肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

Hepatitis C Symposium 2016 ギリアドの勉強会から

2016年03月20日 | 学会研究会報告新聞記事など
いつもながらの聞きながらメモなので、誤字脱字内容間違いあり得ますことお許し下さい。
途中からの参加でしたが、いい話が聞けました。

ダクルインザ・スンベプラ併用療法が効かなかった人へ32例の経験は7割以上は行きそうだと、早く治療しても遅く治療しても同じくらいの効果にはなってくれている感じでした。ウイルスが消えなくても早く治療できてよかった人がいるからよかった。
IL28については効果がなかった場合にはそれが関係あるだろうくらいには言えるけど、それで治療をやめるってことにはならないレベルに思えたので、最初から調べるレベルにはならないなあと思いました。

Hepatitis C Symposium 2016
C型肝炎治療の新たな潮流

埼玉医科大学 持田先生
ハーボニー110例

ダグアス失敗12例 
変異が少ない人 Y93だけとかは十分効くだろうと
パンジェノまで待てない方は希望によってそのまま使っている

フェロンのに分割をのせた前に14日間変異をIFNで消したあとにハーボニーとやってみている
2週間で変異株が聞けるか 5例やって1例はSVRになってる。

NS5Bの変異はわかりにく
沢山あってわからない…って感じ。耐性が関係してるのではと推測してるレベル
組み合わせると耐性になったり


C型肝炎治療におけるDAA製剤の位置づけ
虎の門病院における実臨床例 熊田博光
ハーボニー、(ヴィキラックスは話さないことになったと終了時間が30分以上早くなっていた)
393例 耐性は53%入っている
ダクラアスナの無効は32例
SVR4wは96% いつから再燃したか12週目やSVR4のときにほとんどが再燃している
初回ではSVR12が90% IFNの再燃では100%SVR12
IFNの無効例のパターン
Y93陽性の症例をだしていた
3.7週目できえたが、ALTがたかかった 
L31陽性 6週目で消えたがALTが高かった
Y93陽性 11週目で再燃
7例が終了後再燃 IL28も関係あるかも知れないと 5例がY93耐性 L31は1例ダブルはいなかった
年齢では関係無い 耐性別ではある方が低い テラプレ19例シメプレ20例の前治療は
関係なかった全部治った
IL28はTGGGが有ると治りにくいちょっと

有害事象は脳出血徐脈腎障害がいた

eGFRが47で初め、30切りそうになったので点滴して1日おきに減らしてやったが20まで
下がっている。
全体では、差はなかった。
eGFRの30から50の10例中症例3例で輸液をしてしのいだ

脳出血 肝嚢胞出血
過去にくも膜下起こしてクリッピングしてた 9週目で脳出血(被殻出血)で中止 58才
肝嚢胞出血 子宮がんで大量出血歴があった 7.4週で中止

過去にくも膜下、血圧糖尿病、大量出血の既往歴がある症例は要注意か

徐脈は注意
予定の人で、心負荷して洞不全や狭心症、拡張型心筋症ではしなかった

高血圧、糖尿病、高齢者(60才以上)事前に負荷心電図心エコーをしている

ダクラアスナの無効例32例
シメプレ後D168でて、ダグアスやってブレイクスルーしてY93L31D168の耐性になって、
はーぼにSVR12までいった
治った方にTGあっても慢性肝炎は治っていた

終了後4週で再燃 ダブル耐性

トランスアミナーゼが高い人が効きにくいってのはありそう

肝硬変肝がんの人が多い 16例おわって4例再燃 ダブルがダメってことでもない
終了時は陰性化している 今の調子だと8割くらいのSVRになりそう

治らなかった4人は 肝硬変、RFA後の肝がん Y93がある NS5Bの変異はでていない

透析患者さんは論文が出ているのでダグアスが安全だろうと

2型 ソバリバ
243例に使った
肝硬変65例
終了198例 ブレイクスルー1例
治験とほぼ同じ成績になってる

6例が再燃 特徴ははっきりしない 普通にきえているが再燃する
ILはちょっと関係してるかなと

いったん再燃して消える人はいる IFN時代から16例くらい経験したこと有り

カリウムが下がる症例がいる 死亡例の報告もある
狭心症や不整脈などで開始をやめたのが5例

C型肝炎治療の落とし穴
C型肝炎にウルスは多臓器疾患であることを忘れてはいけない。
(これは本当にそう思います。だから早く治した方がいい、ウイルスを消すのは少しでも早い方がいいって思えます。)

肝外病変の頻度 剖検488例
腎臓 糸球体腎炎58% 唾液腺 甲状腺 肺線維症
心筋症 C型肝炎は他のウイルス性より多い 経過中に心エコーみることが大事

安全に治療を完遂することが今は求められている

岡上先生から次を待つ方がいいかと質問、肝臓学会は降りて名誉会員になっているけど待てるという感覚はないと思っているとできる治療をしっかりやって次に備えるのが大切と。
 
 
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元気の出る医療講演 in 長岡大成功!!

2016年03月20日 | 医療講演やイベント
 
 
元気の出る医療講演 in 長岡大成功!!
新潟県長岡市で医療講演をしてきました。12名の参加でした。

全国センターの児玉さん、退院後元気になっていてよかったです、まだ調子は本調子ではないみたいだけど。。。
新潟市から来てくれたご夫婦、なんと、稲積記念病院時代に私が入院を担当した患者さんでした.ペグリバを2週間入院で導入したかた、外来は担当医が別だったのでその後は知らなかったのですが、今回、ブログを見てとても励まされて、ハーボニーでウイルスが消えてSVR12となったので、先生にお会いできると思って新潟から来ましたと、とても元気になってと喜んでくれていました。他の方の治療経過を見ていく中でとても励まされましたと、何度も何度も話してくれたのをみて、続けていてよかったなあと私も嬉しくなりました。
数年前に長岡でやったときとは違って、治った方が何人もいて、食事の大切さを痛感すると共感してくれる内容が多かったのも来てよかったです。肝がんにならないようにすることばかりで頑張ってきた感じがありますが、これからは、今までつらかった分以上に元気で長生きでいって欲しいと思うようになってきました。心も体もご褒美いっぱいになりますように。
○ソバルディで終わって1カ月の方がまだ調子が悪くてと2ヶ月前後調子が戻るのにかかるので、もう少し様子を見ましょうと話してきました。
○肝がん治療で5cmから3cm弱まで来て、なんとかハーボニー使えないかという方がいました。肝がんが治ったら使えるから先生と相談して頑張ってみて下さいと話してきました。
○治ったら調子よくて運動も食事もどんどんやって元気いっぱいすごくよかったと話してくれる方も、よかったですー。
○かかりつけの先生が専門ではないのですが、落ち着いているので新しい治療をしましょうとはいわれないみたいと言う方がいましたが、ウイルスが消えていないなら治療が必要な場合の方が多いので、ウイルスがいるかもう一度確認して話を聞いてみて下さいと話しました。

追記 帰りの新幹線、臨時便があって間違って乗ってしまいました。早く帰れるのと席は空いてたからよかったけど、新幹線にちゃんと乗れない記録が更新されてしまった。。。
 
 
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