肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

C型肝炎の最新治療 DAA無効例をどうするか 熊田先生の講演から 2016.11.26実施

2016年11月27日 | 学会研究会報告新聞記事など
 
IFNフリー治療のこれまでとこれからーDAA無効例をどうするかー
熊田博光先生
の講演の中で、再燃例への治療の話しがありました。基本的には次々出てくるので、将来は明るいと思うと言うことは言えそうです。
以下講演の中の話しのメモです。誤字脱字解釈の間違いあり得るので気を付けてください。写真は見通しが明るいってことで飛行機から見た富士山にしました。
この中ででてくる肝硬変は、特別に説明がない場合は代償期肝硬変のことです。注追加2016.11.29
○1型の再燃例にはどうするか
1.ハーボニー
2.ピブレンタスビルと他
3.ギリアド
4.ヤンセン 3剤
5.MSD 3剤治験するかどうか の5種類がある

実際ハーボニー ダグアスで無効だった67例に使った 肝硬変の方は46%いた。
SVR12 69% SVR24 60%
ILがある肝硬変は36%のSVR12

JDDWのダグアスのSVR12で集めたのをまとめてみた 計72.7% リバビリン抜くと69.9となった。
ハーボニーで治る人と治らない人は何が違うのか ダブルもシングルもあるが
ダグアスが再燃か無効なのか再治療の効果に関係ありそう 効いた人は再燃が17中12例
効いた人には、ダグアスの再燃の人が多いことがわかった。
効かない人はダグアスの無効例の人が多かった
ダブル耐性(L31とY93の変異を両方もっている人)とは関係が無かったと思われると
新たな変異は、でなかったと

同じレジメンの再治療はするべきではない?という既成概念があるだろうと
(同じレジメンでも効く人がいるのは明らかハーボニーだって繰り返し使って消えている人がいるから既成概念と言えるかな。。。)
ダグアスの無効例30例を入れてみた来週のMSDの講演で

将来は再燃無効例に対しても将来は明るいと。

新しい薬の開発 ブリストルマイヤーズから
ジメンシー
3と5Aと5Bのコンポーネントを併せた治験
ダクラ+アスナ+ベクラブビル 耐性17例を含んでいた
薬剤中止例だけが治らなかった、3週目無効と6週目は治った、2週目で中止例で再燃した
4週以上使えたら消えている感じ
R30は関係無かった
ビリルビンが上がるので気を付けないとならない
治験はやっていないが、承認が2月にはでるのではと