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骨粗鬆症について、メルマガ出来ていたのでご紹介しますー。とても参考になります。私の勉強のレベルではここまでかけない。。。
■骨そしょう症とパレオダイエット~その一
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みなさん、こんにちは。崎谷です。
今回は、私たちの身体の要である「骨」と原始人食(パレオダイエット)についてお伝えしていきます。
原始人食(パレオダイエット)では積極的に乳製品をお勧めしていないことでカルシウム不足になるので「骨」に対してよくないのではないかと懸念されることがあります。(※実際には牛乳を飲むほど骨がもろくなるのですが。。。)
この懸念は乳製品を摂取しない民族が生涯健康で強い骨を維持しているという事実だけでも払拭されます。
その一方で乳製品を多く摂取する現代人に「骨粗しょう症」で骨折するひとが多いのはなぜかを考えていきましょう。
原始人食(パレオダイエット)とパレオライフスタイルがあなたの骨を丈夫にし加齢と関係なく骨の強度を維持できます。
まず「骨そしょう症」とは何でしょうか?
私たちの骨もイメージとは全く違いダイナミックに変化しています。
日々、細胞の構成成分と同じく入れ替わっています。これを骨の「再構築(リモデリング)」といいます。
具体的には、
・破骨細胞によって骨が溶かされ、
・骨芽細胞によて骨が作られます。
子供ほ骨の成長はこの骨の盛んな代謝「再構築(リモデリング)」によって成長し、大人の骨の形になっていきます。
さて、少し視点を変えてみましょう。
骨はカルシウムの一大貯蔵庫。骨が一旦は分解されることで血液中にカルシウムを放出します。
何のためでしょうか?
骨から動員されたカルシウムは、
・脳神経系のシグナル伝達
・出血を止める(止血作用)
・筋肉の収縮 など
重要な生理作用に使用されます。
血液中のカルシウムは他のミネラルと同じくある一定の濃度で管理されています。多すぎず、少なすぎず。。。これが基本です。
メディカルプログラムのパレオフィットネスで
http://user.paleo.or.jp/medical/45/
お伝えしたように
肝臓は糖を貯蔵し、血糖を適度にコントロールしています。骨はカルシウムを貯蔵し、血中カルシウムをコントロールしているのです。
■骨そしょう症とパレオダイエット~そのニ
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「骨」と原始人食(パレオダイエット)についてお伝えしていきます。
「骨そしょう症」は、加齢につれ骨の密度がすかすかになり容易に骨折してしまう状態のことをいいます。
X線で骨密度を測る検査(DEXA)がありそこでミネラル密度を測ることによって診断されます。
50歳をこえると、女性では2人に1人男性では4人に1人が「骨そしょう症」でなんらかの骨折をします。
とくに高齢者では・・・・・・・・
「骨そしょう症」からの骨折で寝たきりになり死亡するリスクが2~3倍に高まります。
女性では、以前お伝えしたように閉経後、食事・運動・ストレスなどのライフスタイルが要因となってエストロゲンが減少していきます。
このエストロゲン減少のため男性よりも「骨そしょう症」による骨折のリスクが高くなるのです。
それでは原始人食(パレオダイエット)およびパレオライフスタイルで骨が丈夫になることをさまざまなファクターから多角的にみていきましょう。
(メディカルプログラムの復習にもなります。)
○カルシウム
意外かも知れませんが、私たちのカルシウム摂取は主に緑葉野菜(ホウレンソウ、キャベツ、ブロッコリーなど)とイワシなどの骨ごと食べられる魚がメインです。
だいたい、2カップの緑葉野菜とイワシ一匹で一日の推奨カルシウム摂取量(800~1000mg)がまかなえます。
意外なのはハーブやスパイス、アーモンドなどにもカルシウムが含まれていること。
料理にハーブやコショウを使用するとよいでしょう。
○ビタミンD,A,K2
カルシウムが正常に骨に沈着するには脂溶性ビタミンビタミンD,A,K2が必要です。
脂溶性ということは脂質と一緒に摂取すると効率よく吸収されます。
ビタミンDの最も効率のよい摂取源は日光浴と動物性食品。
ビタミンAは、主にレバー(私は苦手ですが我慢して。。。)
そしてビタミンK2は腸内微生物が作ります。
発酵食にも含まれますがいずれにせよ腸内微生物がそれをエサにして増産します。
○ビタミンK2は
骨を形成するタンパク質「オステオカルシン」の活性化動脈へのカルシウムの沈着を阻害して動脈硬化や心臓病を予防する
タンパク質「マトリックスGlaタンパク」の活性化で余分なカルシウムを除去してしっかりと骨を作るのに必須のビタミンです。
原始人食(パレオダイエット)が
腸内微生物を最優先し、発酵食を取り入れている理由のひとつがこれです。
■ 骨そしょう症とパレオダイエット~その三
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○マグネシウム
マグネシウムは骨の基質(マトリックス)を形成するのにかかせません。
カルシウムはマグネシウムとのバランスが大切であることは
すでにプログラムでお伝えしましたね.(この機会にぜひ復習しておいてくださいね)
ナチュラルパレオweek5 食品のバランスについて
http://user.paleo.or.jp/natural/24/
また、ミトコンドリアのエネルギ―産生や遺伝子(DNA,RNA)を合成する酵素など約300の酵素に須のミネラルです。
実際にマグネシウムが不足すると、
・筋肉の引きつり(ケイレン)
・不整脈
・手のふるえ
・頭痛
・逆流性食道炎
・高血圧
・心臓血管病(狭心症、心筋梗塞)
・糖尿病
・喘息
・甲状腺機能低下症
など多数の病態に関わります。
ナッツ類、種子類に比較的多く含まれるものの十分な量をそれだけで補おうとするとオメガ6過多になってしまいます。
本当は農作物から摂取できるのですが現在土壌の汚染、非肥沃化が進行しているため土壌自体が深刻なマグネシウム不足になっています。
現在の農作物はマグネシウム含有量が低下しています。
無肥料・無農薬の自然栽培農作物を推奨する理由はマグネシウムの観点からもいえます。
現代人のほとんどはマグネシウム不足といってよいでしょう。
現代ではサプリメントとして補う必要がある数少ない栄養素といえます。
○慢性炎症
炎症性物質(サイトカイン)が骨の形成を妨げます。
ですから炎症を引き起こす原因はすべて骨粗しょう症の原因となります。
・グルテンなどリーキーガットを起こす食材
・オメガ6/オメガ3比率の上昇
などは炎症をオンにします。
○コラーゲン
骨はミネラルだけでは硬くなりますが、容易に骨折します。
それは硬いだけでは”たわみ”がなく長軸方向の荷重に対して脆弱です。
骨が丈夫というのは、”たわみ”をもつコラーゲンが必要です。
実際の骨の重量の約3割はコラーゲンタンパク質です。
では、コラーゲンはコラーゲンを摂取すればよいのでしょうか?
コラーゲンを摂取してもそれはアミノ酸レベル(あるいはアミノ酸が2つつながったペプチドレベル)まで分解して吸収されます。
あくまでもコラーゲンも体内のアミノ酸を組み合わせて新たに作られるのです。コラーゲンのアミノ酸で重要なものが
「プロリン」「リジン」です(「グリシン」はどのタンパク質にも含まれています)。
この「プロリン」「リジン」が多く含まれているのが動物性食品の骨、間接、腱、皮。
メディカルプログラムで説明していますが
http://user.paleo.or.jp/medical/35/
【メディカルパレオ第2回 栄養素の質】
脂溶性ビタミンの摂取目的だけでなくコラーゲンの元になるアミノ酸摂取のためにも「鼻から尻尾まで」のすべてを食べることが理にかなっています。
さらにこのアミノ酸をつなげて最終的にコラーゲンを作るのに必要な栄養素が「ビタミンC」。
「ビタミンC」の摂取には自然栽培の農作物が最適です。