ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

チェリー材の引出チェストの制作 その2

2014年10月01日 | 木工
だいぶ秋ですね~。




工房の庭のススキ。





チカラシバ。ごついネコジャラシだね。





ソメイヨシノ。いつもの年よりこの時期にしては葉が残っているような気がします。
秋が涼しかったからかな。









催事があったりして止まっていた引出の制作の続きをやっています。






組み立てです。
内側の部材を組んで圧着し、糊が乾いてから次を組みます。





天板と地板を組みます。





足を作ります。

右側の方が機械で加工をしたところ。
手道具やペーパーを使って左のように仕上げます。





足が付くほぞ穴はルーターで荒掘りします。





穴掘りの仕上げはノミで。
糊を付けてクランプで固定します。







糊が乾いたらひっくり返して本来の向きに置きました。
こんな足です。お客様の提案されたデザインです。








引出を作って仕込みました。
引出を作っているところは割愛。というか写真がない。

天板、底板、側板で囲まれた中に引出の前板が収まるようなデザインです。
引出を支える棚板や引出を左右に分ける束(つか)を前板で隠しています。





引出を出してみればこんな感じ。





このままではやや淡泊なので、引出の前板の4周にうっすらと面を取ります。





これはつまみ。お客様の提案されたデザインです。材はウォールナット。






つまみを付けて、オイルを塗ってやっと完成。





こちらは同時に作っていたベッドサイド用の引出です。
同じ部屋でお使いになるので、同じ材、同じデザインのもの。




やはり作り始めたとき感じたとおり、だいぶ予算を大きく外れたものになってしまいました。
予算ありきのお仕事にせよ、手を抜くわけにはいかないところが辛いところではあります。
そんなお仕事はできません。
しかしいろいろと勉強しなくてはならないことがあるとは思いました。










おまけ。

夜の帰り道にいたミヤマクワガタ。
いつみてもかっこいいね。