JDDW(日本消化器病関連学会週間)2021が神戸で11月4日から7日まで開催されています。いろんな先生がいろんな検討をされているのでとても勉強になります。その中から興味のあった部分をメモで載せておきたいと思います。
ワークショップ SVR後の肝癌サーベーランス法の検証
肝癌が心配ないから来なくていいですよーが言える基準は作れるか。って視点でみるとまだ言いきれないですね。。。
半年1回はエコーなどの画像検査は受けて欲しいというのが本音となりそうでした。
以下発表のメモになります。聞きながらのメモなので誤字脱字内容間違いありますことお許し下さい。ーーーーーーーーーー
SVR24の時点で、Fib4 2未満かつ 55才未満はDAA後 5年発がんないとフォロー終了も有りではないかと
言い切っていいのか、健診とドックは年一回でいいのかと質問。打ちきりでいいとは言えないのではと
○熊田先生 岐阜協立大学
10年後の検討 DAA
1384例 10年以内での発癌の因子
10年以内は0.568%年間比率 10年以降は0.19%年あたり
10年以内、IFNとDAA差はない
男性、Fib4高い3.25で線、AFP5以上かなど
10年以上の24例で検討
男性 糖尿病 γGTP56以上
γGTPの解釈 アルコールだけでないし、、、と、心血管系、癌もよく分かっていない
単変量では残るが多変量では消える
10年以上はウイルスではなくメタボリックが関係か
他のがんやいろんな薬が入ってくるから色々考慮しないと厳しいかなと質問、
肝臓関連もみたが、肝以外が増える。
DM肝がんはγGTP関係あるので酸化ストレスなどを反映してるのではと
○武蔵野日赤
SVR後のフォローはどうするか
アメリカや欧米は肝硬変以外は勧められていない。血小板15万、Fib43.25、APRI2.0
日本はそうは行かないだろうと
2911例DAAでのSVR例
129例肝がん
aMAPリスクスコア ASTALTが入っていないスコアであるのが特徴と
50未満は5年で発癌ゼロだった
線維化が進んでいても発癌が低いのでも発癌がある。。。長期のフォローは欠かせない
発癌例ではAFP陽性が34%あった
AFPが上がり始めたらフォロー間隔は短くするなどが必要かと
熊田先生より補足 イギリスではASTALTは測定していないのでFib4はできない
○久留米大
4943から2539例を使用
123例発癌
3年2.75年11.8%発癌
SVR例の前向き 男性 62才 γGTP44 Fib4 4.6
スコア化して高いほど高い
リスクない患者さんでも発癌ありえる。。。
一生フォローが必要として行くのが妥当ではと司会から
指数的に上がるところが九州の症例はなにか特殊か
○大阪大学 2209例で解析前向き Fib4は3.25以上
○東京大学
肝硬度は 下がっていく 上がった方でも下がった方でも発癌はあった
SVR前の肝硬度が関係あった 後は関連でなかった
この検討だと最初から発癌してと言えるのかもと
司会者から 絶対大丈夫は言えるか、言えないだろうという結論
○九州大学
Fib41.45未満に発癌はいなかった 60才以上で
サーベイ最低一年に一回は必要か
肝がん治療後の人たちは
DAAした方がいいと言えるのか、そこがまだでて無いか
司会者からAFPと線維化での層別はコンセンサスが得られてきている
○姫路聖マリア病院から
VFMAPが発癌を予測できる
超音波でのVTQ、空腹時血糖、性、年齢、AFPなどで計算
aMAPスコア 年齢性別ビリルビンアルブミン血小板から計算
発癌を予想できるという結論
肝がん治療後と発癌してない人を一緒に分析してる
肝内転移は2年後がピーク、5年以上は
患者さんが元気が出るデータをと呼びかけている。いいなあ。
○福井大学 EOBMRI 7mm以下は多血化しない?
○日本大学 外科から M2BPGiの検討 ハイリスクは要フォロー
○香川大学 DAA治療後の肝がん再発の検討