)
 主な役者さんたちが初役とは思えないくらいのたっぷりとした一幕でした。

三・新古劇十種の内 『土蜘』
 実は歌舞伎でもお能の方でも見たことなく、『土蜘』自体初見になります。富十郎さんの頼光の太刀持ち役の鷹之資君はお父さんにそっくりな顔と、そして堂々とした舞台姿はとても立派でした。菊之助さんの胡蝶も美しく、舞もとても素敵でした。
 さて、菊五郎さんの僧智籌ですが、このような凄みのある菊五郎さんを見るのは初めてで引き込まれてしまいました。そして智籌が花道から本舞台へ移動するときにハプニングが・・・・。
 なんと地震!!
 震度2でしたが、なんせ歌舞伎座・・・・なんせ3階席・・・・。揺れが収まってからも、若干揺れていたので・・・・びっくりよりも不安が(爆)そして舞台を見ると、ちゃんとしている鷹之資君・・・。立派です・・・・。
 智籌が本性を現して引っ込むと、仁左衛門さんと梅玉さんの番卒が登場します。ご馳走ですね。玉太郎君もかわいいです。

 さて、土蜘退治の場面はとても迫力あって「かっこいい!!」と何度も思いました。見てよかった!と思いました。糸を撒くのもこの演目の見せ場なんですが、後見さんがササッときれいに片付けているのも印象的でした。

 曲自体もストーリー性やエンターテイメント性に富んでいるし、よいですね。これはお能のほうも見たいです。(なかなか機会がなくて・・・・)

四・『三人吉三巴白浪』 大川端庚申塚の場
 松緑さんの和尚、染五郎さんのお坊、孝太郎さんのお嬢の三人吉三です。大川端の一幕だけです。ちょっと物足りない感じはありましたが、このメンバーだったら確かにこの配役かなと・・・。孝太郎さんのこういう役は初めて見ます。スッキリした染五郎さんにはお坊にぴったりですし、松緑さんの和尚も今後が楽しみではないでしょうか?!
 
(11月11日観劇)

 さすがに一日中歌舞伎座に篭っているのは疲れましたが、充実した1日を過ごせました。できることなら五郎蔵をもう一度見たいですが、もう無理だなぁ・・・。