肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

ソバルディ服用患者様向け情報 ネットで公開されていましたー

2015年05月31日 | C型肝炎ウイルスの治療

←大きくみたい方はこちら
服薬道八四次ってなかなか楽しい気持ちになれるグッズが作られています。いろんな知恵を出し合ったのがわかりますねえ。
患者向けページからのコピペです。是非ホームページもみてみてくださいね。
本物は薬を処方してもらったらもらえるようになりますので、ちょっとつないでこんな感じってのを作ってみました。


「服薬道八十四次」を ともに歩むために

https://www.sovaldi.jp/pt/support/fukuyakudo/hachijuyontsugi
ソバルディ・リバビリン併用療法(以下、ソバルディ治療と略します)は、C型肝炎ウイルスが増えるのを抑え、体の中からウイルスを排除することを目的にしています。その効果を得るためには、3ヵ月(12週間、84日)の間、毎日お薬を飲むことが何よりも大切です。
ですが、「3ヵ月間、毎日お薬を飲むなんて・・・」と不安に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな患者様のために、3ヵ月間のソバルディ治療を旅路になぞらえた服薬サポートプログラム「服薬道八十四次」をご用意いたしました。このプログラムには、患者様に最後までお薬を飲み続けていただくための、3つのサポートがございます。

ぜひこのプログラムへご登録いただき、ご活用ください。このプログラムが患者様の治療の旅の「おとも」となれば幸いです。

ギリアドの「ハーボニー」了承、来月末にも承認 医薬品第二部会 いよいよです C型肝炎1型用

2015年05月29日 | C型肝炎ウイルスの治療

miyaさんのページから情報ゲットです。是非miyaさんのページ見てみてくださいねえ。

ギリアドの「ハーボニー」了承、来月末にも承認 医薬品第二部会( 5月28日 22:34 )
薬事・食品衛生審議会 医薬品第二部会
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000085118.html
日 時 平成27 年5月28 日(木)17:00~19:00
議題 (抜粋)
議題3 医薬品ハーボニー配合錠の生物由来製品及び特定生物由来製品の指定の 要否、製造販売承認の可否、再審査期間の指定並びに毒薬又は劇薬の指定 の要否について


ミクスonline

https://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/51631/Default.aspx
薬食審・第二部会 ジェノタイプ1型C肝薬ハーボニーの承認了承 ソホスブビルとレジパスビル配合(公開日時 2015/05/29 03:52)
-----------
【勝手な日程予測 】
毎年だいたいこんな感じで行っているのでそうそうずれないとは思います。(Kawanishi追記)
6月 : 承認認可
8月/?? : 中医協にて薬価決定
数日後の8月の暑い盛りを過ぎた頃?? : 戦略会議で助成について決まる
数日後(ここ数年8月下旬か9月初だが、報道で8月下旬らしい) : 薬価収載
8/?? : 発売

写真はハーボニーと畑準備したところこれからって意味を込めて

限度額適用認定証交付申請書類を書きました Yukettaさんのページとmiyaさんからの追記

2015年05月26日 | C型肝炎ウイルスの治療
実際に書類を書いてみた患者さんのブログからのコピペです。とても参考になります。
ネットからできるか他はこの方法で、印刷などの方法が難しい方は直接窓口でかけるので、電話をまずはして相談してみてくださいね。
以下、Yukettaさんのページのコピペですー。

限度額適用認定証交付申請書類を書きました。
本日の流れ
会社の健康保険組合に電話(健康保険証に書いてある電話番号)

電話口の優しい声の女性に、会社の健康保険組合のWEBサイトを教えてもらう

サイトを開き、さらに申請書類一覧のページを開く

健康保険 限度額適用認定証交付申請書類をプリントアウト

必要事項を記入(すっごくカンタン)

組合の住所を書いた封筒に入れ、郵便局へ。
用紙はとてもシンプルでした。

通院に◯しましたよ!

我が家はちょっと複雑なことになっているので、書き方を間違えているかもしれませんが、それでもまだ時間があるから、とりあえず提出しておこう…今は、そんな軽い気持ちです。

捕捉
こちらにも厚生労働省の限度額認定証の紹介ページを貼っておきます。(くどかったかナ)

「高額な外来診療を受ける皆さまへ」厚労省

miyaさんから貴重な情報追記しておきますー。

先生、いつもありがとうございます。
気付いていることを補足させてください。私は、自身、家族、友人の代理で、違う機関で何度か経験があるので。

協会けんぽの場合は申請月から最長1年。

国保の場合は、前年の所得額が保険関係に反映され、限度額の認定に反映されるのが6、7月なので、7月ごろに一旦区切られるのだと思います。
よって、(7月まで他の治療で必要な場合は別として) ハーボニー治療予定の人は、事務係と自分自身の双方とも二度手間にすることはありませんので、ハーボニーの認可・発売時期見込みでは、8月に認定証を入手すれば大丈夫と思います。健保関係の事務は月の初めと末ごろが比較的混むようですので、時間に余裕を持ってお出かけください。

健保組合の場合は有効期間半年の所も結構あるようですが、組合に確認してください。確認事項は、その他、院外処方の取り扱い方、付加給付がある場合、公費助成(肝炎助成)が後日承認された時の扱い等々、組合の場合はそれぞれで違うようです。

限度額適用認定証というのは、その名の通り、その人の高額療養費の自己負担の限度額がどの区分なのか「認定」して、病院で、「この人はこの区分で扱ってくださいー」と通知する証書なので、事務作業的にはそう大変なことではないと思いますが、窓口が混むと、多少時間がかかるかもしれません。

なお、高額療養費は世帯合算出来る場合がありますので、合算が自己申告制の場合は、後日の申告し忘れにご注意ください。

また、ソバルディでは入院で開始するケースもあるようですので、ハーボニーも、通常は外来で開始できると思いますが、入院が必要なのか、念のため、ご自分の治療方法を主治医に確認してしてからの方がいいと思います。

留意事項はたくさんあって、書ききれないので、ご自分の場合を確認して、準備で疲れないよう(笑)、進めましょうね。
手続きする当方は一つのケースですが、受ける先方は、たくさんのケースがあるので、何をどうしたいのか明確に伝えて、みんなで気持ちよく準備できますように。

先生、長々と失礼しました~。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/kougaku_gairai/

ソバルデイにむけて 本格的な準備が始まりました

2015年05月26日 | C型肝炎ウイルスの治療
 
いよいよ、C型肝炎のセロタイプ2型の方むけの新しい薬であるソバルデイが発売になりました。発売が決まって患者さんへの説明を続けています。自己負担で保険診療で3割負担が4週間で50万必要になるという話ですぐ治療しますと言える方はいませんが、助成がきてからお金がかからない状態になってからと希望される方も少ないですね。少しでも早い方がいいですよねと高額療養費を検討して6月初めには開始したいですという方が多いです。それだけ待っていたということになりますね。一人でも多くの人が少しでも早くウイルスフリーになってくれたらと願います。
写真は層雲峡の新緑です。

ソバルディとコペガスの12週分について 費用について 高額療養費「限度額適用認定証」の活用も

2015年05月23日 | C型肝炎ウイルスの治療
 
 
いよいよ、C型肝炎の2型の方の飲み薬での治療がはじまります。5月25日から使える予定とのことでした。助成が活用できるまでには3ヶ月くらいかかっていますので、少しでも早くはじめたい方は、高額療養費などの制度の活用を検討して下さい。少しでも立て替える金額を減らしたいかたについてはこの制度で助かる方も多いので。。。2015.5.21
miyaさんからのアドバイスありがとうございます。この方がわかりやすいですね。追記2015.5.23
外来でも高額療養費の「限度額適用認定証」を使えるということをご存じ無い方が多いので、限度額適用認定証を治療開始時までに入手し病院窓口に提示されるようしてください。そうで無いと、結局、後からの償還の扱いになってしまいます。
「高額な外来診療を受ける皆さまへ」厚労省
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/kougaku_gairai/

実際の薬の量については
ソバルディ錠400mgが1日1錠毎日、コペガスが1日3~5錠を体重に応じて毎日内服する形になります。
体重        1日投与量 朝食後 夕食後
60kg以下      600mg   200mg  400mg
60kgを超え80kg以下 800mg   400mg  400mg
80kgを超える    1,000mg  400mg  600mg
もちろん患者さんの状態に応じてこの量とはならない場合があります。それはその方にあった量になるので調整はよいことですから普通量がいちばんいいという勘違いはしないようにして下さいね。
コペガスはリバビリンなので、貧血や皮疹などの副作用がありますが、インターフェロンを併用しているときよりは出方がかなり少ないことがわかっています。それでもないわけではないので副作用に気を付けながら(量の変更や副作用への薬を検討)継続します。

12週間内服した際の費用は
コペガス錠200mgを1日3錠飲む方は、12週で539万20円  1割負担の方なら53万2円 3割負担の方なら161万7006円
コペガス錠200mgを1日4錠飲む方は、12週で545万6312円 1割負担の方なら54万5631円 3割負担の方なら163万6894円
コペガス錠200mgを1日5錠飲む方は、12週で552万2605円 1割負担の方なら55万2261円 3割負担の方なら165万6782円
かかります。
保険の適用で1割から3割を負担することになりますが、それでも28日単位ので処方になるので、この3分の1
1回の処方での薬代は、1割負担の方なら
コペガス錠200mgを1日3錠飲む方は、28日で179万6673円 1割負担の方なら17万9667円 3割負担の方なら53万9002円
コペガス錠200mgを1日4錠飲む方は、28日で181万8771円 1割負担の方なら18万1877円 3割負担の方なら54万5631円
コペガス錠200mgを1日5錠飲む方は、28日で184万868円 1割負担の方なら18万4087円 3割負担の方なら55万2261円

どちらにしても大変高額です。助成制度が適応されてからと言う方は3ヶ月くらい待たなくてはならないので、少しでも早く治療をしたい方については高額療養費の制度を活用して下さいと話しています。保険の種類によって方法が変わりますので、確認の上手続きをしてできるだけ早く薬を始めることができるように出来たらと思います。それでも高額になるので難しい方は遅くても8月頃には助成を使えるようになるのでその準備に入ってくれたらと思います。

高額療養費制度を利用される皆さまへ 厚労省のページです写真もその一部を引用しました
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/juuyou/kougakuiryou/index.html?utm_source=echofon

C型肝炎新薬に助成 患者負担、月1万から2万円 道新2015.5.19記事

2015年05月19日 | C型肝炎ウイルスの治療
 
C型肝炎新薬が医療費助成対象に 月の患者負担1万~2万円
05/18 17:45

 厚生労働省は18日、C型肝炎の新しい飲み薬「ソバルディ」(一般名ソホスブビル)による治療を、医療費助成制度の対象とすることを決めた。1錠(1日分)約6万円で12週間服用するが、助成により患者の月額の自己負担は1万~2万円となる。重い副作用を伴うことがある従来の注射薬が不要となり、治療期間の短縮と高い治療効果が期待されている。
 ソバルディは米製薬会社「ギリアド・サイエンシズ」が開発。C型肝炎患者の2~3割を占める「2型」と呼ばれる遺伝子型が対象で、慢性肝炎と初期の肝硬変の患者への効果が認められている。

ソバルデイ薬価決定 C型肝炎セログループ2型の方の治療薬 2015.5.13薬価収載承認

2015年05月15日 | C型肝炎ウイルスの治療
 
C型肝炎新薬の保険適用承認 2015.5.14道新夕刊より
 中央社会保険医療協議会にて2015年5月13日、新しい作用機序のC型慢性肝炎治療薬であるソホスブビル(商品名ソバルディ)の薬価収載を承認しました。薬価はテラプレビル(テラビック)、ペグインターフェロン アルファ2b(ペグイントロン)、リバビリン(レベトール)の1日薬価を基に決めらているそうで、400mg錠が6万1799.30円と。。。
12週間毎日一つ飲むと500万を超える金額、コペガスあわせるからもっとかかるんだけど。。。
5月25日からは使えそうだと連絡がありました。多くの人が救われるなあ。96%のSVR12って本と夢のようです。

ソブリアード後ダクルインザとスンベプラ使用患者さん 13例中10例終了時陰性化 C型肝炎治療

2015年05月15日 | C型肝炎ウイルスの治療
 

C型肝炎ゲノタイプ1bの方の治療です。
ソブリアード後 陽性化が確認された患者さんで、急ぐ方にダクルインザとスンベプラを使用し終了時点のデータが出ました。
肝がん治療後の方は再発しやすいため終了時に陰性化して肝予備能が改善して治療の安全性が高まりました。
よかったです。一時的に肝機能が改善するだけでも肝がんの治療が受けられる方がいることが重要と思いました。
2015年5月15日時点

治療理由・ダクルスンベ終了時・その後の経過
①肝がん・陰性化・終了時肝がんあり、ウイルスはその後、まだしらべていない
②ALT高値高齢・陰性化
③肝硬変・陰性化
④肝硬変・陰性化
⑤肝硬変・陰性化
⑥肝がん・そぶり中断途中皮膚症状にて中止陰性化はしてた 陰性化・ 終了時肝がんあり治療へ
⑦肝硬変・陰性化
⑧肝がん・無効 そぶりでびくともしない
⑨肝がん・無効 そぶりでびくともしない
⑩肝硬変・陰性化
⑪ALT高値高齢・陰性化 そぶりでびくともしない
⑫ALT高値高齢・一度陽性になったがその後陰性
⑬肝がん・途中陽性・途中陽性

ソブリアードではびくともしなかった無効例の3例の方のうち1例は陰性化しました
13例に使用 終了時に10例(77%)が陰性化 このままSVRになってくれるともっといいですね。

ダクルインザとスンベプラが効かなかった方へ 次へ進むために

2015年05月15日 | C型肝炎ウイルスの治療
 
 2014年9月から使えるようになった、ダクルインザとスンベプラについて、耐性ウイルスがあるからと治療を待てる状態にある方はそのイメージで過ごして頂くことが大事です。しかし、使う方がいいと判断にて開始した患者さんで効果が無かった方にはいろんな話が出てきているので少しでも安心できるようにと書いてみました。安心するために都合よく書いているところがあると思う方もいるかとは思いますがこう思うことが大事だと思って書いています。
2015年4月30日作成

20年以上前、インターフェロンの効果がないと、意味がない、まったく元に戻って辛いだけと言う説明をしていた先生方沢山いました。でも、インターフェロンの時でさえ、何度も繰り返すことで効くようになった患者さんがいました。そして、効果がないと言われても続けたことで発がん抑制の効果はあり得るというデータも出てきました。
その使われ始めた当時は、効果がなければ肝がんの抑制がないと言われたりもしていました。でも、いまは、効果があるって言う先生がほとんどです。

ダクルインザとスンベプラも、陰性になった方にとっては間違いなく、効果があっていい薬と言うことが言えると思います。ただ、陰性にならなかったらまったく効果がないとか、それによって耐性ができて治療しないよりさらに悪いことにつながるという話は、言い過ぎと思っています。結果論で待った方がよかったという話はあり得ると思いますが、本当に発癌がゼロに近い状態で待てる方は、私の担当している患者さんにはそうそういません。(もちろん担当する患者さんの進行度合いが病院によってもかなり違うので、あまり参考にならないかも知れません)発がん抑制についてのエビデンスはこれからですが、陰性化したり,ALTが正常化したりしたかたについては、間違いなくその分発癌は遅れているはずです。それが、どのくらいの期間に相当するかは今後の研究で見えてくると思いますが、今までのインターフェロンでもここまで肝予備能を回復させてくれた薬はありません。(最初からダクルとスンベが全く効果が無い方については、この薬で効果がなかったと言うことが次の薬を使う上で重要になりますので、これもよかったと言っていいと私はとっています)
なので、肝がんになる危険性があると判断して使った方については、発癌の芽が出る前であれば数ヶ月でも発癌の時期を遅らせることにつながっていると思われます。これはこの間の治療の反応から見てもまず間違いないでしょう。待っている間にガンの芽ができてしまったらそのあとになんぼ治療をしても消せなくなることがあるのです、だから、発癌の危険をもっていると判断して治療しているなら、ALTの改善、ウイルス陰性化といった効果があれば間違いなく時間を稼げたと思います。
なので、やらなければよかったと思うよりやってよかったと思うようにして下さい。そしてそう思う方が次の治療を効果的にしてくれます。
自分が必要な治療に巡り会うイメージを常にもって過ごして下さい。

少なくても、私の20年の肝臓専門医で治療してきた流れから、今回のダクルインザとスンベプラがきかなかった方にはこういう説明をしています。

そして、まちがいなく耐性ウイルスをやっつける薬がでてきます。早いほどもちろんいいですけどね。私の予想では、稼いだ時間の間に出てくれるくらい早いと思います。それはもうある薬かも知れません。100%ということは難しいかも知れませんが、最終的には、いろんな作戦で到達するレベルには行くと思います。そこは、先生方が必ず作ってくれると信じましょう。C型肝炎ウイルスの飲み薬は10年前には、出てくると予想し切れた人はいませんでした。それがもう出ているのですから、耐性のウイルスへの薬も間違いなくできてきます。その間できるだけ肝臓を元気に保つこと、待つことなく絶え間なく元気に保つようにイメージしてがんばっていきましょう。

プロテアーゼ併用3剤無効例でもみんな効いたという発表 やっぱこういう時代が来ましたねえ

2015年04月30日 | C型肝炎ウイルスの治療
◆プロテアーゼ阻害薬含む3剤併用療法無効の日本人C型肝炎、ledipasvir/sofosbuvirで全例著効
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_--_254274_--_86888_--_8

 プロテアーゼ阻害薬(PI)、ペグインターフェロン(PEG-IFN)α、リバビリン(RBV)による3剤併用療法が無効だった日本人C型肝炎患者にNS5A阻害薬ledipasvir(LDV)とNS5Bポリメラーゼ阻害薬sofosbuvir(SOF)を併用投与した結果、全例が治療終了12週後の著効(SVR12)を達成し、忍容性も良好だった。山梨県立病院機構の小俣政男氏らが欧州肝臓学会(EASL2015、4月22~26日、ウィーン開催)で、国内第3相試験の事後解析の結果として発表した。

今回、前治療であるPI+PEG-IFNα+RBVが無効だった40例を対象とした結果が報告された(LDV/SOF群が17例、LDV/SOF+RBV群が23例)。
 40例の患者背景は、平均年齢が60歳、65歳以上が33%、男性が40%、平均BMIが24kg/m2、肝硬変例が18%、平均HCV-RNA量が6.5 log 10 IU/mL、平均ALTが53U/L、平均血小板数が19万9000/μLなどだった。前治療で投与されていたPIの内訳は、テラプレビルが14例、シメプレビルが13例、バニプレビルが8例、faldaprevirが5例。
主要評価項目のSVR12は、LDV/SOF群、LDV/SOF+RBV群ともに100%だった。

8月から使えるだろうといわれている、ソフォスブビルとレジバスビルの合剤での効果です。有無を言わさず効く薬。すべての無効例に効くってことになって行って欲しいです。日経メデイカルの抜粋です。

 
 
 
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ソホスブビル(ソバルディ)承認 3月26日 発売に早くなって欲しいですね

2015年03月30日 | C型肝炎ウイルスの治療

抗ウイルス剤 レベトールとコペガス効能・効果の追加承認取得のお知らせ
-セログループ2 HCV感染者に対する国内初の経口剤のみの治療法-

ギリアド・サイエンシズ株式会社[本社:東京都千代田区/代表取締役社長 折原祐治](以下、ギリアド社)が開発中の核酸型NS5Bポリメラーゼ阻害剤「ソバルディ®錠400mg」(一般名:ソホスブビル)(以下、ソバルディ)との併用による「セログループ2(ジェノタイプ2)のC型慢性肝炎またはC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善」に対する効能・効果追加の承認を取得したことをお知らせいたします。リバビリンと「ソバルディ」の2剤による治療は、セログループ2に対して国内初の経口剤のみの治療法となります。

以下コペガス分 レベトールも同様と考えて良さそうです。
今回の承認は、ギリアド社が実施した国内第III相臨床試験(GS-US-334-0118試験)の結果等に基づいています。本試験はオープンラベル試験として、未治療および治療歴のあるセログループ2のC型慢性肝炎、C型代償性肝硬変の患者さんを対象として、「コペガス」と「ソバルディ」との併用療法における有効性および安全性の検討が行なわれました。2剤による12週間の治療の結果、患者さんの96.4%(135/140例)において治療終了後12週時点の持続的ウイルス学的著効(SVR12:HCV感染治癒の指標の一つ)が確認されました。なお、安全性については、副作用は43.6%にみとめられ、主な副作用は貧血、頭痛などでした。また、副作用による減量・休薬はあったものの、両剤もしくは「コペガス」または「ソバルディ」どちらか1剤のみの投与中止例もありませんでした。これらの成績を基に中外製薬は、2014年9月、厚生労働省に効能・効果追加の承認申請を行いました。

C型肝炎は、C型肝炎ウイルス(HCV)の持続感染による肝臓疾患で、HCVに感染すると、その約7割が持続感染者となり、慢性肝炎へ移行し、肝硬変、肝がんへと進行していきます。現在、国内では約150~200万人のHCV感染者が存在し、そのうち20~30%がセログループ2と推定されています。未だ顕在化されていない患者さんも多いため、肝炎ウイルス検査の受診促進および適切なタイミングでの治療が特に重要です。国内では、現在セログループ2に対して、当社のペグインターフェロン アルファ-2a製剤「ペガシス®」をはじめとするインターフェロン単剤、およびインターフェロンと「コペガス」などのリバビリンとの併用による治療が行われています。

テラプレビル併用 ゲノタイプ2型高ウイルス量で ペガコペ少量で反応あった患者さん

2015年03月17日 | C型肝炎ウイルスの治療
 
2015年1月16日金開始の患者さん
テラプレビル 3T 3×食後から 79歳助成 ゲノタイプ2b 高ウイルス量
ぺが90月1回コペガス1錠週1回時点から追加2013.5.1からペガコペとしていた。陰性化はならなかったが、6.7から2.2と下がる反応があったので、テラプレチャレンジ希望ありテラプレを少量での開始とした。ペグレベも少量で併用。
3週目RNA1.2未満検出せずとなった。
皮膚の症状もなく、ペガコペ時と副作用に差はないとのこと。

飲みのみが控えている時点であるので、副作用ない量でいくことを希望。これで消えてくれるなら発がん抑制もできて待たずにできる治療として望ましいと思われる。

テラプレビル(テラビック)例 ゲノタイプ2型に対して 副作用を出さないこと 2月14日追記

2015年02月14日 | C型肝炎ウイルスの治療
  
C型肝炎治療で、ゲノタイプ2型の方へテラビック使用が2014年9月19日より保険適応になりました。副作用がかなり強調されていますが、少量で行うことで副作用は軽減しています。もう少しで消えそうな方には有効と思われます。まずは少量から開始、次の飲み薬まで発癌を少しでも抑えたい方に使っています。

2015年1月16日金開始
テラプレビル 3T 3×食後から 79歳女性 2b高ウイルス量
ぺが90月1回コペガス1錠週1回に追加
2013.5.1からペガコペしてた
開始時4.4 経過中6.7まで上がりありコペガス追加して2.2まで下がるも4.4となっていた。
2月13日追記 2週目RNA1.2未満検出せず

少量長期のペガシスを施行して、陰性化する時期も有ったが、上昇するようになってきたため少量のテラプレビル追加で効果を期待できそうと言うことで開始。副作用は出ていない。

C型肝炎治療薬 急速に進歩 その一方で… NHKおはよう日本で放送2015.1.23

2015年01月26日 | C型肝炎ウイルスの治療
http://www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2015/01/0123.html
NHKのページの抜粋です。

おはよう日本 NHK総合テレビ 2015年1月23日(金) NEW
治療薬 急速に進歩 その一方で…

阿部
「国内に推計150万人の感染者がいるC型肝炎ウイルス。
感染すると、10年以上をかけて少しずつ肝硬変が進行し、肝臓がんを引き起こします。
毎年、推計で2万人以上の患者が、このC型肝炎が原因の肝臓がんで亡くなっています。」

鈴木
「今、このウイルスの治療薬が劇的な進歩を遂げています。
15年ほど前は治療しても20%の人しか治らなかったのが、今では90%の人が早期治療でウイルスを取り除くことが出来るようになり、がんにならなくて済むようになっているのです。」
阿部
「一方で医療現場では、こうした薬による治療を患者が十分に受けられていないという問題が起きています。」
C型肝炎 治療薬はあったのに

日本肝臓学会 理事 泉並木医師
「小さい白いところある。 これも小さいがんだと思う。」
都内に住む65歳の女性です。
C型肝炎ウイルスが原因の肝臓がんを発症しました。
ここ数年、入退院を繰り返す生活が続いています。
感染がわかったのは9年前。
近所の総合病院に通っていましたが、肝機能の検査をするだけで何年たっても治療を勧められることはなかったといいます。
肝臓がんを発症した女性
「(治療について)全く何も言われなかった。」
日本肝臓学会 理事 泉並木医師
「インターフェロン(治療薬)やると言われなかったのか。」

女性は会社の健康診断がきっかけで、たまたま肝臓の専門医がいる別の病院を受診しました。
すると、すでに肝硬変が進行、深刻な状態になっていたのです。
女性はその後、肝臓がんを発症。
手術を受けました。
しかし、再発を繰り返し、今も厳しい治療が続いています。
日本肝臓学会 理事 泉並木医師
「もうちょっと早く治療していれば、もう少し(症状が)進まないうちに治療ができた。」
肝臓がんを発症した女性
「まさかそこまで悪くなっているとは夢にも思っていなかった。
ともかく早く(治療を)受ければよかった。」

C型肝炎の治療薬は、劇的に進歩しています。
15年ほど前までは、薬を使っても治る人は20%ほどでした。
ところが、10年前にはおよそ50%に。
さらに4年前には70%まで増え、今では90%近くの患者が治るようになっています。
しかし、女性のように医師から治療を勧められないケースは後を絶たないといいます。


厚生労働省の研究班が、企業で健康管理を担う全国の医師900人を対象にアンケートした結果です。
感染がわかったら「治療のためすぐに専門医に紹介する」と答えた医師は53%にとどまりました。
中には、「がんが疑われるまで紹介しない」と答えた医師もいました。

日本肝臓学会 理事 泉並木医師
「10年20年以上前の知識を持った医師たちが、まだ肝機能が悪くなってから初めて治療するものという固定観念を持っている。
肝臓がんとわかってから初めて(専門医に)紹介される方は、今もたくさんいる。」

C型肝炎 治療薬はあったのに
阿部
「取材にあたった科学文化部の稲垣記者です。
C型肝炎の治療薬、急速に進歩しているのに、医師の側がそれを知らないという先ほどの専門家の言葉に驚いたんですが、どういうことでしょうか?」
稲垣記者
「肝臓の治療を専門にする医師の間では、新薬の登場というのはよく知られているんですが、C型肝炎の治療薬は進歩が極めて早かったので、専門外の医師には十分知られているとは言い切れない実態があります。
C型肝炎というのは、15年前は治療期間が最大で1年間、さらに副作用も強く、20%ほどの患者しか治りませんでした。
このため医師の側も患者に治療を勧めにくいという事情があり、肝硬変など、症状が悪化してから初めて治療するというケースも多かったんです。
そのイメージが今も残っているということです。
専門の医師らは、薬で助かるはずの患者が肝臓がんになり亡くなっているケースが少なくないと指摘しています。」
鈴木
「信頼すべき医師がこのような状況というのは、患者としては不安になりますよね。」
稲垣記者
「はい、このため患者の多い広島県などの自治体では、一般の医師に最新の治療薬について知ってもらう講演会を行ったり、患者を専門医に紹介してもらえるよう呼びかけたりする啓発活動を行っています。
そして一方で、患者の側にも危機感が薄いという問題もあるんです。
C型肝炎というのは自覚症状が無く、症状の進行も10年単位と比較的緩やかです。
健康診断などで感染がわかっても、その後、放置してしまうという人も少なくありません。
感染が分かった人に適切に受診や治療を促すにはどうすればいいか。
各地の取り組みを取材しました。」

C型肝炎 治療をどう促す
患者に早期の治療を受けてもらうためにはどうすればよいのか。
厚生労働省の研究班で責任者を務める泉医師は、患者が、いつ、どのくらいの確率でがんになるのか予測するシステムを作り、危険性をわかりやすく示そうとしています。
都内に住む58歳の女性です。
C型肝炎ウイルスに感染していることがわかり、治療した方がよいとは思っていましたが、仕事もあり、時間がたってしまったといいます。
日本肝臓学会 理事 泉並木医師
「自覚症状無い?」
C型肝炎ウイルスに感染している女性
「自覚症状、無いです。」
日本肝臓学会 理事 泉並木医師
「食欲も普通?」
C型肝炎ウイルスに感染している女性
「食欲もあるし、働くこともできる。」
泉医師は、およそ1,000人の患者のデータをもとにつくったシステムで、この女性が5年以内にがんになる確率を調べました。

日本肝臓学会 理事 泉並木医師
「5年以内にがんになる確率が6.9%。」
その結果、女性が、がんになる確率は今の段階で6.9%。

今後2年放置すると、その確率は20%にまで上がることがわかりました。
C型肝炎ウイルスに感染している女性
「漠然としていて不安はあったので、データ化されると、頑張ろう、早めに治療しようと考えられる。」
推計150万人とされるC型肝炎ウイルスの感染者。
医療機関に来ないままになっている人も多く、どう働きかけるのかも課題です。
肝臓がんの死亡率が全国ワーストワンの佐賀県。
大学と自治体が協力して、直接、感染者に働きかける新たな取り組みを始めています。

まず市や町がバラバラに実施している健康診断の結果をつなぎあわせ、C型肝炎の検査で陽性だった人の数を確認しました。
その数、1,120人。
さらに、県に対し、治療費の補助を申請した人のデータとつきあわせてみると…。
補助を申請した人は、僅か194人。

感染者の8割以上が、治療を受けないままになっている可能性が初めて浮かび上がったのです。
県内の各自治体では、今後、保健師が直接これらの人を訪問するなどして、早期に治療を受けるよう促すことにしています。
佐賀大学医学部 肝疾患センター 江口有一郎教授
「(治療に)行かなければならない人を市町村が早く認識して、アプローチして頂く。
そして医療にバトンタッチして、ウイルスをやっつける治療を提案する形が理想。」

C型肝炎 治療をどう促す
阿部「そもそもC型肝炎の治療を受けていない人に、どう受けてもらうかも課題なんですね。」

稲垣記者
「感染がわかっているのに医療機関を受診していない人は、全国で推計50万人以上といわれています。
このままでは薬の登場で本来治るはずの患者が、がんで死ぬケースが後を絶たないと、国も治療や検査の費用を補助をするなどの対策を進めているんです。
薬の進歩でC型肝炎は治る病気になったといえますが、医療現場と行政が連携して、感染している人が早期に治療を受けられる仕組み作りが早急に求められます。」

Harvoni(レディパスビル/ソフォスブビル配合剤)アメリカの話 2種類が一つになっています

2014年10月17日 | C型肝炎ウイルスの治療
 
ちえさんからakioさんへお知らせがあったのをコピペさせてもらいました。伝聞の伝聞ですが、参考になれば幸いです。追記しました。
★治療期間はわずか3か月。毎日1錠飲むだけで、ほとんど副作用なく100%の人が完治しました。です。

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アメリカ在住の患者仲間のCえさんから、嬉しいニュースを教えてもらいました!
ギリアド社の究極のC型肝炎治療薬、レディパスビル/ソフォスブビル配合剤がアメリカで承認されました~♪
アメリカでの商品名は「Harvoni」といいます。(プレスリリース(英文))
この薬は治験で私のC型肝炎を治してくれた夢の薬です。
★治療期間はわずか3か月。毎日1錠飲むだけで、ほとんど副作用なく100%の人が完治しました。
日本でも9月に申請されたので、来夏には使えるようになるでしょう。
早く承認して欲しいですね!!!!!
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この薬の次が11月頃使えるようになると言うことで
ダグラタスビルやアスナプレビルの耐性ウイルスがいても効果がありそうって話が聞こえてきています。
耐性ウイルスがいても何とかなるという時代が来るのも時間の問題のような気がします。本当にそうだといいなあ。

2014.10.19追記
治験のデータでうろ覚えなので、もうちょっと分かってから記事にしようと思いますが、ダグラとアスナの耐性のウイルスでも効果があったというデータだったのです。
どの耐性だったか、チラ見なので書けないんだけど。おーやっぱそうなるんだと納得した次第です。