ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

材をさがして

2014年05月01日 | 木工
ソメイヨシノは散りましたが、山里は花盛りです。




通勤路の山吹です。





工房の隣の畑に咲く、これはヤマナシでしょうか。





工房の建物に絡まるアケビ。







池にもいつの間にやらオタマジャクシがひしめいています。
オタマが孵ると池の水がきれいになるような気がします。






秩父の製材所に材をさがしに行きました。
さがしているのは(栃)トチです。お客様の指定の材なのですが、手元に在庫がありません。

提示された板は厚すぎました。
それは製材機で挽きなおしてもらえばいいことです。製材所なので。
少々染みがあるのが気になりましたが、決めて製材してもらいました。






製材すると、中はさらに染みがあることがわかりました。





こんな感じです。
う~む。


板を見て購入を決めていますので、思ったようなものでなくても返品ができません。


この染みは菌糸が入ってできた物です。
実は、このような菌糸が入ってできた模様は一部ではとても珍重されています。
面白い模様だということで、キャビネットの扉の鏡板に使われたりします。
なので一概にこの仕入が失敗だったとはいえないのですが、、、
今回の仕事にははたして使えるのでしょうか。
お客様と相談です。


この製材所で、秋に買った丸太の製材もお願いしてあります。
丸太を検分して厚さなどの製材方法を指定し、あとはお任せすることにします。
製材は丸太が用材に変わる劇的な瞬間に立ち会うとても楽しい作業なのですが、
工房での作業も立て込んでいるので今回はお任せすることとしました。




クルミとクリの丸太です。
会津から来ました。
この量でで製材は2日間くらいで終わるそうです。









で、いま制作中なのは椅子10脚、6種類の混成ロット。
基本的には似たような形ですが、座面のタイプ、肘掛の高さ、ロッキングチェアなど、
少しずつ仕様の違う椅子を一緒に作っています。
あたまがこんがらがります。
間違えないように気をつけよう。