肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

超音波技師さん向けの勉強会から 武蔵野の土谷先生の話 1月27日土にまた来てくれるかもー

2017年07月30日 | 学会研究会報告新聞記事など
 
7月30日日曜日 土谷先生の話
聞きながらのメモなので、誤字脱字内容間違いありますことをお許し下さい。

○65才以上ではF因子にかかわらず肝がんの発症が増える
線維化が進むと年齢関係ない
飲み薬の人はIFNのときより肝がんになりやすい人達がしてることを忘れないように。

これがポイント、日本では、ウイルスを消しても肝がんになりやすい時期にはなっているのでエコーでの肝がんチェックが必要と言うことを忘れないでほしいってこと。

M2BPGiの測定が有用

○HCCの早期発見はエコーのスクリーニングが大事
飲み薬で治療後の人はAFPが高くならない人が多くなってきてるよりエコーが重要となってくる。
AFPでスクリーニングっていう意義は、だんだんと薄れてきていることを医師の方では念頭に置く必要があると。

○肝がんは日本人の死因の5位
女性は年齢と共に上がってきてる昔は違ったが今はそうなってきてる。
アメリカは35%が肥満型であがってきてる。世界的に脂肪肝でのがん増えてきてる。予後が悪いがんの一つであることは忘れてはならない。ウイルスが減ってきているので相対的に上がっているのもあるけど、それでも増えてきている印象はあるなあ。

○糖尿病 720万人(?だったかな)とされる 糖尿病の患者さんはがんがあるのではないかと思ってみていく必要があるだろう
非ウイルス性の肝がんが増えている、半分くらいまでになっている施設もある

○早期発見が寿命を延ばすわけではないという外科の論文
肝臓を大事にすることを考えつつ治療をすることが大事であることを忘れないようにしていく。

○造影エコーでは、研修医がやるときなどにはMI値を少なめにして割れないようにしてあげてと割れると注意してあげてと
ソナゾイドを1mlと倍量いれて多めにしてる。そうすると見やすくなるという工夫ですね。

○ソラフェニブ 副作用が出る方が長生きするというデータもある
新たな薬
レゴラフェニブ 分子標的薬 フッ素がついた
大腸がんに4年前に承認2013年3月25日 通常の治療が効かなくなった患者さんへ使ってる
2017年6月に日本でも承認された。

ニボルマブPD-1抗体 まだ承認されてないが 肺がんでは通っている
リンパ球などの免疫を逃れようとするところを抑える薬。

将来的には組み合わせで効果が出てくるとなっていくだろう。
エーザイの薬も第3相まで来てる
治験で失敗してる薬もある

超音波はだいじ、早期発見、技術も機械も医師も
脂肪肝がよくなっても、転移が見つかった患者さんの例を出していろんなガンが出てくることがある。

患者さん思いの先生だなあと思いました。わかりやすく話していてとてもよかったです。
1月の新年会の前の講演会の日程(1月27日土)が空いてるって言ってたので是非札幌にまた来てほしいと思いましたー。