日経メディカルのWebページに日野原重氏の追悼でインタービューの再録が公開されていました。
ホームページは
こちら。
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100才を超えても医師を続けている姿に、勇気をもらっていたのは私だけではないと思います。患者さん目線で患者さんことを思っている医師の姿を示してくれる。そんな姿にいつも感動をもらっていました。
医療従事者にとって当たり前になってきている事柄ですが、実際に出来ているかって自分に問いかけ続けるテーマだなあと思って読んでいました。是非、一度読んでみてほしいと思います。以下抜粋ですが、全文を是非読んで欲しいです。
ーーーーーーーー以下抜粋
追悼◆日野原重明氏《インタビュー再録》
患者指導にとって言葉は聴診器以上に大切だ
2017/7/18
7月18日早朝に105歳で亡くなった日野原重明氏は、早くから予防医学の重要性を指摘していた。「生活習慣病」の名付け親でもある。1985年当時のインタビューに日野原氏は、患者との信頼関係をつくるためには「言葉」が大切であることを強調した。30年以上たった今も、同氏の指摘はいささかの古さも感じさせない。
※初出:日経メディカル1985年2月号、聞き手は盛宮喜=日経メディカル(当時)
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日野原重明(ひのはらしげあき)氏○1911年山口市生まれ。37年京都帝大卒。41年より聖路加国際病院に勤務、70年「よど号ハイジャック事件」に遭遇、74年聖路加看護大学学長、84年聖路加看護学園理事長、92年聖路加国際病院院長、96年から聖路加国際病院名誉院長、聖路加国際病院理事長。2000年「新老人の会」設立。2017年永眠。享年105歳。
―― 患者指導のコツなんですが…。
日野原 一番いけないのは抽象的な言葉。昔使った「成人病とは」という説教をいくらしても分からない。分からないような言葉を使わないこと。だから、私は、習慣病だと名称を変えたのです。習慣がつくる病気を昔はすべて成人病と言ってきたわけです。子供のときからの習慣が悪ければ、成人病と言われた高血圧、心臓病、心筋梗塞、胃や腸の癌のような病気が発生する。だから、習慣を変える。そうすると、そういうふうな病気を防げる、あるいは悪化させない、というふうに言うと、分かるでしょう?
―― 分かりますね。
日野原 多くの医学用語は非常に抽象的過ぎる言葉だから、実感がわくような言葉に変える。それが患者指導のコツです。素人の言葉で説明する。これをプロの言葉では説明しない。「尿失禁」は「尿もれ」という。
―― 患者指導の要諦を一言で言えばどうなりますか?
日野原 本当のことを言えるような人間関係。体のことも、心のこともね。
ーーーーーーーーーー以上抜粋
本当のことを言えるようになる人間関係、患者会で患者さんどうしの会話が医療者との関係をいいかたちにしてくれてるのも私たちにとっては財産となっています。是非これからもよろしくお願いいたします。
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