写真はピーチフラペチーノだからカフェインは当然はいっていないんだけど、カフェメニューってことで
なんと心不全でもカフェインは大丈夫かもって
「JAMA Internal Medicine」オンライン版に10月17日掲載されたリ、オグランデ・ド・スール連邦大学(ブラジル、ポルトアレグレ)のLuis Rohde氏らの研究から
心不全の患者さんはカフェインが不整脈の原因になるからと、コーヒー飲まないようになんて指導されることもあるのですが、今回の研究では普通の量であれば大丈夫そうだって話し。ただ、検討している患者さんや治療歴など一般化するにはまだ不十分な部分もあるので、主治医の先生とよく相談して考えていきましょう。
肝がんにコーヒーがいいって話しもいまはある時代なので、いい面を上手く引き出せるように活用していきたいですね。
そう言う私も、不整脈が出やすくなるかなと思ってコーヒーは控え気味、といいつつ、お茶の方が好きだから困らないんだけど。いろんなところでコーヒーでてくるので、断るのも申し訳ないなんて場面もありますよね。ありがたくいただくことができるようになった気持ちでいられるのは嬉しいです。
以下抜粋編集
Rohde氏らは、心不全患者51人を無作為に2組に振り分けて、1組にはカフェインパウダー100mgを入れたカフェイン抜きのコーヒー、もう1組にはミルクパウダーを入れたカフェイン抜きのコーヒーを与えたそうです。患者さんは5時間の間、1時間ごとにコーヒーを飲んで。カフェインを飲んだ組は計500mgのカフェインを摂取しました。
最後の1杯を飲んだ1時間後にトレッドミル(心臓の負荷がどのくらいかかっているかベルトコンベアの上で歩く速度を変えながらチェックする機械)で心臓に負荷をかける試験を行ったところ、カフェインの心拍に対する影響は認められなかったそうです。ただし、今回の研究は小規模なもので、被験者の約半数はコーヒーを常飲していたため、カフェインの影響を受けにくくなっていた可能性があるとのこと。また、カフェインの長期使用が心不全患者の心調律異常に及ぼす影響も検討していないのでこの調査だけでぜったい大丈夫と言えると思わないでほしいと言う感じです。
Rohde 氏は、「今回のデータは、ほとんどの心疾患患者が適度な量のカフェイン飲料を飲んでも大きなリスクはないと安心させるものだ。長年、カフェイン飲料は動悸や不整脈などの症状を引き起こすことが疑われていたため、臨床現場では心疾患患者に対してコーヒーの摂取を止めるか減らすように助言することが推奨されてきた」とのこと。
原著論文はこちら
Zuchinali P, et al. JAMA Intern Med. 2016 Oct 17. [Epub ahead of print]