肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

JDDW 2013 から 肝臓学会 テノフォビル B型肝炎のインターフェロン治療

2013年10月15日 | 学会研究会報告新聞記事など
 
テノホビルの報告を聞いてきました。アデフォの耐性があるとウイルスの低下が遅いのが注意点のようでした。あとHIVを合併していないことも確認してから治療するってのも大事なんですねえ。
テノホはアデホとにているというのも、おーそうだったんだと再認識。ウイルスの減り方もとても早く、アメリカではエンテカビルと同様に最初に使える薬として認知されているってことで、早く使えるようになってくれたら、妊娠の安全性も担保されそうな薬に思えました。

佐賀ではテレビに肝炎ウイルス検査のお勧めのCMを流して、県民の多くの方が肝炎ウイルス検査の必要性を理解してくれたと発表していました。是非多くの都道府県でこのような取り組みがなされてほしいと思います。ACでのCMももっと流れて欲しいですねえ。

B型慢性肝炎に対するペグインターフェロンα-2a間歇投与の検討を発表してきました
25人の患者さんに対して週一回でつ買うペガシスを月一回でつかってみて効果があるかどうかを検討して、HBVDNA2.1未満検出の患者さんが9例全例陰性化
となり、s抗原の低下も7例にあり、陰性化も1例に診られたことを報告してきました。
佐賀の先生からシークエンシャル療法で行うことが健康保険では査定されるためできないという話を聞きました。ガイドラインにも検討されているのにまだ理解を示していただけない自治体があるのは悲しいです。。。わかってもらえるよう大学とも連携してみてはとお話ししてきました。

75才以上でインターフェロン療法を開始した29例の経験も報告してきました。
副作用をなるべく出さないやり方で、月一回からはじめた方でも陰性化する方がいること、この量で効くんですねと司会の先生が驚いていました。まだまだ知られていない治療でもあるけど、きめ細やかにいい治療ですねと褒めてくれました。2年前には学会で落とされた演題なんですよーと、高齢者での治療のコンセンサスが得られてきたからなんだろうなあと思います。